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プロを目指す学生たち〜学生時代にできること〜

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【 ETIC. 】プロを目指す学生たち〜「今」から始まる未来・見つけた使命〜

発行日: 2004/3/23

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■ ■      E T I C.      m a i l    m a g a z i n e
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■ ■ ■        2004.03.23   Vol.84-3(全3話)
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          密着取材!プロを目指す学生たち

         〜学生時代に出来ること〜
                    
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            〜This week CONTENTS〜    
  
         世界を見据える人、必見!! 
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 ○第一話 :   開拓
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 ○第二話 :    使命
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 ●第三話 :   「今」から始まる未来
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 ■今回の「プロを目指す学生」の横顔
 ■

 □名前:成田 景堯 さん

 □プロフィール:

社会人経験(マクドナルド本部 店舗開発等)に携わった後、
もう一度大學で勉強したいと二部に入学。
祖母の介護をする母親を見て、将来介護事業を立ち上げたい
と思う。自分も、祖母の介護をする傍ら、
NPO法人ケアセンターやわらぎでインターンを行う。

将来は介護分野での施設の運営・介護人材事業を考えている。
現在は、人材事業の礎となる、中国語教育事業を計画し、
中国語の学習サポートと中国語講師の派遣事業を3月から開始した。
http://www.addvalue.biz/


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       〜第三話〜  「今」から始まる未来
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 【本号のポイント】

介護への不満から、介護現場でのインターンシップを
始めた成田さん。
そこから始まった彼の新たな挑戦に注目です。
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 ■■ 目からうろこ
 ■■



    やわらぎへの初出勤は、五月晴れの気持ちのいい朝だった。

    雲ひとつない快晴とは裏腹に、
    彼の心はなお、半信半疑だった。



    「もし、思っているものと違ったら、文句を言って
     すぐに辞めてやろう」。



    しかし、彼の思いはあっさり裏切られた。



    やわらぎでは毎朝ミーティングを行う。
    その日の利用者の問題を共有し、
    それぞれにあった一日の過ごし方をスタッフ皆で考えるのだ。

    そして、送迎車で利用者を自宅まで迎えに行く。
    施設に着いても、無理にこちら側のスケジュールを
    強制させる事はしない。


    あくまで利用者が中心だ。


    まさに目からうろこだった。


    それまで見て来た施設は、全て問題を恐れて
    問題が起らないように利用者をセーブしていた。

 
    しかし、
    やわらぎではその人に残っている
    身体的機能をどうしたら伸ばせるのか。
    その可能性にかけていた。



    「反応が乏しくてもきっと聞こえているはずだから、
     今日は彼女にたくさん話かけよう」。


    「彼は、食事の介助を頼むかもしれないけれど、
    本当は自分で食べられるの。
    だからなるべく自分で食べるよう促そう」。


    そんな会話が飛び交っていた。

    
    スタッフ一人一人の心がけが違っていた。



    「初日にして、今までの自分の間違いに気付かされた。
     
    今まで自分が見て来た施設が悪いからって、
    全ての介護施設を悪く捉えていた。
     
    それは、一部の中国人の悪事によって、真面目な中国人が
    色眼鏡で見られる事に対して不満を抱いていた自分が
    一番してはいけない間違いだった。
     

    目を覚まされた思いがした。
     
     
    もう一度、信じてみようと思った」。



    初日で辞めてやろうと思っていたが
    この日から半年間、彼はやわらぎに通うことになった。




 ■■
 ■■ 未来への一歩
 ■■



    彼は、本当に困っている人に対して
    ただ「考える」だけでなく
    「共に行動する」やわらぎの理念に共感していった。


    そしていつか
    自分もそのようなサービスを立ち上げようと心に決めた。


    しかし、今はまだその時期ではない。

    では、今何が出来るのか。
    自分から、何か発信していけないだろうか。


    インターンを通して彼は次なる一歩を模索していた。



 

 ■■
 ■■ 闘志
 ■■


    そんなある日、彼はふと目にした雑誌から
    眼が離せなくなっていた。

    そこには、来る少子高齢化社会に対して
    ある大企業の社長のコメントが書かれていた。


    「今後日本は、少子高齢化をむかえる。四人に一人が老人になる。
    すると、人手が足りずに、ロボットが介護をする時代になるだろう」。


 
    目を疑った。



    「ロボットが介護?
    いくら機械が発達しても、
    ロボットに介護ができるわけないじゃないか。
    それは、技術的な問題ではなく、心の問題だ。
    人のぬくもりがあるから、安らげるのだ。

    そんな老後はまっぴらだ。
    ふざけるな!」



    そんなものを許してたまるか。
    彼の闘志は、メラメラと燃えていた。


    そして、次の瞬間に考えた。

    日本は子どもの数が大幅に減っているが、
    世界規模で見たら人口は確実に増えている。

    ロボットでなく、
    外国人の手を借りる事はできないだろうか?

    
    そして、中国人である自分の強みをいかせないだろうか?



 

 ■■
 ■■ 20年後の為の「今」
 ■■



    そこで彼は考えた。

    
    将来行う介護分野での施設の運営、介護人材事業の土台として
    今は、中国語の家庭教師派遣事業を行おうと。



    急成長している中国には、
    多くのビジネスチャンスが埋まっている。
    そのため、日本でも中国語への需要が高まっている。

    また、日本に勉強に来ている多くの優秀な中国人がいる。
    彼らは、より良い職を求めている。

    その橋渡しを自分ができるのではないか。




    また、彼はこの事業を通して自分のみならず
    20年後の世界をもにらんでいる。



    「今後、日中間の関係を築いていくのは、若者だ。
    その時、中国で中心となって活躍するのは、
    今日本に出てきている、優秀な中国人達だろう。

    
    国を背負って立つ彼らとネットワークを築いておく事、
    中国に関心がある日本人とネットワークを持っておくことは
    必ず20年後の自分のためにもなるだろう」。




    自分には何ができるのか?
    それは自分のやりたい事か?
    それが今出来ないなら、今は何をすべきか?



    考えに考え抜いて、目の前の一歩から確実に。

    

    彼の挑戦は、まだ始まったばかりだろう。

                                    第三話終わり
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   【編集後記】


    最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
    今回初めて原稿を担当した古閑です。


    成田さんは「考える」という事の大切さを
    お話中何度も強調されました。


    成田さんがおっしゃる「考える」というのは、
    「悩む」事よりも建設的で、
    常に未来を見据えている気がします。


    私は、まだまだ自分に甘く、その作業を怠りがちですが
    その時々でしっかり考えて行動していく事が、
    自分の未来を切り開き
    自信をもたらすのだと、成田さんのお話を聞いていて思いました。


    お忙しい中取材を受けてくれた成田さん、ありがとうございました。


                             ライター 古閑陽子

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