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【聖書】いとおしい存在

発行日時: 2006/10/28

〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第306号 〓〓〓

  おはようございます。本日もご愛読をありがとうございます。

  紅葉にはまだ若干はやいですが、
  山の木々はもう準備万端整っているようです。
  朝夕の空気が、そう語っています。
  
 ◆◆ 今日のメニュー ◆◆◆◆

 φ(^O^)/ [聖書を開けば]: いとおしい存在 
 φ(^O^)/ [マメマメ知識]: 古代の七不思議   

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 ◇◆◇◆ (^^)/ [聖書を開けば・・・] コーナー (^^ゞ ◆◇◆◇
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 今日の聖書個所 : 使徒の働き 20章 16節

  それはパウロが、アジヤで時間を取られないようにと、エペソには寄
  港しないで行くことに決めていたからである。
  彼は、できれば五旬節の日にはエルサレムに着いていたい、と旅路を
  急いでいたのである。

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 パウロの生涯における三回目となった長期伝道旅行も、いよいよ終盤をむか
えていました。前回にも少し触れたことですが、彼は今回の旅ではエペソの町
で約二年半という長きに渡る「滞在経験」を持ちました。その間、この地域一
帯に居を構えるユダヤ人をはじめ外国人に『キリストの福音』すなわち罪の悔
い改めとキリストの十字架による救いの道を熱心に説き聞かせたのです。
 神の不思議な力にも支えられたパウロは、この地で多くの回心者および改宗
者を獲得することができました。そして彼は、新しく加えられた「生まれたば
かりのキリスト者たち」がやがて信仰の自立へ至ることができるよう、いまの
うちに『霊のミルク』をしっかり提供しておかねば・・・との責務を感じ、結
果その働きのためにさらに滞在期間を長くしたのだと思われます。

 手塩にかけて育てる、という言葉があります。例えば農業で言えば、種まき
から収穫に至るまでの一切合財を自分の手で行なった作物には、生産者であれ
ば誰もが深い思い入れをもつものです。生産者にとって、一個一個の作物は実
にいとおしい存在です。たとえ形がいびつであっても、また味が少々まずくて
も、それらはみな自分が面倒を見、育ててきたものばかりですから愛着を感じ
ないわけがありません。パウロにとって、エペソにあるキリスト者たちはまさ
にそのような存在だったのです。神様のご計画と支えがあったことは当然です
が、彼らはたしかにパウロの熱心な働きが生んだ「神の子どもたち」でした。

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 エペソを中心とするアジヤ一帯は、パウロにとってたいへん興味深い宣教地
域でした。しかし二年半に及ぶエペソ滞在にピリオドを打った彼は、その後第
二回伝道旅行の際に訪れたとほぼ同じ町(教会)を巡るコースで再び旅を続ける
ことにしました。そして前回同様ギリシャの町コリントおよびケンクレヤを旅
の折り返し地点とし、再び船路でエルサレムを目指そうとするパウロでした。
ところがある事情によって、今回の帰路は船路ではなく、いま来た道を引き返
すという陸路を行く行程になってしまいました。

 実はこのことが、パウロのその後の計画に微妙な影響を与えることになりま
した。つまり、もしケンクレヤから船路で帰途につけば、途中再びエペソの教
会を訪れることができたのですが、陸路を使わなければならなくなったために
時間的配分を施す余裕が持てなくなったのです。(当時ケンクレヤからエペソ
へ向かう直行便があった)
 冒頭の聖句にあるように、パウロの計画は《できれば五旬節の日にはエルサ
レムに着いていたい》というものでした。もちろん当初の予定では船を使って
の帰途ですから、エペソに立ち寄っても十分間に合う計算だったのです。とこ
ろが・・・

 陸路を通るコースに変更を余儀なくされたパウロは、正直言って心を痛くし
ていました。彼としては「是非とももう一度エペソの人たちに会って、話をし
ておきたい」と思っていたからです。その切実な願いの理由については、彼自
身が後に語っている言葉からはっきり読み取ることができます。彼はこう語っ
ています。《私の顔をあなたがたはもう二度と見ることがないことを、いま私
は知っています》と。おそらくパウロは、自分に関する今後のことを神から啓
示を受けたので、それでより強くエペソの人々との対面を望んだのだと思いま
す。
 私の顔をあなたがたはもう二度と見ることがない、とは何と悲しい言葉では
ないでしょうか。だからこそパウロは、彼らに今一度会うことを切実に希望し
たのです。愛する者たちへの思いを残してエルサレムに帰ってしまうことは、
パウロにとってまさに「後ろ髪を引かれる思い」だったことでしょう。

  **************************************************************

 陸路を通ったために大幅に時間的ロスをしたパウロ。エペソに立ち寄ること
が叶わなくなった今、彼は何としてでも《五旬節の日にはエルサレムに着いて
いたい》と願ったことです。しかしながら、現実その足がエペソに近づくや、
心が騒ぎはじめます。「何とかならないものか」「少しぐらいなら・・・」

