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【聖書】キリスト者と呼ばれる

発行日時: 2006/7/1

 〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第290号 〓〓

  おはようございます。本日もご愛読をありがとうございます。

  先日ある方から「一押しの昼ドラ」を見るよう勧められました。
  とてもユニークな設定のドラマらしく、面白いですよ、とのこと。
  なんでも、ひとりの主婦に文豪夏目漱石がとりついて、いわゆる人格
  が入れ替わってしまうストリーだそうです。
  言い換えれば、自分という人間を第三者的立場から傍観し見直してみ
  る、というような感じの話なのでしょうか?

  興味がないとも言えず、でも「昼ドラ」と言われるとどうも・・・
  きっと大勢の主婦が見ているドラマなのでしょうね。
  でも、申し訳ないけど、見ませんよ。ええ、見られませんって。

  ◆◆ 今日のメニュー ◆◆

  φ(^O^)/ [聖書を開けば]: キリスト者と呼ばれる
  φ(^O^)/ [マメマメ知識]: 好意的か侮蔑的か

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 ◇◆◇◆ (^^)/ [聖書を開けば・・・] コーナー (^^ゞ ◆◇◆◇
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 今日の聖句個所: 使徒の働き 11章 25−26節

 バルナバはサウロを捜しにタルソへ行き、彼に会って、アンテオケに連れ
 て来た。そして、まる一年の間、彼らは教会に集まり、大ぜいの人たちを
 教えた。弟子たちは、アンテオケで初めて、キリスト者と呼ばれるように
 なった。

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 劇的体験をもってユダヤ教徒からキリストの弟子へと転換したサウロ。彼は

人望厚いバルナバという弟子の仲介を得て、当時エルサレムでその弟子集団を

束ねていたイエス様の一番弟子ペテロと面会することが許されました。これを

機にサウロは、ようやく同じキリストの弟子仲間として受け入れられ、彼らの

交わりに自由に出入りすることができるようになりました。

 その後サウロは、エルサレムにおいて持ち前の語学力を生かし、特に「ギリ

シャ語を話すユダヤ人」に対してキリストの福音を熱く語る布教活動を展開し

始めました。ところがサウロのこうした熱心な活動は、彼を「裏切り者」「背

信者」とみなすユダヤ教徒たちに一層の憤り、怒りを与える結果となり、遂に

は「サウロ殺害計画」なるものが企てられるにまで至ったのです。
 もっともこの「殺害計画」は、実行直前にイエスの弟子たちの知るところと

なり、サウロは間一髪でエルサレムを後にし、生まれ故郷のタルソへと逃がれ

ることができたのでした。

  **************************************************************  

 ところでサウロがまだイエス様に出会っていない時、つまり迫害者サウロと

して彼がキリストの弟子たちに対峙していた時に「ステパノ殉教」という事件

がエルサレムでありました。実はこれを機にエルサレムではキリスト者に対す

る大迫害が展開しました。そのとき、多くの弟子たちがエルサレムを逃れて周

辺各国へ離散を余儀なくされました。北に位置するフェニキヤへ逃れる弟子た

ち、あるいは中には船でキプロス島へ渡る者もありました。しかしその過程で

ユダヤ人である彼らは、いづれの場所においても「ユダヤ人以外には決して御

言葉を語らなかった」と聖書は記しています。つまりそれほどに「キリストの

福音」は、当時まだまだ「アブラハムを先祖にもつユダヤ人だけのもの」「ヘ

ブル民族独自のもの」と考えられていたのです。実際あの一番弟子のペテロで

さえ神の啓示を直接受けるまでは、決してユダヤ人以外に福音を語ることを良

しとしませんでした。(ヘブル語以外で語ることを嫌ったのだと思われます)

