『PHPリサーチ・ニュース』 4月18日号
発行日時: 2008/4/18― INDEX ―
1. ☆ 巻頭コラム
「国の安全などは口実に過ぎない外資規制」
2. ★ お知らせ!
(1)「首長術」WEB好評連載中
(2)「ネクスト・ビジョン研究会」開催
3. ◇ 研究員コラム 【中国コラム】
「チベット暴動と北京オリンピック」
政策総合研究部研究員 前田宏子
4. ○ PHP新刊紹介
― 書籍プレゼントあります! ―
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1. ☆ 巻頭コラム ☆
「国の安全などは口実に過ぎない外資規制」
常務取締役 永久寿夫
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戦前、日本の電力を管理してきた特殊法人・日本発送電株式会社は、GHQ
によって地域の電力会社に分割された。資本力が弱い地域の電力会社は発電所
の新設もままならず、復興に必要な電力を供給できない。これを解消するため
に1952年、国と電力9社の出資でできた特殊会社が電源開発=Jパワーで
ある。現在、水力・火力合計60箇所以上の発電所ならびに全国を連携する送
電網をもち、青森県では原発を建設準備中である。
日本の復興に貢献した電源開発も、特殊法人合理化の中で民営化が決まり、
04年に東証上場。そうなれば外資が入る。外資の思惑で国の安全が脅かされ
るのを防ぐため、電力分野は外為法の規制対象業種に指定されている。外資は
株の10%以上買う場合には届け出が求められ、中止が命令される場合もある。
今回、TCIによる電源開発株の買い増しに対し、送電網投資や原発の建設・
運営に悪影響の懸念があると、国が中止を勧告したのは、理屈が通っているよ
うにみえる。
だが、TCIのマネーがオイルマネーだとすれば、石油を使う電源開発、大
量消費国である日本の石油消費を妨害するのは理に合わない。それに国内資本
であれば信頼できるというわけでもない。いずれにしても、「有事」には国家
権力で行為規制をすればよい。中止勧告の背後にあるのは既得権益だろう。経
営効率化を求める外資の影響力が増せば、官僚の電源開発への天下りは困難と
なる。特殊法人時代からの「お役所」文化や、株の持合による「安定」経営に
も危機が及ぶ。空港の外資規制も同じこと。外資の有効活用が日本経済活性化
に肝要なのに、国の安全を口実にわが身を守ろうとする。こんなことばかりで
どうする。
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http://research.php.co.jp/staff/nagahisa.html
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2. ★ お知らせ! ★
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(1)「首長術」WEB好評連載中
わが国の政治・行政には「公共経営」の確立が求められています。とりわけ
分権化が進む地方自治体においては首長のリーダーシップが重要性を増してお
り、首長の役割を、実践的、体系的、理論的に明らかにする意義は大きいと考
えられます。
このたび、北九州市長を5期20年にわたって務めた末吉興一氏の協力を得
て、「首長術」と題したWEB連載をPHP総合研究所のホームページ上で公
開中です。
第3回は、「国の縦糸を横糸に織るのが首長の技」です。
▼内容はこちらへ▼
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(2)「ネクスト・ビジョン研究会」開催
4月15日、国内外の各界の指導者を講師に日本の中長期的ビジョンについ
て、非公開で意見交換する「ネクスト・ビジョン研究会」の第4回会合を開催。
講師に岡田克也衆議院議員をお招きし、意見交換を行いました。
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3. ◇ 研究員コラム 【中国コラム】 ◇
第6回「チベット暴動と北京オリンピック」
政策総合研究部研究員 前田宏子
3月にチベットで暴動が発生してから1ヵ月が経過した。もしこれが、史上
初めて中国で開催されるオリンピックの前でなければ、中国政府は国際社会か
らの一時的な批判をやり過ごし、人々は早々にこの話題に対する関心を失って
いたかもしれない。
しかし中国にとって都合の悪いことに、暴動はオリンピックの5ヵ月前、聖
火リレーが始まる直前に発生した。
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4. ○ PHP新刊紹介 ○
