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【聖書】それぞれの務め・役割

発行日時: 2006/10/7

 〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第303号 〓〓

  おはようございます。本日もご愛読ありがとうございます。

  いま私は「八木重吉詩集」を読んでいます。これで何回目になるでし
  ょうか。読書の秋だから、って言うことでもないんですが、たしかに
  この時期になると書棚から「この一冊」を取り出し、読み返す自分が
  います。

  秋の日の夕暮れ。薄暗い部屋で、明かりもつけず読書に没頭する姿。
  我が身の事ながら、なんか物寂しさを感じます。でもそんな自分が、
  そんな雰囲気が、実はたまらなく好きなんでしょうね、私は。
  (ギョッ! 私ってナルシシストだったかな・・・?)

  彼の詩集の中からタイトルに「秋」が含まれる一篇を紹介します。

          三つの秋

    きょねんは 水のおとがうれしかった
    おととしは 空がうれしかった
    ことしの秋は 真っ赤なさくらの葉がうれしい

  さて、ことしの秋、あなたはどんなうれしいことを見つけますか?

 ◆◆ 今日のメニュー ◆◆◆◆

  φ(^O^)/ [聖書を開けば]: それぞれの務め・役割

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 ◇◆◇◆ (^^)/ [聖書を開けば・・・] コーナー (^^ゞ ◆◇◆◇
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  今日の聖書個所 : 使徒の働き 18章 24−25節

  さて、アレキサンドリヤの生まれで、雄弁なアポロというユダヤ人が
  エペソに来た。彼は聖書に通じていた。この人は、主の道の教えを受
  け、霊に燃えて、イエスのことを正確に語り、また教えていた・・・

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 キリストの福音を広く全世界の人々に伝るため、数名の友と宣教の旅を続け
ていたパウロですが、前回紹介した偶像の町アテネでは(正直言って)期待した
ほどにあまり収穫を得ることが出来ませんでした。その原因として考えられる
ことは、実に意外と思われるかもしれませんが、町の人々がもっていた「あつ
い宗教心」にありました。
 信心深いことのどこに問題があるというのでしょう。実は、彼らの心の向か
うところがみな「真実・真理」から大きく外れていたのです。しかも彼らは、
そのことにまったく無頓着、無関心でした。「これは神様なのだから」と、た
だそれだけの理由で、人間の手が作ったものを神と呼んで拝んできたのです。
《熱心だけで知識のないのはよくない》と聖書は私たちに忠告を与えます。そ
こでパウロは、なんとか彼らの心を「まことの神」に向けさせようと試みたわ
けですが、どうやらそれが期待したほどには実を結ばなかったのでした。とり
わけパウロの話が「イエス様の死と復活」に及ぶと、ある者はあざ笑い、また
ある者は「いつかまた聞くことにしましょう」と、まるでそれが冗談か作り話
ででもあるかのように、多くの人々が耳を閉じてしまうのでした。
 とは言え、そんなアテネの町でキリストを信じる信仰に導かれた人の中には
アレオパゴスの裁判官デオヌシオやダマリスという女性などがいた、と聖書は
記録を残しています。真理に耳を傾ける人がまったくゼロではなかったことに
わずかながら希望をつなぐことができ、ホッとします。

 さて次に彼らが向かった先、それはアテネから約70km西方にある「コリ
ント」という町でした。ここには二つの港(ケンクレヤとレカイオン)があり、
パウロが訪れた当時はそれらが東西貿易の中継地となって大いに商業上の繁栄
をもたらしていました。実はさかのぼること紀元前44年、ユリウス・カエサ
ル(通称シーザー)がこの地の利便性に着目して町を再興し、ローマの殖民都市
としてイタリヤ人やギリシャ人を送り込みました。後にフェニキヤ、パレスチ
ナ、エジプトなどからも人々を植民し、やがてコリントはいわゆる国際都市的
な様相を呈する町として発展していきました。パウロは実にこの町で一年半に
渡って宣教活動を行ない、その結果有力な教会を設立するに至ります。それは
聖書において「コリント人への手紙」と題される本文の、主たる受取手となっ
た教会でした。

 長い期間をコリントで過ごしたパウロ。その間彼はずっと宣教に励みつつ、
また伝道によって新しく加えられた信者に対するケアも怠ることなく、自分に
与えられた聖書の奥義を惜しげなく彼らに教授していきました。
 こうしたパウロの働きに神の祝福は豊かに注がれ、キリスト者の群れは日ご
と大きく成長していきました。しかしまた、このことはユダヤ人たちのねたみ
を引き起すこととなり、結果他の町でもあったようにパウロに対する迫害を生
じさせることになりました。ただ今回は、地方総督ガリオの計らいもあって大
きな騒動にまでは至らなかったようでした。

 その後パウロたちはコリントを離れ、今回の伝道旅行の報告を兼ねてエルサ
レムに一旦戻り、そこからアンテオケへと帰っていきました。こうしてパウロ
の第二回伝道旅行も恵みのうちに終了しました。

  **************************************************************

 ところでパウロが二回目の旅行を終えて帰路にあった頃、かつてパウロも訪
れた町エペソにアポロという若者が来ていました。聖書によれば、彼も聖書に
精通する者の一人で、パウロと同じ志をもって宣教活動を展開していたようで
す。彼はシナゴーグでユダヤ人たちに大胆に福音を語っていました。《雄弁な
アポロ》と紹介されている彼は、イエス様のことを正確に語り、また教えてい
たのでした。ただし、パウロの霊的知識と経験には及ぶべくもなく、ことに聖
霊のバプテスマについてはまったく知識も経験もありませんでした。

