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【聖書】一言もお答えにならず

発行日時: 2007/3/3

〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓第322号/07.03−03〓〓〓〓


  おはようございます。

  赤ちゃんポストのニュース、あなたは聞きましたか?
  昨年11月、熊本県の慈恵病院が「赤ちゃんポスト設置」の申請を市
  に提出しました。以後、各地で様々な議論が展開されてきました。
  (ネット上でも賛否両論の意見が公開されていますが、是非一読され
  ると良いと思います)

  1月22日、国が「赤ちゃんポスト設置を容認した」とありました。
  さて現実問題として、生まれながらにして「ポスト」に預けられた子
  どもの将来を、私たちはどのように見守っていくべきなのでしょう?
  いのちの保護を最優先とするなかで、大人たちの育児放棄という無責
  任行為を、どのように問うていけばいいのでしょう。

  終わりの時代、またこの地上に一つ「愚かさ」が増し加わりました。
  
  ◆◆◆ 今日のメニュー ◆◆◆◆◆◆

  φ(^O^)/ [聖書を開けば]: 一言もお答えにならず 
  φ(^O^)/ [マメマメ知識]: 聖書を知ろう−5

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 今日の聖書個所 : マタイの福音書 15章 23a節

  しかし、イエスは彼女に一言もお答えにならなかった。

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 イエス様の教えの中に《求めよ。そうすれば与えられる》という言葉があり
ます。神の全能の力と彼の慈しみに信頼を寄せる私たちにとって、この言葉は
どんなに大きな慰めと勇気、希望を与えてくれることでしょう。「もしあなた
の人生にあって、何かに欠乏を感じることがあるなら、あなたを造られたあな
たの神にそれを求めてみなさい」とイエス様は言われます。「そうすれば与え
られます」と。

 ところで、日ごと神に向かってささげる私たちの祈りの内容を省みますに、
「神さま、ああしてください」「こうしてください」など、なんと「願い事」
の多いことでしょうか。確かに、先ほどの言葉にもあるように、イエス様ご自
身が「そうするように」と私たちに勧めてくださったのですから、求めること
それ自体は神も「好し」とされていることです。ただその際、いったいどれだ
けの人が「求めたもの」を「確かな答え」として、自分の手でしっかりと受け
取っていることでしょう。実は、それこそが本質的なこととして重要なのでは
ないでしょうか。
 求める答えを明確に得ないままに、さらに次々と新しい願い事へ心を移す人
が、実は「私は神の力を信じる」と告白する人の中に多いのではないか、と自
戒を込めて思う次第です。今日は「ある女性の信仰」に学ぼうと思います。

  **************************************************************

 ある時、病気の娘を持つ一人の母親が、必死の形相でイエス様に近づき言い
ました。《主よ。ダビデの子よ。私をあわれんでください。娘が、ひどく悪霊
に取りつかれているのです。》 娘の痛々しい姿を見るに見かねたカナン人の
母親は、一刻も早く我が子を苦しみから解放してやりたいとの思いで、普段は
軽蔑し反目し合っているために決して近づくことをしないユダヤ人の前に、恥
を忍び、自分自身を犠牲にして、その姿を現したのでした。

 求めよ、そうすれば与えられる、です。当然イエス様は、この女の求めに対
しても即座に応じてくださるはず、なのですが・・・? ところが、実はこの
時のイエス様は《彼女に一言もお答えにならなかった》とあります。なぜでし
ょう。約束が違うじゃないですか?普段語っているご自身の教えとはまったく
違った行動をイエス様ご自身がとられるなんて・・・!?

 傍にいた弟子たちは「きっとこれは彼女がカナン人の女だからだ」と単純に
思ったことでしょう。母親自身の思いの中にも同様の差別的感情があったかも
知れません。ただ聖書によれば、彼女は《叫び声をあげて》イエス様に近づい
たとあり、必死だった様子がうかがい知れます。

 イエス様は初め「無言」「無視」をされ続けた、とあります。なぜですか?
彼女の「願い事に対する真剣さ、必要の深さを知るため」です。もしイエス様
の無言に耐えられず、彼女があっさりとその場を去ったとしたら、イエス様は
まずこの母親の「娘に対する愛情の深さ」を疑われたことでしょう。ここまで
やって来た彼女の行動には敬意を払うものの、それは単なる感情の一時的興奮
がとらせた行動であり、誰にでも見受けられる初歩的行為であると、イエス様
は判断されるのです。また、イエス様の「無視」の前に彼女があっさり身を引
いたなら、彼は彼女に問われることでしょう。「あなたは答えが欲しくないの
ですか」と。