 ところでエルサレム方面へ向かう船便には、今日のJRなどでいう「各停」
「快速」「特急」のようないくつかのコースがありました。それは、それぞれ
に立ち寄る港が異なったり、あるいは停泊日数に違いがあって生じる時間差で
した。

 陸路を通ってアソスまで来たパウロは、弟子たちの手配でこの港から船に乗
り込みます。そして彼らの手配した船は、エペソには寄港しない船便でした。
それは当然、一刻でも早くエルサレムに着くことを願っての選択でしたが、パ
ウロ自身はきっとその船上から遠くにかすむエペソの町を恨めしそうに眺めて
いたに違いありません。

 船がミレトの港に近づいたときのことでした。居ても立ってもいられなかっ
たパウロは、ミレトでの停泊期間を利用して何とかエペソの人々に出会えない
ものかと考え、寄港するや否やすぐさま彼は使いをエペソに遣わし、おもだっ
た教会の人たちに是非とも自分のところに来るようにと要請したのです。
 こうしたパウロの行動は、諦めきれないほどに彼の心がエペソのキリスト者
に注がれていることを、あらためて印象づけます。

  **************************************************************

 エペソのキリスト者たちは、かようにパウロから愛されていました。羨まし
いほどに愛され、心にかけられていたのです。このパウロと彼らの関係を思う
時、それはすなわちキリストと私たち、神と私たちの関係を表わし示している
ことでもある、と教えられます。

 つまり、私たちのことを思い慕われる神の心はパウロのそれ以上に深く、大
きく、すばらしいということです。たといわずかな時間しかなくても、神は私
たちのためにそれを最善となるよう用いてくださいます。たといわずかなもの
しか手になくても、神は私たちのためにそれを幾倍にも増し加えて、楽しませ
て下さるのです。

 私たちは、常に神の御心のうちに覚えられている存在であり、いとおしい存
在なのです。
 あなたがどんなに日々の忙しさに忙殺されて神のことを忘れていようとも、
神は決してあなたを忘れることがありません。あなたの心が神への愛を失って
も、神があなたを愛されないなどということは、決してありません。

 □□ 聖書のことば □□

    主は、あなたのすべてを咎(とが)を赦し、
    あなたのすべての病をいやし、
    あなたのいのちを穴から贖(あがな)い、
    あなたに、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、
    あなたの一生を良いもので満たされる。

     (旧約聖書 詩篇 103篇 3−5a節)

    主はいつくしみ深く その恵みはとこしえまで、
    その真実は代代に至る。

     (旧約聖書 詩篇 100篇  5節)


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      古代の七不思議 ─ エペソのアルテミス神殿 ─

 世の中には「七不思議」と呼ばれるものが存在する。なかでも「古代の七不
思議」は、私たちの歴史的考古学的好奇心を大いにかきたてるものである。

 古代の七不思議には、以下のものがある
 1 ギザのピラミッド・・・・・・・エジプトにある三大ピラミッド
 2 バビロンの空中庭園・・・・・・バビロンにあったとされる庭園
 3 アレキサンドリヤの大灯台・・・その名の通りの大灯台
 4 ロードス島の巨像・・・・・・・ロードス島にあったヘリオス像
 5 オリンピアのゼウス像・・・・・オリンピアにある守護神像
 6 エペソのアルテミス神殿・・・・エペソにあったアルテミス神殿
 7 ハリカルナッソスの霊廟・・・・カリア王国領主の墓

 エペソのアルテミス神殿について:
 最初のものは紀元前7〜8世紀ごろに建てられた簡素な神殿で、アヤソルク
の丘西方の平原に建てられていた。紀元前550年頃大きくて立派な神殿建築
に着工し、紀元前430年ごろ完成、献堂された。これが古代七不思議の一つ
といわれた「エペソのアルテミス神殿」である。
 アルテミスの月(太陽暦3−4月)には参拝人および観光客が多大の冨をも
たらし、神殿は金庫として莫大な金銀財宝を預かっていた。

 この神殿は紀元前356年、ヘロストラトスという男の放火によって炎上。
 まもなく新しい神殿が着工され、紀元前334年アレクサンドロスがエペソ
を訪れた際にはまだ工事中であり、そこで彼は莫大な浄財を献じて建設を支え
た。神殿は紀元前323年頃完成し、紀元262年ゴート人に焼かれるまで存
続した。

  参考資料/  聖書地理(教文舘) 七不思議の世界(ネット情報)

〓〓【通  信】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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ペンネーム : Anthrowpos

  • 滋賀県大津市在住のキリスト教プロテスタント系牧師です。日曜礼拝と祈祷会および聖書学び会を三本柱に、自宅にて毎回集会をしています。私の願いは、一人でも多くの方がまことの神様を知ってくださることです。そのためにも小冊子・チラシなどを配布し、地域の布教活動に取り組んでいます。

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