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【聖書】正しく争う

発行日時: 2006/10/21

〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第305号 〓〓〓

  おはようございます。本日もご愛読をありがとうございます。

  本来、誰にとっても時間の長さはみな同じであるはずなのに、人間の
  感覚って実に不思議ですね。その人の内面にある諸事情によって、同
  じ時間を時に長く感じたりまた短く感じたり、様々に変化します。

  先日久しぶりに友人と出会う機会があり、私は待ち合わせの場所であ
  る喫茶店へと向かいました。そして約束通りの時間に到着。(彼はこ
  の時まだ来ていませんでした)私はとりあえずコーヒーを注文し、こ
  れを飲みながら彼を待つことにしました。
  ところが、約束の時間を5分過ぎても10分過ぎても彼はやって来ま
  せん。携帯電話を持っていない私は彼と連絡をとることもできず、し
  だいにイライラと・・・。私にとってこの5分10分は、まるで「一
  時間」のように長く感じられたことでした。
  ところが、実に20分遅れでやって来た彼には、この遅れも許容の範
  囲内なのだとか。30分以上遅刻するなどはザラにあるといいます。
  そう、彼にとって20分遅れ30分遅れは「ほんの一瞬」という感覚
  でしかないのです。

  もっとも、私も彼のように20分という時間を「一瞬」として感じる
  ことはあります。一時間でさえ、そのように感じることもあります。
  それは、自分にとって楽しいこと面白いことをしている時です。無我
  夢中になっているとき、没頭しているとき、私の時間は速度違反気味
  に「あっという間に」目の前を走り去っていくのです。

  自分を取り巻く人それぞれの時間感覚に、ふと不思議な思いを抱いた
  ことでした。  

  ◆◆ 今日のメニュー ◆◆◆◆

 φ(^O^)/ [聖書を開けば]: 正しく争う  

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 ◇◆◇◆ (^^)/ [聖書を開けば・・・] コーナー (^^ゞ ◆◇◆◇
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  今日の聖書個所 : 使徒の働き 19章 1節

  アポロがコリントにいた間に、パウロは奥地を通ってエペソに来た。

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 プリスキラとアクラ夫妻から「キリストの福音」のさらに深い奥義を導かれ
たアポロは、その後二人からの紹介状を手に、コリントがあるアカヤ地方へと
向かうべくエペソから船出し、対岸へと渡って行きました。

 アポロの去ったエペソの町にパウロがやって来たのは、その後しばらくして
のことでした。パウロがこの町を訪れるのは今回で二度目になります。一度目
は第二回伝道旅行の帰路においてでした。この時パウロは、ある予定を立てて
いたので「もっと長く滞在して欲しい」という人々の願いを振り切って、ほん
のわずかの期間しかそこに滞在しませんでした。別れ際に彼は《神の御心なら
またあなたがたのところに帰ってきます》との言葉を残し、エペソの町を後に
したことでした。
 そして今回の生涯三度目となる伝道旅行において、彼は約束どおり再びエペ
ソにやって来る機会を得、なんと少なくとも2年と3ヵ月という長期間をここ
で過ごすことになったのです。この間パウロを通して数多くの神の栄光、不思
議な業が現わされ、アジア州やルデヤ州にいるユダヤ人・ギリシャ人を中心に
、救われる人々の数は増し加えられたのでした。

 エペソでの宣教活動、実はこれは神様が準備された「時と計画」に関する知
恵深い業でした。というのも、エペソへの訪問は第一回目の伝道旅行の時から
パウロが願っていたことだったからです。ただ当時は、神の強い指示があって
彼の計画は実現に至りませんでした。神は、エペソの町を含む小アジアの西海
岸地方への訪問それ自体を許されなかったのです。結果パウロは、神の御心に
従ってコース変更を余儀なくされました。しかしそれもこれもみな、後におと
ずれるこの日のために神が立てられた「人知ではとうてい計り知ることのでき
ない奥深い知恵とご計画」によることだったのです。

  **************************************************************  

 さて記録によれば、パウロはエペソでの最初の三ヶ月間、いつも行なってい
るようにシナゴーグにおいて、おもにユダヤ人を相手に神の国について論じ説
教をしました。しかし彼らのあまりにもかたくなな心と、キリストの福音を理
由もなくののしるその態度に愛想をつかしたパウロは、ついにシナゴーグを去
り、弟子たちを伴いユダヤ人たちから身を引いてしまった、とあります。
 その後パウロは、ツラノという人物が所有する講堂に場所を移し、そこで毎
日のようにキリストの福音を、実に二年間に渡り人々に語って聞かせたのでし
た。

 救われる人々が日ごとに与えられたのは言うまでもありません。「聞く耳」
を持つ人々に対して、それがユダヤ人であろうとギリシャ人であろうと、また
ローマ人であろうとエジプト人であろうと、キリストの福音は彼らに罪の悔い
改めを迫り、また神は、神とその言葉を受け入れた者に永遠のいのちと平安を
与えられたのです。
 信仰に入った人の多くは、これまで自らが行なってきた罪の行為について包
み隠さず正直な告白をしました。また魔術などに心を奪われていた者たちは、
関連する書物をみな焼き捨てるために、弟子たちの足もとに携えやって来たと
聖書は記録しています。
 心からの悔い改めは、その人の生き方あり様に、直接的変化を及ぼします。
それまでの悪しき生き方を改め、あらゆる悪の関係を断ち切る努力を行なうよ
うになります。悪書と言われるものに心を傾けることはしません。もしそのよ
うな書物を持っているなら、速やかに手放し、これを処分することに全力を注
ぎます。当時から、こういった書物を焼き捨てることは有効な方法の一つでし
た。もちろん今日でも「悪書追放」ということで、善良なる社会は善良なる市
民に対して「積極的処分」を勧め求めています。