 忍耐は、どんな事柄にもまたどんな時にも要求されます。ことに神からの祝
福を手にするには欠かせない要素です。神からの応答がちょっとぐらいなかっ
たからといって早々に切り上げ、席を立ってしまうのは愚かです。
 無視されても、無言のまま時が過ぎても、神は確かにそこにまだおられるの
ですから、信じて待ちましょう。目をそらさず、求め続けましょう。神は沈黙
の間も、私たちに何かを語りかけておられるのですから。

  **************************************************************

 イエス様が彼女に対して取られた次の行動、あろうことかそれは「拒否・拒
絶」でした。

 叫びながらなおイエス様の後を追いかけてくる女性を見た弟子たちは、彼女
に対する同情心からではなく、ただその存在を「うっとうしい」と感じ始めて
いたので、適当にあしらってもらおうと思って《あの女を帰してやってくださ
い》と、何とかしてやって欲しいと頼んだのでした。するとイエス様は今度は
はっきりと意思表示をされました。彼女に対する「拒絶」です。

 これには弟子たちも「まさか!」と驚いたことでしょう。《イスラエルの家
の滅びた羊以外のところには遣わされていません》と。すなわち彼は「わたし
はカナン人に対して何の責任も負っていません」と言われたのです。しかしこ
れもまたイエス様らしからぬ言葉です。彼は「すべての人を救うため」にこの
世に来られたのではなかったのですか?ユダヤ人もサマリヤ人も、カナン人も
ギリシャ人も区別はないはず。では、拒否・拒絶の真意はなんでしょう?

 彼女自身の口から出る次の言葉を引き出すための「拒否・拒絶」でした。つ
まり《私を》《お助けください》との叫びです。
病気の娘がいやされるには「いやし主としてのイエス様の力」が必要でした。
しかし彼の助けを必要としているのは娘だけではなかった。母親である彼女も
またその一人でした。ただそのことを彼女自らが自覚しなければならなかった
のです。しかも肉体のいやしのためではなく、霊的からだ、霊的いのちのいや
しが必要だったわけで、その意味で《私をお助けください》との告白に導かれ
ることはとても大切なことだったのです。

 イエス様は《すべての人々》に必要とされるお方です。

  **************************************************************

 次にイエス様はこの女性に言われました《子どもたちのパンを取り上げて、
小犬に投げてやるのはよくないことです》と。

 以前にも紹介したことですが、ユダヤ人が異邦人あるいは異教徒を評価する
にあたって、彼らはみな軽蔑されるべき存在であり、人種・国家においてもユ
ダヤ民族よりは劣るとしてさげすんでいました。そうしたことを表現する言葉
として、ユダヤ人は彼らを「犬」という言葉で表現したのです。この場合、カ
ナン人の女性は《小犬》と呼ばれていますが、それは軽蔑の中にもイエス様の
本心に隠されたやさしさが表わされたゆえのことなのでしょう。しかしいずれ
にしても、他人を見下し、差別した言いかたであったことには違いがありませ
ん。

 しかしここで、頭にきてキレなかった彼女は、実にすばらしい! しかも彼
女は、自らを「そのようなものである」と、へりくだりを持って認め、受け入
れているのです。《主よ。そのとおりです》と。
 彼女は決して卑屈な思いからそのことを語ったのではなく、謙虚な心で事実
を見つめるところから、神による新しい創造を期待していたのです。

 心の強情なものを、主は嫌われる、とあります。心砕かれた者、へりくだる
者を神は喜ばれ、その心に新しい奇蹟の業を起こされるのです。天地万物の造
り主なる神であるがゆえにお出来になることです。神の御力は偉大なり。心へ
りくだる者に注がれる神の慈愛は、いかに深いことでしょうか。

 神は、ご自身の豊かな祝福を注ぐべき「器」を求めておられます。自分がそ
の器となるために必要なもの、それは「へりくだり」以外にありません。あな
たの心に謙遜の思いを育てはぐくむことは、神の祝福を手に入れるための近道
を備えることです。

 ある必要のために神に向かって祈りをささげる時、神は「それ」についての
答えをすぐには与えてくださらないかも知れません。それは、神があなたの上
にあなたが期待している以上にもっともっと大きい答えを用意しておられるか
らです。そのデッカイ祝福を受け取るに足る「さらに大きな信仰の器」を、へ
りくだりと忍耐をもって備えさせていただきましょう。

 □□ 聖書のことば □□

    見よ。主の御手が短くて救えないのではない。
    その耳が遠くて、聞こえないではない。
    あなたがたの咎が、
    あなたがたと、あなたがたの神との仕切りとなり、
    あなたがたの罪が御顔を隠させ、
    聞いてくださらないようにしたのだ。

     (旧約聖書  イザヤ書  59章 1−2節)

    なぜ、わたしが来た時、
    だれもおらず、
    わたしが呼んだのに
    だれも答えなかったのか。
    わたしの手が短くて贖うことが出来ないのか。
    わたしには救い出す力がないと言うのか。

