【聖書】使徒パウロ −4
発行日時: 2006/6/17 〓〓†【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第288号 〓〓〓
おはようございます。本日もご愛読ありがとうございます。
先日より案内中のキリスト教テレビ番組「ライフ・ライン」。星野冨弘氏と日野
原重明氏の二人をゲストにお迎えし『いのちを語る』と題する特別対談番組が放
映されます。放映日は明日18日と来週の25日の二日間です。ただし、テレビ
局によっては17日と24日という所もあります。
ちなみに滋賀では「びわこテレビ」にて日曜日あさ8時半からの放映です。
目下サッカーの世界大会が行なわれている最中であり「少々寝不足気味」という
方もおられることでしょう。が、そこはもう一踏ん張りしていただいて、チャン
ネルを合わせ、ぜひ見ていただきたいと思う次第です。
今日のメニュー:
φ(^^)/ [聖書を開けば] ”使徒パウロ −4“
φ(^^)/ [マメマメ知識] ”三人のアナニヤについて“
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今日の聖句 : 使徒の働き 9章 10−16節
さて、ダマスコにアナニヤという弟子がいた。主が彼に幻の中で「アナニヤよ。」と
言われたので、「主よ。ここにおります。」と答えた。
すると主はこう言われた。「立って、『まっすぐ』という街路に行き、サウロという
タルソ人をユダの家に尋ねなさい。そこで、彼は祈っています。彼は、アナニヤとい
う者がはいって来て、自分の上に手を置くと、目が再び見えるようになるのを、幻で
見たのです。」
しかし、アナニヤはこう答えた。「主よ。私は多くの人々から、この人がエルサレム
で、あなたの聖徒たちにどんなにひどいことをしたかを聞きました。彼はここでも、
あなたの御名を呼ぶ者たちをみな捕縛する権限を、祭司長たちから授けられているの
です。」
しかし、主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち
、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。彼がわたしの名のために、
どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです。」
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先ごろ十字架にかけられて死んだナザレ人イエスの弟子を、男であれ女であれ見つけ次
第縛り上げてエルサレムへ引いて行くため、ダマスコの町を目指していた青年サウロ。そ
のダマスコへ向かう途中で、サウロは思いがけない経験をしました。それは、彼がナザレ
人イエスの声を聞いたことです。
強烈な閃光に打ちのめされたサウロは一瞬にして目が見えなくなりました。と同時に彼
は聞いたのです《サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか》という声を。驚きと不安
の中でサウロが尋ねると、声の主は《わたしは、あなたが迫害しているイエスである》と
答えられました。
これまでサウロは、自分が学んできた律法と先祖の神に対する信仰、またこの世から得
た様々な情報とによって「ナザレ人イエスが説いた異端的教えとこれを信奉する者たちを
迫害することは、信仰的にも社会的にも正しい行為なのだ」と信じてここまでやってきま
した。しかしこの声を耳したいま、サウロの心は大いに混乱し始めたのです。
人が、もしそれまで正しいと信じてきた自分の考えに疑問を抱かざるを得なくなったと
き、その後をどのように対処・処理すべきか、真実を求めてやまない人々にとっては大い
に知恵を求められるところです。もしその対処法を誤まると、私たちは鼻持ちならない高
慢ちきとなり、真実から遠く引き離された存在者となってしまうことでしょう。
他の個所に記されたサウロの告白を読みますと、この時イエス様は彼に対してヘブル語
で若干の説明を与えられたようです。わざわざサウロが「ヘブル語で」と言うのには理由
がありました。つまり、当時ギリシャ語が社会の一般的共通言語として普及していました
ので、ヘブル語はユダヤ人の母国語でありながら彼らの間でも「話し言葉」としては死語
に近く、従ってサウロのようによほどの教養がなければ理解されない言葉となっていたの
です。ですから彼に同行していた供の者たちには、この時のイエス様の声が「音」として
は聞こえても、その内容までを理解することはできなかったのでした。
この後サウロは、無言のまま、供の者に手を引かれながらダマスコの町に入り、かねて
より約束していたユダという人の家に留まりました。そこで彼は自分が体験した先の出来
事に思いを巡らしつつ、祈りをもって「神のとき」を待つことにしたのでした。
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ところでこのダマスコの町にはイエス様の弟子でアナニヤと呼ばれる人物が住んでおり
ました。サウロが「神の時」を待っていたその時、イエス様はアナニヤに現われて言われ
ました《サウロというタルソ人をユダの家に尋ねなさい》と。
彼はその名前と理由を聞いて驚きました。なにしろ行けと指示された男が「かの悪名高
き迫害者サウロ」だったからです。そのサウロは、キリスト者である自分たちを捕らえる
ためにいまこの町にやってきているのですから、そんな彼のところへおめおめと出かける
ことなどあまりにも危険極まりなく、非常識なことのようにアナニヤには思えたのです。
「これはひょっとするとサタンの声かも知れない」とさえ思えるほどアナニヤには意外な
指示でした。当然彼はイエス様に「とんでもない」と拒否する思いを告げました。
つまりはアナニヤもサウロ同様、目の前に展開する驚きの成り行きにどうして良いもの
か、その対応に正直戸惑ったのです。そこでイエス様はアナニヤに対しても「サウロに関