 ユダヤ人相手にシナゴーグで一人の若者が福音を語っている。そのことを知
ったアクラとプリスキラ夫妻。実はこの夫妻はコリントの町でパウロから信仰
を導かれた人たちでした。聖霊のバプテスマについても、当然パウロから知識
と経験を授かって、少なくともアポロ以上に深いキリストに関する知識をもっ
ていました。当初彼ら夫婦はパウロと共にエルサレムに向かうつもりでコリン
トの町を離れましたが、エペソまでやって来た時に何かの事情があって、結局
二人だけこの町に留まることになったようです。この二人がアポロの活動を知
った時、彼らはすぐさまアポロを自宅に招き、パウロから教えられたさらに詳
しい福音の知識を、また《神の道をもっと正確に》彼に教授したのでした。そ
れは、少しでも多くの人々にキリストの福音が正しく伝えられることを願う、
証し人としての務めに対する使命と責任を思ってのことでした。

 しばらくして後、アポロがコリントのあるアカヤ地方へ渡りたいとの希望を
持っていることを知った夫妻は、あちらの信者たちにアポロを歓迎してくれる
よう求めた紹介状を書き、快く彼を送り出したのでした。
 アカヤ地方に渡ってからのアポロの活躍について、その詳しいことを知るこ
とは出来ませんが《すでに恵みによって信者となっていた人たちを大いに助け
た。彼は聖書によって、イエスがキリストであることを証明して、力強く、公
然とユダヤ人たちを論破したからである》と記録されていますから、その持ち
前の雄弁さと福音の知識を生かし用いて、ユダヤ人に対して、また救われたば
かりのキリスト者に対しても良い働きとその責務を全うしたと思われます。

 後にパウロが書き送った「コリント人への手紙」の中に、アポロがパウロと
同等かあるいはそれ以上に高い評価を信者たちから得ていたことをうかがわせ
る記述内容があります。もちろんこの時は、教会内で起こっていた分裂・分派
に対するパウロの厳しい批判とその見解を示す上で引き合いに出されたことで
すが、たしかにアポロのその後の活躍を世に示す貴重な資料であることに間違
いはありません。
 パウロはそこで語っています。《ある人が「私はパウロにつく」と言えば、
別の人は「私はアポロに」と言う。そういうことでは、あなたがたは、ただの
人ではありませんか。アポロとは何でしょう。パウロとは何でしょう。あなた
がたが信仰に入るために用いられたしもべであって、主がおのおのに授けられ
たとおりのことをしたのです。》と。

  **************************************************************

 人それぞれに「働き」があります。「務め」「役割」「分担」があります。
 神は私たちのすべてをご存知であって、従ってその知恵をもって適材適所で
私たちを用いられます。パウロにしても、アポロにしても然りです。

 今あなたはどんな働きを担っておられますか?それは大きな仕事ですか?そ
れとも小さな、細々とした仕事ですか?それは重要な働きですか。それとも別
段どうでもいい働きですか? ところでその評価は、いったい誰があなたに下
したのですか?

 実はどの働きも、なくてはならない必要な働きなのです。あなた自身が神の
器として、働き人として、その身を今ある仕事にささげておられるなら、なお
さらのこと意気消沈しないでください。へこたれないでください。こんなこと
をしていても意味がない、なんて言わないでください。
 自分の働きに何の意味も感じられないという人がいるなら、その人はぜひ聖
書の神のご計画の中にその身をおいてみてください。すべての働きに、すべて
の存在に、意味を意義を見出すことができます。あなたの存在を認め、その働
きを正しく評価されるのは、万物の創造者である神のみです。あなたの働きに
豊かな実りを与えて下さるのは、天地万物を造られた、あなたを造られた私た
ちの父なる神のみです。

 パウロがコリントでプリスキラとアクラ夫妻に出会ったことが、後に夫妻に
アポロとの出会いをもたらしました。パウロが夫妻を信仰に導き、深く聖書の
真理を教え導いたことが、後に二人をしてアポロにもっと正確な神の道を教え
る機会を提供しました。そのアポロは、コリントでパウロ以上に教会の信者た
ちに励ましと助けを与える働きを展開したのです。
 このように、私たちが神の御手の中で生きるとき、活動する時、すべては一
つ目的のために動かされ用いられているのです。何一つ無駄がなく、何一つ意
味のない働きはありません。

 あなたも、神と共に生きて行きませんか。神の御手の中で、日々を歩んでみ
ませんか。

 □□ 聖書の言葉 □□

    神はみこころに従って、
    からだの中にそれぞれの器官を備えてくださったのです。

      (新約聖書 コリント人への手紙第一 12章 18節)

    神の恵みによって、私は今の私になりました。
    そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、
    私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。
    しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。

      (新約聖書 コリント人への手紙第一 15章 10節)

 〓〓【通  信】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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ペンネーム : Anthrowpos

  • 滋賀県大津市在住のキリスト教プロテスタント系牧師です。日曜礼拝と祈祷会および聖書学び会を三本柱に、自宅にて毎回集会をしています。私の願いは、一人でも多くの方がまことの神様を知ってくださることです。そのためにも小冊子・チラシなどを配布し、地域の布教活動に取り組んでいます。

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