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『PHPリサーチ・ニュース』  9月15日号

発行日: 2006/9/15

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   『PHPリサーチ・ニュース』    9月15日号 Vol.4 No.089  
                    http://research.php.co.jp/  
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— INDEX —  

 1. ☆ 巻頭コラム 
      「皇位継承問題で国を二分してはならない」  

 2. ★ お知らせ!  
   (1)PHP政策懇談会 
     「9.11テロから5年−テロの脅威にいかに向き合うか−」のご報告 
       (2)「国内経済基礎指標」欄をアップ 

  
 3. ◇ 研究員コラム  【Realist Eyes】  
              「皇室典範改正の議論を継続せよ」  

 4. ○ PHP新刊紹介  
           — 書籍プレゼントあります!—  

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1. ☆巻頭コラム☆  
   「皇位継承問題で国を二分してはならない」   
                   取締役 第二研究本部長 永久寿夫 
────────────────────────────────────   

 12年前、天皇皇后両陛下のお姿をロサンゼルスのリトル東京で遠くから拝 
見した。皇室に対して一般の日本人がもつ以上の感情があるわけではないが、 
真昼のビルのバルコニーに立たれた両陛下の周りに白いスポットライトがあた 
っているように見えたのをいまも鮮明に覚えている。昨年、拝謁の機会を得た 
ときもまた、周囲の心をなごませる不思議なオーラを両陛下から感じた。「私」 
を捨て「公」に生きる無垢な存在だけが発するパワーなのだろう。理屈ではな 
かなか理解できない。 

 戦後間もなく、渡部昇一・上智大学名誉教授がドイツに留学していたとき、 
招かれたホームパーティでお国自慢をする材料が見つからず、日本の皇室が 
2600年以上も続き、戦前も戦後も皇居に住み続けていることを話した。歴 
史的には不明の部分もあるとはいえ、一つの皇統がキリスト以前から続き、皇 
室がいまも慕われていることを外国の人たちは「羨ましい」と言ったそうだ。 
親王の誕生に歓喜する日本。革命をめざす共産党すらお祝いを言うのである。 
皇室以上に国民を一つにできる存在がほかにあるだろうかと率直に思う。 

 だが皇室にそうした力があるからこそ、皇位継承は日本最大級の不安定要素 
ともなる。親王誕生によって、とりあえず皇室典範改正の必要性は遠のいたと 
言えるが、これで皇位継承が安定したわけではない。「世継ぎ」をもつ秋篠宮 
には社会的な注目が集まるばかりであろう。一方、皇太子の内親王が天皇にな 
るべきと女性・女系天皇を唱える声も大きくなるだろう。皇位継承をめぐる議 
論はむしろこれから本格化していく可能性すらあるが、肝心なのは、皇太子派 
vs秋篠宮派などに分かれ、国を二分してはならないことである。 

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2. ★ お知らせ! ★ 
(1)PHP政策懇談会 
  「9.11テロから5年−テロの脅威にいかに向き合うか−」のご報告 
──────────────────────────────────── 

 PHP総合研究所では、9.11テロから5年という節目にあたって、メデ 
ィア関係者やテロ問題の専門家を対象にして、政策懇談会を開催しました。 

 第一セッションは、宮坂直史氏(防衛大学校助教授)より「国際テロの現状 
と課題」について、第二セッションは、北岡元氏(国立情報学研究所教授)よ 
り「テロ対策におけるインテリジェンスの役割」について、第三セッションは、 
斉藤実・内閣参事官から「9.11後の日本のテロ対策」について、それぞれ 
ご発表いただき、その後活発な意見交換が行われました。 

▼内容はこちらへ▼  
http://research.php.co.jp/etc/forum_016/  

(2)「国内経済基礎指標」欄をアップ 
………………………………………………………………… 

 ホームページ上に、「国内経済基礎指標」をアップしました。消費・生産・ 
金融・物価・雇用・貿易などの代表的な経済指標が、年度・四半期・月ごとの 
データとして盛り込まれています。景気判断の材料として、また会議の資料と 
してもご活用ください。 

 また、今回はこれに加えて「国内経済基礎指標−5年前(小泉内閣発足時) 
と現在との比較」を同時にアップしています。基礎指標が5年前にはどのよう 
な状況にあったか、ポスト小泉政権を迎えるに当たって、振り返っていただく 
のに便利なものです(この期間の推移を見るものではございません)。併せて 
ご覧ください。 

▼内容はこちらへ▼ 
http://research.php.co.jp/seisaku/kokunai/seisaku08.html 

──────────────────────────────────── 
3. ◇研究員コラム【Realist Eyes】◇   
     第6回「皇室典範改正の議論を継続せよ」   
                    国際問題研究部研究員 前田宏子 
────────────────────────────────────  

 秋篠宮ご夫妻に、新宮さまがお生まれになった。この朗報に日本中からお祝 
いが寄せられたが、同時に皇位継承の問題に思いをきたした人も少なくあるま 
い。 

「皇室典範に関する有識者会議」は女性・女系天皇容認の報告書を提出し、小 
泉首相も皇室典範改正に積極的な姿勢を示していた。だが、皇室に男児が誕生 
したことにより、この問題は棚上げにされる公算が大きくなった。とはいえ、 
継承者を男系男子(父が天皇の男子。母が天皇であれば「女系」)に限定して 
いる現状では、皇位継承の不安定さが解消されたわけではなく、皇室典範改正 
はいずれ避けて通れない問題である。 

 あくまで女性・女系天皇を否定するならば、解決案としては、側室制度を復 
活するか、戦後臣籍降下された旧宮家の男性子孫を皇族に復帰することが考え 
られる。しかし、現代社会において、側室制度の復活には多くの国民が否定的 
であろうし、日本国民の象徴たる天皇にふさわしい制度ともいえない。旧宮家 
の方々の復籍については、臣籍降下されてからすでに60年が経ち、一般国民と 
して生活されてきたのを皇族に戻っていただくのも無理がある。天皇の「血」 
は尊いが、先祖に天皇をもつ人は、この世の中にあまたいるはず。天皇が天皇 
たりえるのは、幼い頃から皇室で過ごし、天皇の責務に間近に接し、その重責 
を担うことになるかもしれない覚悟と教育を受けているからである。 

 そういう観点からも、親宮さまがご誕生になったからといって皇室典範改正 
の論議を棚上げにするべきではない。私見としては、女性・女系天皇であって 
も、姓をもたず、また性を超えた存在である天皇になんら問題はないと思われ 
るが、いかがであろうか。 

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4. ○ PHP新刊紹介 ○  
──────────────────────────────────── 

 下記にご紹介する書籍を、それぞれ3冊ずつプレゼントいたします。プレゼ  
ントの応募方法は、下記をご覧ください。  

・『数年後に起きていること』(日下公人著) 
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