     (旧約聖書  イザヤ書  50章 2a−c節)

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  聖書を知ろう−5 新約聖書から「(続)コリント人への手紙について」

 パウロが書いたコリント教会宛ての手紙は「実は三通あった」とされる。最
初の手紙は何らかの理由によってすでにこの世から失われているが、その存在
については「第一の手紙5章9節」の彼自身の言葉から明白である。
 つまり「第一の手紙」の前に書かれた書簡があって、彼はその中でキリスト
者としての生活規範についてのかなり厳しい訓戒を彼らに与えていたらしい。
自らが種を蒔いて誕生させたといっても過言でないコリント教会の「その後の
成長」に大いに関心を寄せるパウロの「親御心」から出た叱責ではあったが、
ただそれによって彼らがどのような思いを抱き、また反応を示したか、パウロ
はすぐにでも答えを知りたかったようである。

 コリントからの「返書」を待つパウロの所に、ある日コリント教会に属する
キリスト者が訪れ「コリント教会内部で分裂・分派が生じている」との報告を
もたらした。その後しばらくして、最初の手紙に対する「待望の返書」も彼の
手元に届いた。それにはコリントの現況報告とパウロに対する新たな質問も記
されてあった。
 そこでパウロは、教会内部に発生していた混乱を矯正し、同時にそれらの質
問にも答えるため(現存する)「第一の手紙」を書き送ったのである。

 例によってパウロは「第一の手紙」に対する「返事」を待った。弟子のテト
スがそれを持ってコリントから帰ってくる手はずであった。テトスとはトロア
スでおち合うことになっていたが、実際にはそれは叶わず、パウロはマケドニ
ヤで返書を受け取った。返書によれば、教会全体としてはパウロの勧告に応じ
てくれたが、依然としてパウロ個人に対する権威と使命を認めない人も少なか
らず居る、というのであった。

 そこで彼パウロは「第二の手紙」を書くに至ったのである。この手紙におい
て彼は、勧告に耳を傾ける人々にはさらなる激励を与えつつ、一方彼の権威を
否認する者に向かっては自己弁明と強い叱責を与えている。

 コリント人への第二の手紙は、パウロが記した書簡の中では「最も個人的な
内容を含んだ手紙」として知られる。彼はこの手紙で自分の生涯中に起こった
幾つかの「個人的経験」を書き記した。が、それらは、彼の使徒職を批難する
人々への自己弁明という理由から「やむなく」「余儀なく」書かねばならなか
ったものである。例えば、ダマスコでは、城壁をかごでつり降ろされながら、
迫る危機の中を逃れたこと。あるいは、第三の天にまで引き上げられたこと。
また彼の肉体に与えられた「とげ」のこと。そして数々の苦難・試練・迫害の
なかで何度も死に直面したこと、等など。

 (参考資料/ 聖書ハンドブック、新約聖書の概観、聖書概論 他) 

〓〓 【通  信】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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  今回の記事を読んで、何かご意見、感想、質問などがありましたら、
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  [3月の放送予定内容]

   第1週 神の国(木村代紀さん)
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        親を対象にした「絵画教室」を開いている。代表作「少女と
        鳥」などを紹介し、絵のことや信仰についてお話を伺う。
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        定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン。彼らの支
        援を受けて独立したアリ・ユースフさんが、昨年12月に来
        日。その様子を紹介しながら、新川さんからお話を伺う。
   第3週 生かされて(土筆文香さん)
        茨城県在住の土筆さんは主婦業のかたわら、詩や小説、童話
        などを書いている。2004年、リストカットやドラッグに
        走ったり、摂食障害に悩む少女たちの心の叫びをテーマにし
        た小説「リピート・シンドローム」を出版。創作活動や今を
        生かされていることの恵みなどについて伺う。
   第4週 ノアノア〜かぐわしい香り〜(榎本恵子さん)
        東京都小金井に住む榎本恵子さんは、我が子の障害をきっか
        けに、障害者の働きの場として手作りパンの店「ノアノア」
        を始めた。榎本さんの思いや信仰のお話を伺いながら、お店
        の様子や人気のパンなどを紹介する。

  [土曜日放映のテレビ局]
   青森テレビ 朝6:00〜 福島放送 朝6:00〜
   新潟放送 朝5:30〜  千葉テレビ 朝7:00〜
   テレビ埼玉 朝8:00〜 静岡第一テレビ 朝5:00〜

  [日曜日放映のテレビ局]
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ペンネーム : Anthrowpos

  • 滋賀県大津市在住のキリスト教プロテスタント系牧師です。日曜礼拝と祈祷会および聖書学び会を三本柱に、自宅にて毎回集会をしています。私の願いは、一人でも多くの方がまことの神様を知ってくださることです。そのためにも小冊子・チラシなどを配布し、地域の布教活動に取り組んでいます。

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