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プロを目指す学生たち〜学生時代にできること〜

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【ETIC.】プロを目指す学生たち〜とりあえず、やってみる〜

発行日: 2006/3/22

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├┼┨  ETIC.mailmagazine  〜プロを目指す学生たち〜 ┠┼┼┼┼┼┤ 
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├┼┼┼┼┼┨    2006.3.22 Vol.132-3 (全3話)      ┠┼┤
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┃ ■■
┃ ■■ 〜とりあえず、やってみる〜
┃ ■■

┃  □ 山本 哲也(やまもと てつや) さん

┃  □ 所属
┃    株式会社 トレジャーファクトリー    

┃  □ プロフィール
┃    1980年、群馬県生まれ
┃    1995年4月〜8月、ジェフ市原ユース在籍
┃    2001年、明治大学入学 
┃    2003年8月〜、株式会社フランチャイズアドバンテージにて
┃           インターンシップを始める
┃        2004年4月〜、同社の契約社員になる
┃    2005年3月、明治大学卒業
┃    同年4月、株式会社トレジャーファクトリー入社(現在草加店勤務)
┃ 
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┃○第1話:自分を信じて
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┃○第2話:出会い
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┃●第3話:ピンチがチャンスに変わるとき
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      〜第3話〜 ピンチがチャンスに変わるとき
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 ■■
 ■■ 突然の出来事
 ■■


  FCAで最初に与えられた仕事は、
  メガフランチャイジーの実態調査であった。


  「メガフランチャイジー??」。

  
  フランチャイジーという言葉すら知らなかった山本。
  調べてみた。


  「フランチャイズにおいて、フランチャイザーの商標、
   サービス・マーク、トレード・ネーム等の使用を認められた
    事業者のことをいい、加盟店・加盟企業などと呼ぶこともある」

  
  つまり、街中にあるコンビニなどのオーナーのことだ。
  まずは社員の指示でアンケートを作成して送付するという、
  気の遠くなるようなリスト作成を命じられた。


  アンケートの催促は電話で行う。
  山本は大の電話嫌いで、友だちに電話するのでさえ緊張してしまう。
  いわんや、会社に電話するなどとんでもない。
  マニュアルはあり、その通り電話をしたもののうまくいかない。
  人に聞くよりもまずは自分で調べてみようと、
  山本は書店へ足を運んだ。


  自分の力でなんとか解決しようと、
   「電話のかけ方」についての本を買いあさった。  
  まずは、とにかく自分でやってみる。
  「これは」という、項目を見つけてはマニュアルに追加して、
  「山本オリジナルのマニュアル」が完成した。


  仕事も徐々に慣れ、ようやく仕事が楽しくなってきた頃、
  大手コンビニエンスストア本部の運営マニュアルを改訂することになった。
  
  山本は気楽に構えていた。
  何もかもが順調に進んでいた。少なくとも、山本はそう思っていた。
  そんなある日、山本と二人でプロジェクトに関わっていた社員が、
  仕事に関われなくなった。

  「うそ、マジ」。

  ありえない。直感的にその言葉が浮かんできた。
  そんなドラマのようなことが、いま自分の眼前で起こっている。
  突然のできごとに、山本のみならず会社も戸惑っていた。
  しかし、仕事は会社として引き受けた以上、
  責任を持って完成させる必要がある。
  社員が失踪したいま、その業務を詳細に把握しているのは山本だけだった。
  突然、社長に呼ばれた。


  「お前が責任者だ。しっかりやれ」。


  誰もがこの状況を恨んでもおかしくなかった。
  でも、山本は違った。

  
  「やるしかない」。

  
  ここでじたばたしても始まらない。
  この案件に関して、状況を詳細に把握しているのは自分だけなのだ。
  やってみるしかないだろうと、状況を愚直に受け入れた。


  FCAでインターンを始めて以来、
  パソコン・電話と自分のピンチを次々に乗り越えてきた山本。
  任されたからには精一杯の仕事をしよう。


  そうは思ったものの、仕事は山積みだった。 
  マニュアル改訂は約1年にわたって行う、壮大なプロジェクト。
  普段、自分が買い物しているコンビニが、
  自分たちのつくったマニュアルをもとに運営されていく。
  充実感と共に、責任感が山本にのしかかった。 

