プロを目指す学生たち〜学生時代にできること〜 |
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■ ■ E T I C. m a i l m a g a z i n e
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■ ■ ■ 2004.05.20 Vol.88-1(全3話)
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密着取材!プロを目指す学生たち
〜学生時代に出来ること〜
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〜This week CONTENTS〜
自分らしく生きたい人、必見!!
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●第一話 :違和感
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○第二話 :片道切符の決意
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○第三話 :非常識の常識化
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■今回の「プロを目指す学生」の横顔
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□名前:及川 孝信 (おいかわ たかのぶ) さん
□所属:(株)MT&カンパニー 代表取締役
□プロフィール:
1966年生まれ。
早稲田大学理工学部数学科卒業後、カナダ滞在。
帰国後、(株)矢野経済研究所で
消費財マーケティング及び海外企業の
日本進出支援を担当。
その後米国系商社日本法人を経て、
1994年10月に(株)MT&カンパニーを設立、
代表取締役就任。
各県の自治体と協同で、地方の研究開発型企業や
ものづくり製造業、コミュニティービジネス等と
首都圏マーケットをつなぐマーケティング&
営業支援活動を主に行っている。
2002年7月には関連会社「(有)東京営業部」
設立、その後改組し株式会社化。
現在2社の取締役、NPO1社理事に従事とともに、
本格的な教育事業への準備中。
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〜第一話〜 違和感
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【本号のポイント】
学歴や肩書きで人を判断することに
違和感を感じた及川さんが、大学という枠を
越えて様々な事を経験しながら自身の価値観を
形成していく姿に注目です!
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■■ 違和感
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「何大学?」
「学部はどこ?」
新しい環境に身を置くと、
多くの学生が、最初にこう質問されるだろう。
これらの言葉に当時大学に入学したての
及川さんは、言い知れぬ違和感を覚えていた。
早稲田大学理工学部数学科
この肩書きを口にするたびに、
ほとんどの人が第一声にこう言った。
「すごいね」。
こう言われるたびに
「何がすごいのだろう?」
と考え込んでしまう。
何をしてきた人間か。
どのような考え方をしているのか。
それらを話すまでもなく、肩書きのみで判断される。
自分の名前よりも前にくる肩書き。
及川さんは徐々にこれを邪魔に感じるようになった。
肩書きという、
不要なバッジをつけられている気分だった。
ましてそのバッチの中の授業に面白みが見出せず、
学部の連中の中にもあっと驚く奴も少なく、
サークルにも熱が入らず・・・。
次第に大学から足が遠のいていった。
このまま大学に通い続けることに
意義が見出せず、転部や中退も考えたが、
行動に移すまでは至らなかった。
後1歩、自分を苦しめる鎖を
断ち切る事ができず、悩む日々が続いた。
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■■ 枠を出る
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無意識のレベルで
多くの人に認識されている社会通念。
「早稲田大学理工学部数学科=すごい」
しかし、及川さんは、
その価値観に違和感を抱いたままだった。
その一方で、何かを気づかせてくれる場面や
心地よい空間は、他大学の学生との会話や、
小中学校時代の友人との再会などであった。
「大学の外に、自分の違和感を解消する
術があるかもしれない。外の世界を知り、
もっと多くの人々に会ってみよう」。
と、迷いを行動に変えていった。
大学4年間。
長いようで日数にすると1,400〜1,500日しかない。
この時間を思いっきり有効に使おう。
会った事のないような面白い人に会い、
世の中に散らばっている
未知なる経験の数々に挑戦しよう。
そう決意した。
及川さんは、自分がはめられている
枠の外で行動し、実社会に触れてみようと
多くのアルバイトに挑戦した。
ドライバー、ウエイター、ホテルマン、
バーテンダー、板前、工場作業員、営業マン、販売員、
マスコミ編集スタッフ、家庭教師、塾講師・・・
枠の外の世界。
そこでは、自分の言動、仕事ぶり、結果
などが全て自分の評価にかえってくる
辛さと醍醐味を感じた。
「社会は自分が思っている以上に広い。そして深い」。
日々、様々な事を体当たりで学んでいった。
今で言う「インターン期間」だったのだろう。
また、アルバイト三昧の多忙な生活を送りながらも、
時間を作っては積極的に人に会いにいった。
及川さんがこだわっていたのは、
「1対1の人間関係で勝負できる自分でありたい」。
という事だった。
大勢で飲み会をした後にも、
面白そうな人がいたら、必ず改めて
「差し」つまり1対1で飲むようにした。
■■
■■ 確信
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身分や年齢、性別を越えて、
多くの人々と接する内に、
及川さんは、自分が抱えていた違和感は
間違っていなかったと考えるようになった。
例えば飲食店で働いていた時。
接客をしたお客様の名刺をもらうと、
そこには知名度のある会社の部長という
肩書きが印されていた。
そんな人のヒドイ飲み方、礼節の無さ、
無用に領収書を切る姿を見かけた。
一方で
ドライバー補助のアルバイトをしていた時。
先の部長さんと同じ年位のおじさんが、
額に汗して働きながら
自分の腕1本で仕事をしていく誇りや、
人生観を語ってくれた事があった。
自らの体験を通して、社会の外面(そとづら)と、
本当の生き方を深く考えさせられるようになった。
「大学や会社名を自慢したり、
逆にそれに劣等感を抱いたりするのは、本末転倒だ。
入口がプラスの方向か、マイナスの方向からか
の違いはあるが、どちらにせよ、
無用なバッジを背負わされているだけなのだ。
大切なのは、そんな事ではなく、
その人自身がどんな人間であるかだ」。
履歴書には書けない部分にこそ
「大切なもの=生き抜く力、自分らしさ」がある。
様々な体験を通して
そう、確信を強めるようになった。
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■■ 会社とはあくまで対等
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大学4年の夏。
就職活動の時期になった。
もともと教師を目指していた及川さんは、
教育実習を行った。
しかし
職員室の雰囲気や先生たちとの飲み会を通して、
「結局、学校というのは、文部省の末端組織なんだ。
教師になる=株式会社文部省に就職するのと一緒だ」。
と、このまま教師になる事に、やはり違和感を覚えた。
並行して一般企業も見てみることにした。
「就職活動とは、大学生特有の与えられた特権だ。
その期間に社会を知るチャンスなんだ。
その特権を活かさない手はない」。
と、40〜50もの企業を回った。
興味がある会社には、何のツテもなしに、
「御社に興味があるのですが、
一度お話しを伺わせて下さい」。
と頼み込んでいった。
及川さんにとって、縁とは自ら創りだすものだった。
数あるアルバイト経験が活かされ、ずいぶん
生意気な学生だったと、及川さんは当時を振り返る。
自分と会社とはあくまで対等だ。
決して一方的に選ばれるのではなく、
自分の方からも会社を選んでやろうと思っていた。
第一話終わり
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『次号予告』
学生時代に感じた社会的なしがらみや違和感を
及川さんはどのように解決したのか?
彼の、自らに正直に決断をしていく姿に注目です!
第二話につづく
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