 さてエペソを中心に宣教を行なったパウロの働きは、周辺の人々を確実に巻
き込んで、実に多くの福音の実を結実させました。ところが、キリストの福音
が大胆に宣べ伝えられ、多くの人の心が聖書の神に向き始めると、このことが
原因となってエペソの町でも一騒動が起きたのでした。

  **************************************************************  

 当時エペソの町には偶像アルテミスに関わる商売で生計を立てている人々が
多く住んでいました。銀細工人デメテリオは、そういう人々の一人でした。自
らアルテミス神殿の模型を作りつつ、また多くの職人たちにかなりの収入を得
させていたと、聖書には書いてあります。
 デメテリオは、いわゆる銀細工の技術を教える師匠格に当たる人物であり、
またその職人たちを商売人としても指導し束ねる、総元締め的な存在だったと
考えられます。

 福音の宣教による変化が人々の間で数多く見受けられるようになると、デメ
テリオは自分たちの将来に不安を感じるようになりました。すなわち、多くの
人々の関心がアルテミス神からキリストの神へと移っていくことで、本来彼ら
の収入源となっているアルテミス神関係のグッズを売る商売それ自体が立ち行
かなくなってしまうと考えたからです。

 偽物の神に関連するグッズを、どうして人々が今更ありがたがって買うと言
うのでしょうか。偽物でもいい、ブランドの神様ならば・・・というような今
日的愚かな発想を、当時の人々は少なくとも持っていませんでした。

 危機感をつのらせたデメテリオは、この道の代表者として、このままパウロ
の活動を見過ごしておくわけにはいかなかったのです。
 そこで彼は、同業者や職人仲間を集めてキリストの福音が自分たちの商売に
与える弊害について語り、またさらにアルテミスの神殿やそのご威光までもが
やがては軽んじられるようになる、などと不安をあおる説明を行なったのでし
た。

 自分たちの生活の糧、収入源を奪われるかもしれないとの危機感をあおった
デメテリオの叫びに、多くの仲間が立ち上がりました。そして例によって、詳
しい訳も分からずに扇動された町の人々がこれに加わり、遂に大騒動へと発展
していったのです。

 市民を巻き込んでの暴動というのは、いつもこのようなパターンで展開する
のをみます。パウロは何度こうした目に出会ったことでしょうか。

 しかし今回は、町の書記役といわれる人物が仲裁に入りました。怒りとねた
みから、分別なく暴動へと向かう人がいる一方で、冷静に事を見定め、町の治
安と法の秩序を深く考えて行動する人もいる。考えれば、このような人物の存
在はエペソの町にとっての救いではなかったでしょうか。もしこの人物がいな
かったならば、神の大いなる裁きが町全体に臨んだかも知れないからです。

 町の書記役は、デメテリオたちに向かって何を言ったのでしょう。特別なこ
と、何かとっぴなことを言ったのでしょうか。そうではなく、当たり前のこと
、冷静になって考えれば納得のいく筋の通ったことを語ったのです。
 彼は言いました《軽はずみなことをしないように。誰かに文句があるのなら
ば、裁判の日があるし、地方総督もいることですから、互いに訴え出たらよい
のです。》

 何かの争い事、また要求すべき事柄があるならば、私たちは正式な手順を踏
み、事実を公正に検証して、そして真実を追究しなければなりません。
 あなたが心から真理を求め、真実を求め、公正なる裁きを求めているなら、
それに至る手順、方法についても注意深くあるべきです。ただ感情に任せて暴
挙に出てはいけません。

 この騒動から私たちは、実は当たり前のことなのですが「争うことの基本」
を教えられた思いがします。冷静さを失わず、うわべだけで判断を下すことが
ないように。肉的力にのみ頼ることのないように。法と秩序は、神も認めてお
られることです。神を敵に回すことのないように。もちろんそれは偶像のこと
ではなく、天地万物を造られたまことの神のことですが・・・。

 □□ 聖書のことば □□

   私たちは、真理に逆らっては何をすることもできず、
   真理のためなら、何でもできるのです。

     (新約聖書 コリント人への手紙第2 13章 8節)

   悪魔に機会を与えないようにしなさい。

     (新約聖書 エペソ人への手紙 4章 27節)

〓〓〓【通  信】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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ペンネーム : Anthrowpos

  • 滋賀県大津市在住のキリスト教プロテスタント系牧師です。日曜礼拝と祈祷会および聖書学び会を三本柱に、自宅にて毎回集会をしています。私の願いは、一人でも多くの方がまことの神様を知ってくださることです。そのためにも小冊子・チラシなどを配布し、地域の布教活動に取り組んでいます。

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