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下記にご紹介する書籍を、それぞれ3冊ずつプレゼントいたします。なお、
プレゼントの応募方法は、下記をご覧ください。
・『熱き心』(山本寛斎著)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69860-1
・『日本と中国は理解しあえない』(日下公人,石平著)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69938-7
・『グーグルが日本を破壊する』(竹内一正著)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69773-4
・『ありがとう』(鈴木もも子著)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69779-6
・『[新装版]美しい人に』(渡辺和子著)
http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69852-6
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● ホームページご紹介 ●
月刊誌『Voice』・Webサイト情報
・・・・・・・・・編集長が書く【今月号の読みどころ】・・・・・・・・・
資源高騰、円高、米国経済の危機……。企業業績にも陰りが見え始めるなか、
日本経済はピンチを跳ね返せるか。特集「大論争!どうなる日本経済」では、
株価・為替・税金・物価・金利・賃金・地価・年金のこれからを読み解く。武
者陵司、榊原英資、中川秀直、与謝野馨、遠藤功、萩原博子、藤巻健史など、
楽観論と悲観論、それぞれの立場を鮮明にする一六人の論文は読み応え十分。
どのオピニオンに信を置くか、読者の方々にじっくりと吟味して戴きたい。
・・・【『Voice』5月号(4月10日発刊)の目次(抜粋)】・・・・
・[巻頭の言葉] 日銀問題は官僚支配の典型 竹中平蔵
・[時代を拓く力] わが聖地・チベットの苦しみ アルピニスト・野口 健
【特集】大論争!どうなる日本経済
・「株価」40年に一度の買い時 武者陵司 VS
日経平均は1万円を割る 榊原英資
・「為替」1ドル90円台でも景気拡大 三國陽夫 VS
消費増大には円安しかない 藤巻健史
・「税金」法人減税は全国民の利益だ 中川秀直 VS
消費税10%こそ救国の策 与謝野馨
・「物価」プレミアム価格が拓く新市場 遠藤 功 VS
値上げ時代の格差地獄 森永卓郎
・「賃金」賃上げこそ弱者いじめ ロバート・フェルドマン VS
給料1・5倍で会社も強くなる 門倉貴史
・「金利」利上げが救う「家計の犠牲」 斎藤精一郎 VS
新総裁はゼロ金利に復帰を 若田部昌澄
・「年金」年金脱退で年収100万円UP 木村 剛 VS
北欧型・高負担社会の安心 神野直彦
・「地価」さらに高騰する「東・名・阪」 増田悦佐 VS
2、3割引のバーゲンセール 荻原博子
【特集2】韓国は生まれ変わるか
・李大統領と語った日韓新時代 中曽根康弘
・新政権は国民に嫌われよ 呉 善花〈対談〉井沢元彦
・日韓EPA繁栄論 長谷川慶太郎
・“日流”がソウルを席巻する 黒田勝弘
・サムスンと日本企業の強い絆 日本サムスン社長 李 昌烈
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次号130号は、5月9日(金)発刊を予定しております。
よいゴールデンウイークをお過ごしください。
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この件に関するお問い合わせは、(think2@php.co.jp)まで。
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<編集後記>
新入社員が入って、賑やかになった職場も多いことと思います。新しい人の
眼で既存の職場を見れば、「なんでこんなことをしているのだろう」と感じる
こともあるでしょう。そんな疑問について話し合うことは、いままでの仕事を
見直すと共に、伝統を再確認するいい機会にもなるのではないでしょうか。
橋下知事の改革への反発が報道されていますが、このような摩擦もまた、既
存の状況を見直すよい機会として、前向きに捉えられたらと思います。(土)
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- 政治ジャーナリスト・花岡信昭が独自の視点で激動の政治を分析・考察します。ときにあちこち飛びます。
この記事へのコメント
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