 しかし現実には、聞く耳さえあれば誰であろうと福音はその人に届くわけで

あり、御言葉のいのちはその人の内で豊かな実を結ばせます。ユダヤ人だけの

もの、という人間のちっぽけな思惑とは裏腹に、神の救いのご計画はすでに全

世界へと向けられていたのです。

 迫害を受けて離散する人々のなかに、幾人かのユダヤ系キプロス人とクレネ

人がいました。その彼らの口を通してキリストの福音が外国人にももたらされ

ました。彼らは「ギリシャ人」であったとしるされていますが、当時世界の共

通語として用いられたギリシャ語を自在に話す人々という意味で広く解釈する

ことができるかも知れません。
 とにかくアンテオケというところに逃れた彼らの一部は、ユダヤ人としての

偏狭的考え方に囚われることなく、ギリシャ語をもって自由に福音を語りまし

た。その聞き手の中にギリシャ人をはじめギリシャ語系の人々が多く含まれて

いたのです。そしてここでも大勢の人々がキリストの弟子に加えられました。

  **************************************************************

 アンテオケで大勢の人がキリストの弟子に加えられた。しかもその中にはユ

ダヤ人以外の外国人が含まれている。

 この報告を受けたエルサレムの弟子たちは、詳しい事の次第を調査するため

バルナバをアンテオケに派遣しましたが、実際そのすべてが報告どおりであっ

たので、神の恵みを確信したバルナバは彼らを祝福し、しっかりと信仰に留ま

っているよう励ましました。
 さてこの時彼は、新しく弟子に加えられたアンテオケの人々がもっと詳しく

信仰の手ほどきを受ける必要を感じたので、わざわざタルソにいるサウロを捜

し出し、実は彼をアンテオケにまで連れてきたのです。

 果たしてバルナバの期待どうり、サウロはギリシャ語を用いてこの人々に解

り易くキリストの福音の基本と信仰者のあるべき姿について、まる一年にわた

って教え導きました。そして彼らもまた、サウロを通じて教えられた事をよく

学び、聞き従って、キリストにある良い実を豊かに結んでいったようです。

 それは聖書が、弟子たちはこのアンテオケで初めて「キリスト者」と呼ばれ

るようになった、と書かれていることから推測できます。
 「キリスト者」という呼び名は、彼ら以外の人々によって、つまりキリスト

の弟子とは無関係な場所に生きる人々によって名づけられたものですから、そ

の名前に現われる印象深い生き様がアンテオケの弟子たちにあったということ

を意味しています。たとえばそれは、キリストのように生きる人々、キリスト

に似たあり様を求めて日々を歩む人々、という印象を周辺の人々に与えていた

のではないでしょうか。言葉において、行ないにおいて、そのすべてがイエス

様の歩まれたように、考えられたようにあることを願って生きる生き方。

 きっとアンテオケ周辺の人々は、彼ら弟子たちに対し好印象をもって見てい

たのではないでしょうか。あらゆる面においての高い評価が、彼らをして「キ

リスト者」と呼ばしめたのではないでしょうか。

 それにしても、この記事を読むたび、今日いまある私たちクリスチャンは、

果たしてそう呼ばれるにふさわしいあり様を示しているのか、深く自戒させら

れることです。

 □□ 聖書の言葉 □□

    わたしにとどまりなさい。わたしも、あなたがたのなかに
    とどまります。
    枝がぶどうの木についていなければ、枝だけでは実を結ぶ
    ことができません。
    同様にあなたがたも、わたしにとどまっていなければ、実
    を結ぶことはできません。
    わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。

       (新約聖書 ヨハネの福音書 15章 4−5a節)

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       好意的呼び名 それとも 侮蔑的呼び名

 キリスト者という呼び名については、実は両極端の解釈があります。
 今回上記のメルマガでは「好意的呼び名」として受けとめ解釈しましたが、

ある注解書によれば、実はそれは2世紀に入ってからようやく信者たちの間に

受け入れられるようになったもの、とあります。当初はむしろ「侮蔑的」な意

味合いで用いられていたのでは、というのです。
 ま、いづれにしてもキリスト者は、周囲の人々から「一目おかれた存在」だ

ったということでしょう。

 最近、あれでもクリスチャンか?との厳しい批判を耳にすることもあります

が、その考え方の根底には「キリスト者には人格・品行においてすぐれた人物

が多い」とのありがた〜い見方・解釈があればこそ。
 たしかにイエス様というお方は、神の前にも人の前においても罪のない方、

正しい清いお方でした。それを私たちが汚してはなりません。

 うそつきはキリスト者の始まり、などと陰口を言われぬよう、私たちキリス

ト者はイエス様という模範を手本にして、さらにこの方の姿・かたちを目指し

て学びつつ、御霊の導きの中で信仰に励みたいと思う次第です。

 〓〓 通  信 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

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発行者プロフィール

ペンネーム : Anthrowpos

  • 滋賀県大津市在住のキリスト教プロテスタント系牧師です。日曜礼拝と祈祷会および聖書学び会を三本柱に、自宅にて毎回集会をしています。私の願いは、一人でも多くの方がまことの神様を知ってくださることです。そのためにも小冊子・チラシなどを配布し、地域の布教活動に取り組んでいます。

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