プロを目指す学生たち〜学生時代にできること〜 |
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■ ■ E T I C. m a i l m a g a z i n e
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■ ■ ■ 2003.10.08 Vol.75-3(全3話)
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密着取材!プロを目指す学生たち
〜学生時代に出来ること〜
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〜This week CONTENTS〜
今回3日連続でお届けする内容のご紹介
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○第一話 : 貧しい国の人を幸せに
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○第二話 : どうする村田早耶香!?
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●第三話 : 「腹をくくる」という事
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■今回の「プロを目指す学生」の横顔
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□名前:村田早耶香さん
□所属:フェリス女学院大学 国際交流学部 4年
カンボジア子ども買春防止支援
かものはしプロジェクト代表
http://www.kamonohashi-project.net/
□プロフィール:
1981年生まれ 東京都出身。
中学時代にテレビでみた国境なき医師団に感動。
国際問題に興味を持つ。
さまざまな行動を起こす中で買春問題と出会い、
「かものはしプロジェクト」を立ち上げる。
カンボジアの子どもたちの笑顔を増やすべく、
彼女は今日も走り続ける。
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〜第三話〜 「腹をくくる」という事
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■本号のポイント
自分の進むべき道を確かめるため、
村田さんはカンボジアの地に訪れます。
そこで出会ったカンボジアの子ども達の笑顔。
徐々に村田さんの心境に変化が起き始めます。
カンボジアで彼女は何を感じ、
どのようなどのような成長を遂げたのか?
本号では村田さんの「腹くくり」に注目します。
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■■ 笑顔の裏に隠れた現実
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カンボジア滞在中、NGOが運営する児童保護施設で
彼女は3日間の共同生活を体験した。
言葉はわからない。気持ちは感情で伝えた。
「本当楽しかったんですよ。
子ども達が『うさぎと亀』の劇やってくれたり
現地の伝統的な踊りやってくれて。
あっち向いてホイを教えたら凄くはやって。
もう本当に楽しくて他の所に行きたくなかったです」。
施設を離れる日。センター長が車で送ってくれた。
その車内で彼女は思いもよらない事実を知る。
施設での生活中、
彼女と特に中の良かった12歳の少年と13歳の少女。
12歳少年は小さい時から農夫として仕事をしていた為、
小学校に行けなかった。
だから今施設で学んでいる。
13歳の少女は農村でお寺に母親と住んでいたが、
貧しさから学校へも行けなかった。
今は施設で預かり学校へ通えているものの
お母さんの行方は分らない。
もう一生母親に会えないかもしれない。
笑顔の裏にあった哀しい事実。
自分は何も気がつかなかった。
次の訪問先にいったものの、
そこでの説明は何も耳に入らなかった。
「もう一度あの子ども達に会いたい」。
彼女はもう一度、児童保護施設を訪れた。
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■■ カンボジアでの熱い夜
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施設の玄関をくぐる。
突然戻ってきた彼女に、
子ども達は多少の驚きを見せた。
「先生!先生が帰ってきたよ!」
まっさきに駆け寄ってきたのは、
特に仲の良かった12歳の少年だった。
彼女の重い荷物を必死に運んでくれる子ども達。
「もう自分の子どものように感じ始めて。
この子たちの将来が明るいと良いなぁ。
支えたいなぁと思ったんですよ」。
カンボジアに滞在する残りの一週間を
彼女はその施設で過ごした。
施設での日々は楽しく充実した日々
一週間はあっという間に過ぎていった。
帰国が間近に迫ったある日。
施設の一角に彼女と、
あの12歳の少女が語り合う姿があった。
「あなたは凄く頑張っているし力もある。
絶対に将来は開けるから」
彼女は自分の素直な思いを日本語で少女に伝えた。
「先生…わたし泣きます」
日本語の意味が正確に伝わったかは今でも分らない。
その少女が彼女の前で泣いたのは初めてだった。
日本に帰る飛行機の窓からカンボジアの大地を眺めた。
浮かぶのは子ども達の笑顔。
「ここでだったら良いかもな。子どもと一緒にいたいなぁ」。
初めて自分の事業の意味・必要性に実感が持てた気がした
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■■ 腹をくくるという事
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東京に戻るとNPO法人ETIC.が主催する、
「STYLE」の準備に追われた。
STYLEは「社会的な課題を事業で解決しよう」
というテーマが設定された、ビジネスプランコンテスト。
かものはしプロジェクトは彼女がカンボジアに滞在中に、
日本に残ったメンバーがエントリーし、
決勝プレゼンテーションまで選考が進んでいた。
「ここで優勝したからって
すぐに子どもたちが救えるわけではない。
ただ、自分の感じていること、思いを
一人でも多くの人に伝えたい」。
日本にいると有名になることや、
お金を稼ぐことなどに目移りしてしまい。
本当にしたいこと、すべきことがあやふやになる。
「地位や名誉なんてどうでも良い。
本当に目の前にいる子どもが笑えるかどうかだ」。
カンボジアに行って彼女は変わった。
スタイル当日。
彼女は舞台の上で、圧倒的な存在感を発揮した。
今まではメンバーが作っていたプレゼンの原稿も
すべて自分で考え、思いを伝えた。
苦手だったIT分野についても自分の言葉で語った。
彼女のプレゼンテーションに、
多くの審査員・観客が共感し涙した。
質疑応答でこんな質問がとんだ。
「カンボジアに骨をうずめる覚悟はありますか?」
一瞬のまもなく彼女が答えた。
「あります!」
そこには「迷い」も「うそ」もなかった。
会場内のどこからか拍手が起こった。
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■■ エピローグ
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審査の結果「かものはしプロジェクト」は優秀賞を受賞。
カンボジアから帰国後、彼女の熱意にうたれ
支援者の数も劇的に増加しました。
買春防止支援団体「かものはしプロジェクト」
今日も現地での本格的な事業化にむけて
村田さんは走り続けています。
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【編集後記】
今回のストーリーはいかがだったでしょうか?
「腹をくくるという事の意味」それが本号のテーマでした。
スタイルでの村田さんを見て、
私は一種の『凄み』を感じました。
それが象徴的なのがSTYLE質疑応答の場面です。
「当たり前」と言わんばかりの即答っぷり。
その場にいた私は鳥肌が立ち、思わず涙しました。
一体何が彼女をそうさせたのでしょうか?
迷っていた村田さんがなぜ凄みを持ったのでしょうか?
私は村田さんが「決めた」のではないかと思います。
「私がカンボジアの子どもを守っていこう」と。
そう「決めた」ことで
彼女は「腹をくくった」のだと思います。
もし、あなたが今何かに迷っているなら、
「自分がやりたい事がわからない」と悩んでいるなら、
何かしらの行動を起こし、自分に、周りに変化を起こすことを
「決めて」みてはいかがでしょう?
ライター 安富悠介
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