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日本人の精神史の語り部が、天皇・皇室、宗教、歴史に関するホットな話題を取り上げ、独自の視点で解析し、発信します。
- 最新号:2008-07-09
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斎藤吉久メールマガジンNo.389「靖国批判に酷似する中国のダライ・ラマ批判」
発行日: 2008/4/15 人民日報によると、中国の胡錦涛主席は、オーストラリアのラッド首相と会談し、チベットでの「暴力事件」(弾圧)について言及し、交渉の障害はダライの側にある。祖国分裂活動、暴力・扇動活動、五輪妨害活動をやめれば、協議の用意がある」と語ったと伝えられます。
http://j.peopledaily.com.cn/2008/04/13/jp20080413_86711.html
チベット騒乱の原因は明らかに中国政府による長年にわたる侵略にあります。北京はあくまで、責任はダライ・ラマ側にある、と言い張っています。
自分が悪いのではなく、あいつが悪いんだ、という議論の立て方は、数年前の小泉首相による靖国参拝に対する批判とまったく同じです。
▽責任は自分たちにはない
「日中関係が困難に直面している問題点は、日本の指導者による靖国神社参拝の問題である」
4年前の11月、1年ぶりにチリで実現した日中首脳会談で、胡錦涛主席は小泉参拝を直接批判しました。10日後にはラオスでの首相会談で、温家宝首相が批判を繰り返しました。
「虎の首に錫をつけた人が、その鈴をはずすべきだ」
責任は自分たちにはない。原因を作った小泉首相が問題解決に努力せよ、という論理です。
日本のマスコミはこうした中国の主張を真に受けて、一般全国紙は「両首脳の出会いを妨げてきたのは参拝問題である」「胡主席は参拝の中止を求めた」と社説に書き連ね、小泉批判、靖国批判を募らせました。
▽熾烈な権力闘争
胡錦涛が直接的に小泉参拝批判をしたのはこのときがはじめてですが、なぜそうなのか、その点に言及した報道を寡聞にして私は知りません。つまり、中国にとっての靖国問題の核心である、胡錦涛までが参拝批判をせざるを得なくなった原因が見えていないのでしょう。
江沢民から政権を引き継いだ胡錦涛は、江沢民の反日・親米路線とは異なり、対日重視の「新思考外交」に踏み出しました。
ロシアで行われた最初の首脳会談で、胡錦涛は小泉参拝に触れることもありませんでした。中国ウオッチャーは「首脳会談の主役であった歴史問題がその座を降りた瞬間」と表現しています。
しかし新政策は、対日強硬派に押され、1年もたたずにつまずきます。胡錦涛自身による靖国批判は、こうした政権中枢での熾烈な権力闘争が背景にあります。
▽新たな動き
チベット問題の本質は北京政府自身の誤った民族・宗教政策にあります。同様に、中国にとっての靖国問題は中国の内政問題です。
「現在、中日関係のさらなる発展に影響する主な障害は政治にある。問題点は日本の首脳の靖国神社参拝だ」(温家宝)というような首脳発言を、額面通りに受け取るのはまったく愚かなことです。
事実、4年前も、胡錦涛が河野衆院議長との会談で、「靖国参拝の処理が急務」と語ったと日本のメディアは伝えましたが、中国大使館のホームページには胡錦涛が久しぶりに「戦略的視点」「長期的着眼点」という新外交政策のキーワードを語ったことが伝えられました。
ダライ・ラマは13日、シアトルでの記者会見で北京政府との非公式交渉が行われていると語ったようです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008041400563
表面的な政治的発言とは別に、新たな動きが見えてきました。
□2 お知らせ
その1。日本政策研究センター発行「明日への選択」4月号の「一刀両断」に拙文「無私の祈りこそ危機を克服する」が掲載されました。
http://www.seisaku-center.net/
その2。インターネット新聞「お友達タイムズ」に、エンリケ航海王子様(メールマガジン「軍事情報」発行人)の「メルマガ創刊9年目、これからもよろしく」をアップロードしました。
http://homepage.mac.com/saito_sy/otomodachi/Personal158.html
その3。アーカイヴズに「見直される伝統的木造建築」と「『親日派』金玉均の朝鮮独立運動」をアップロードしました。
http://homepage.mac.com/saito_sy/religion/H170124JSmokuzo.html
http://homepage.mac.com/saito_sy/korea/H170829JSkim.html
その4。人形町サロン「今月の識者」に拙文「多神教文明の価値」が載りました。
http://www.japancm.com/sekitei/sikisha/2008/sikisha34.html
その5。斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンへの読者登録もお願いします。おかげさまで読者登録数が2000件を超えました。
http://www.melma.com/backnumber_170937/
□3 お勧めメールマガジン
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http://www.mag2.com/m/0000049253.html
2、花岡信昭メールマガジン
http://www.melma.com/backnumber_142868/
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