   
  「FCAというブランドの信用が、いまオレの仕事にかかっている」。

  
  大きなプレッシャーがあった。
  まさに気の抜けない日々が続く。もう後戻りはできなかった。

  
  クライアントと夜中の1時、2時まで仕事をすることもしばしば。
  夢中だった。なんとか、やり遂げるしかない。 
  徹夜は、日常茶飯事となった。


  数ヵ月後、多くのスタッフの助けを受けながら無事にマニュアルを改訂した。


  「終わった…」。

  
  達成感を抱いたのはもちろんだが、肩から重いものがスーっと抜ける、
  その感覚のほうが強かった。
  

  それからしばらくして、会社の忘年会があった。
  社長がスタッフ全員の前で、


  「よく頑張った、はいっ」。

  
  ドカンッと渡された札束、30万円。
  社長からのボーナスだった。
  自分の働きを認められた。
  お金の額ではない、社長に認められたこと。
  自分の頑張りを評価してもらえたことが、嬉しくてたまらなかった。


 ■■
 ■■ 夢 
 ■■


  インターンの経験から、
  ベンチャー企業を起業したい、という気持ちが強くなってきた。
  「嘘から出た本音」とは、まさにこのこと。
  いまの会社(トレジャーファクトリー)とであったのは、
  ETIC.のセミナーがきっかけだ。
 

  入社1年目の現在は、リサイクルショップで販売員を務めている。
  会社の特徴は、買取・査定・仕入れと全てを一社員が担当するところである。
  商品流通の全ての場面に自分が立ち会える、やりがいと楽しさ。
  お客様と直に接することができる嬉しさは、かつてのアルバイトを思い出す。


  最近、また本屋へ出かけた。
  そこで手にしたのは「営業力」や「マネジメント」に関する書籍。
  休みの日はよく本を読み、そして競合他社を巡る。
  思い出すのはFCAでのインターン。
 
 
  「勉強は自分でするもの」。
  「仕事は自分でつくりだすもの」。


  このことを学んだ。

  
  「やってみなければ、わからない」。


  今の山本があるのは、
  回り道をしたこともあったが、
  迷ったときや悩んだときに「やってみた」から。
  まずはやってみて自分が納得してみなくては、なにもわからない。
  プロサッカーへの道、辛かったフリーター時代、FCAでのインターン…

  
  自分に泊をつけようと始めたインターンも、
  やってみたことで多くの出会いがあったし、大きな発見があった。
  大きなピンチも逃げずに全力でぶつかっていき、
  チャンスになって自分の成長へとつながった。

  
  インターンをやっているときは、
  ただがむしゃらに、一生懸命やっていただけ。
  振り返ってみると、あのときの自分があったからこそ、
  いまここに、起業したいという夢を持った今の自分がいる。
  自分だけのゴールを見つけて、いま疾走している。

    
  「謙虚な姿勢で取り組みたい」


  山本が常に思ってきたことだ。
  謙虚な姿勢を崩さないからこそ、
  ピンチな状況をチャンスに換えられる。
  周りの視線が、山本にエールを送るのだ。


  とりあえずでもいい。
  やり直しもきくし、途中で断念することもできる。
  一歩を踏み出さなければ、なにもかわらないのだから。


  とりあえず、やってみよう!
  全力でぶつかれば、そこで何かが見つかるから。


  山本は自らの生き方をとおして、そのことを示しているようだった。

   
                           第3話おわり
                           (文中敬称略)
__________________________________

  【編集後記】

  最後までお読みいただき、ありがとうございます。
  3月20日号を担当しました、ライターの滝沢孝祐と申します。
  今回の山本さんのお話、楽しんでいただけましたでしょうか?


  山本さんのお話を伺い、
  「とりあえずやってみる」ためには、
  

  「自分に素直になり、謙虚に生きること」


  こそが大切だということを実感しました。
  謙虚になるからこそ、多くの困難を乗り越えることができる。
  奢ることなく、挑戦することができる。
  

  そして、その謙虚さがあるからこそ、
  周りの人たちから応援されているのだろうと感じました。


  桜の便りも、徐々に聞こえ初めています。
  まもなく4月です。 
  学生も社会人も、気分を新たに「とりあえず、やってみる」。
  年度替りは、新しい自分になるチャンス。
  インタビュアー自身も、輝く自分になるために、
  新たな一歩を踏み出そうと思います!

  
  最後に、お忙しい中、
  取材や原稿の改善に快く協力してくださった山本さんに
  この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。
  本当にありがとうございました。


                         ライター:滝沢孝祐
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           ■□次号予告□■


  次号は、“女性が働きやすい社会作り”を目指して、
  活躍されている女性の物語です。


  陸上に燃えた少女時代。
  大学でふと気付いた女性の働きにくい社会のあり方。
  大手銀行への内定とインターン先との間で揺れる思い。
  恋にも仕事にも臆病だった彼女が生まれ変わった秘密とは?


  次回の4月5日号は、新年度第一号のメルマガです。
  年度替りを機に、今の自分から一歩先へ進みたい方、必読です!
  どうぞお楽しみに!

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