プロを目指す学生たち〜学生時代にできること〜 |
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├┼┨ ETIC.mailmagazine 〜プロを目指す学生たち〜 ┠┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┨ 2005.5.22 Vol.112-3 (全3話) ┠┼┤
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┃ ■■ 〜未来を描く、ものづくり〜
┃ ■■
┃
┃ □ 内原 康雄(うちはら やすお) さん
┃
┃ □ 所属
┃ 「株式会社 エヌシーネットワーク」代表取締役社長
┃ http://www.nc-net.or.jp/
┃
┃ □ プロフィール
┃ 1964年、東京都出身。
┃ 専修大学経営学部卒業。
┃ いすゞ自動車系プレスメーカーの日本中空鋼、
┃ セイコーエプソン系プレスメーカーの吉野電機を経て、
┃ 1991年、内原製作所に入社。翌年、専務に就任。
┃ 1997年、「NCネットワークグループ」を立ち上げ、
┃ さらに翌98年、「株式会社エヌシーネットワーク」を設立、
┃ 社長に就任する。
┃
┃ 座右の銘は「昨日より明日」
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┃○第1話: プラス思考
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┃○第2話: 未来を描く
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┃●第3話: 現実になる
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〜第3話〜 現実になる
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■■ エヌシーネットワーク設立
■■
97年、内原はNCネットワークグループを発足。
まずは仲間内の9社をイントラネットで結ぶ。
さらにその翌年には、資金を募り、
株式会社「エヌシーネットワーク」を設立、社長となった。
企画から数えても三年余りという、駆け足での起業。
先行きの見えない時期であっても、内原の身近で働く社員たちは、
彼が悩んだり、不安を口にしたりするのをみたことがないという。
内原にとって大切なことは、
「どうすればおもしろくなるかを考える」こと。
会社の先行きにどんな障害があるかなんて、
ネガティブな未来を思い悩んでいても、何も始まらない。
たとえば、プラス思考を教えてくれたSFにも人類が滅んでゆく場面を
描くような作品もある。けれどそれらはあくまで、何かしらの警告や訴えを
するもの。現実社会に対するリスクマネージメント、ともいうべき役割を
負っている。
会社にとって必要な役割のすべてを自分一人でまかなうことなど、もちろん
出来ない。けれど、自分に足らないものは、社員たちがそれぞれに役割を
担って支えてもれえる。ならば、自分のすべきことは、望む「未来」を
描くこと。ネガティブな未来を描いていても、つまらない。
おもしろいと思える「未来」を想像して、それを実現すればいい。
こうして内原は、会社や製造業界にとって、
前向きな未来を指し示す、道標(みちしるべ)になった。
たとえうまくいかないことがあっても、
「世の中のすべてのことは改善できる」
と信じる。
家業で仕事に打ち込んで、それを実感した。
後は、自分が望む「未来」に向けて努力するだけ。
出来る範囲の中で、精一杯やるしかない。
■■
■■ アナログな関係
■■
設立当初は、知り合いの経営者たちに会員になってもらい、
登録会員数200社程度からスタートした。
それからが手間のかかる、地道な作業の続く日々だった。当時はまだなじみの
薄かった「インターネット」。ビジネスに利用できるのだと
理解してもらうには、そもそもインターネットとはどんなものなのか、
というところから、説明しなければならなかった。
しかも相手は、職人気質な「町工場の親父」たち。一筋縄ではいかない。
自らもまた「町工場の親父」だった内原は、ネット上のやりとりだけでは、
サービスの価値を伝えられないと考え、電話やFAXといったアナログな
つきあいを大切にした。アナログな関係、つまりは「人対人」の関係を
重んじてこそ、自分たちの誠意を伝えることができると信じた。
「ハートで付き合うから会員さんは、
ウチのサービスを買ってくれるんだと思うから」。
内原自身も、いくつもの企業を直接訪問して、ネットワークへの参加を
呼びかけた。同じ「町工場の親父」というスタンスから、製造業を
おもしろくするための未来像を、真摯に訴えかけた。
その呼びかけを、経営者たちも徐々に受け入れるようになっていった。
■■
■■ 現実になる
■■
設立から3年を経た2000年5月。
NCネットワークに転機が訪れる。
人気テレビ番組の「NHKスペシャル」にて、
「"IT"情報技術革命の衝撃 〜モノづくりが激変する〜」と題し、
NCネットワークの業務が紹介されたのだ。
反響は内原の予想を遥かに超えたものだった。
放送終了直後から問い合わせが殺到、電話は、なりっぱなし。
一時はWEBサイトのBBSがダウンしてしまうほどだった。
もちろん会員数は激増。
2001年には会員数が10,000社を突破する。
企画立案から5年余り、地道な作業が実を結び、
内原の思い描いた「未来」は、現実のものとなったのである。
その後、さらに視野を広げたNCネットワークは、日本のみならず、
世界の製造業にも目を向けている。
すでに、2003年には「NCネットワークチャイナ」を設立。
今後も米国法人の設立が予定されている。当初の「中小製造業のために」
というミッションも、「挑戦する製造業のために」と改められた。
何もわからずに働くだけだった、やりきれない日々を
前向きな思考をなくすことなく耐え抜いた。その先に、自分が変われば
現状が変わるのだと実感できた。
「世の中のすべてのことは改善できる」
と確信している。
そんな、内原の描いた「未来」は今、世界に向けて羽ばたこうとしている。
おわり
(文中敬称略)
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【編集後記】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
5月20日号を担当しました。ライターの近江匡宜です。
内原さんのお話、いかがだったでしょうか?
内原さんからいただいたお話のなかで、
私自身は、この言葉に感銘をうけました。
「プラス思考って簡単に言うけど、それに気づけるかどうかなんだ」。
確かにその通りだと思いました。
何がしかの悩みに囚われて、ネガティブな思考の坩堝(るつぼ)に
陥ってしまっている人に、「前向きに考えろ、行動しろ」といっても、
容易に聞き入れられるものではないのです。
現状を打開できるような考えが思い浮かばないからこそ、
悩みのなかに、立ち止まってしまうのですから。
けれど、本当に、「思い悩んでいても何も始まらない」のです。
内向的に思い悩んでしまうというのは、
自分で築きあげた迷路のなかに、自分で迷い込んでしまうようなもの。
ある時から、私はそう思うようになりました。
ならば、迷路から抜け出すには、どうすればいいのか。
迷路の出口とは、やはり自分の外側にあるものだと思います。
今回のお話をとってみても、
内原さんは、自分の仕事の価値を、目に見える形で評価され、
自信と、仕事のやりがいを手に入れていました。
自分に出来ることを、精一杯努力する。その結果を評価される。
それしかないのだと、思うのです。
一度や二度の行動で、良い評価を得られなくとも、
この次は、もっと良くなるようにと工夫や努力を重ねてゆく。
そういう「前向きな」思いは、必ず誰かに伝わるものだから。
今日という日に到るまで、背を押してくださった方に、
たくさんの感謝を込めて。
ライター:近江 匡宜
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