する神様のご計画」を説明されました。このことを受け入れるようにと、イエス様ご自身
がアナニヤに求められたのです。
そこでアナニヤも心を入れ替えて、イエス様が言われたとおりに迫害者サウロをユダの
家に訪ねました。アナニヤは彼に自分がイエス様によって遣わされた者であることを告げ
、またその理由についてもサウロに話しました。そして彼の頭に手を置き、彼のために神
の祝福を祈ったのです。聖書はこの時ご聖霊がサウロに下り『サウロの目からウロコのよ
うなものが落ちて、その目が見えるようになった』と記しています。(余談ながら、こと
わざで用いられる「目からウロコ」の語源はここにあります)つまりサウロもアナニヤも
この一連の出来事によって『神のご計画』『真理の御業』の一端を理解させていただいた
のです。特にサウロにとっては、これまでは理解しようとしなかった真理にその目が開か
れたのです。かつてイエス様は弟子に向かってこう言われています《父がわたしの名によ
ってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話
したすべてのことを思い起こさせてくださいます》と。
この時彼らは、ご聖霊の働きを通してお互いの誤り・考え方の間違いを指摘され、正さ
れたのです。サウロはナザレ人イエスに対する捉え方とその教えについての考え方を。ま
たアナニヤは、サウロについての見方、その偏見の誤りを。
さて聖書には、この時サウロがキリスト・イエスの名によるバプテスマを受けたと書か
れています。つまり熱心なユダヤ教徒でありキリストの熱烈な迫害者であったサウロが、
この瞬間神の真実と導きの御手に触れて、これまでの行ないと考え方の一切を悔い改め、
キリスト者の一員に加えられたのです。
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何というサウロの劇的な変化でしょうか。と言うより、教養とプライドその他において
相当高いと思われていた人が、自らその生き方の過ちを認め、考え方を改めるに至るには
これほどの大きな体験が必要なのでしょうか。
いいえ、そうではありません。実のところ、人が変えられるにはそんな「劇的経験」は
必要でありません。必要なのは、真実を追究したいと欲するその人の心のありようです。
そのために要する努力と忍耐の犠牲です。また、示された事実を受け入れるところの素直
さとへりくだりの心。愛と寛容の心もちょっぴり欲しいですね。
あなたが真実を愛し、自分の人生に真理を求めてやまない人ならば、その心をぜひ聖書
の神にぶつけてみてください。神は必ずあなたに出会ってくださり、天からの声をもって
あなたの心に語りかけてくださいます。その時は驚き怪しむことなく、聞く耳をもって神
の御前で静まってくださいね。サウロが、アナニヤが聞いたように、イエス様の声はあな
たにも届くはずです。
□□ 聖書の言葉 □□
それで、エリはサムエルに言った。
「行って、おやすみ。今度呼ばれたら『主よ。お話ください。しもべは
聞いております』と申し上げなさい。」
サムエルは行って、自分の所で寝た。
そのうちに主が来られ、そばに立って、これまでと同じように、
「サムエル。サムエル。」と呼ばれた。
サムエルは「お話ください。しもべは聞いております。」と申し上げた。
主はサムエルに仰せられた。
(旧約聖書 サムエル記第一 3章 9−11a節)
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アナニヤという人物について
新約聖書の「使徒の働き」という書物の中には三人のアナニヤが登場します。もちろん
彼らはそれぞれ別人です。そこでそんな彼らを簡単に紹介したいと思います。
(1)5章に登場するアナニヤ: 彼は妻サッピラと共に、使徒ペテロたちが監督する初
期エルサレム教会の一員でした。当時のキリスト者集団にあっては、特別豊かな霊的恵み
が神から注がれていたので、誰一人自分の持ち物の私有権に執着する者はなく、皆がそれ
を使徒のところへ持ち寄っては「共有財産」とし、教会がそれを管理運営する状況にあり
ました。そしてこれらの財産は、各信者の必要に従って公平に分配、提供されたと言いま
す。つまり(表現が若干不適切かも知れませんが)生ける真の神を中心とする[理想的共産
主義社会]がそこには実現していたと思われます。しかし実は、こうした理想の共同社会
形態は長く続きませんでした。それというのも「人間の欲に働く罪の力」の故でした。
如何にキリスト者といえども、この世にあっては罪の誘惑を完全に退けることはできま
せん。常に「サタンの脅威」にその身をさらしているわけで、だからこそ私たちは絶えず
イエス様の助けを必要とするのです。
キリスト者の理想的共同体の崩壊。その現われの一つともいえる事件が、実はアナニヤ
とその妻サッピラによって引き起こされたのです。神は使徒ペテロを通して彼ら二人を厳
しく裁かれ、結局彼らは共に死に至りました。
(2)8章に登場するアナニヤ: 彼はダマスコに在住するイエスの弟子の一人で、ある
とき神の啓示を受けて、当時キリスト者に対する迫害者であったパウロ(サウロ)のために
祈るよう促され、彼のもとへと導かれた人物です。彼の祈りを通してパウロの視力は回復
し、また彼によってパウロはバプテスマを受けました。
後にパウロはアナニヤについて『彼は律法を重んじる敬虔な人で、ダマスコに住むユダ
ヤ人の間では評判の良い人です』と述べています。
(3)23章に登場する大祭司アナニヤ: キリストの伝道者パウロがその教えについて
の弁明をユダヤ人議会の中で求められたとき、最高責任者として議長職を務めていたのが
大祭司アナニヤでした。聖書によれば、彼は弁明するパウロの口を打つように部下の議員
に命じたとあり、また後には、時の総督ペリクスにパウロを訴え出るため、他の長老たち
と共にカイザリヤにまで下って行ったとも書かれています。
記録によれば、大祭司アナニヤは親ローマの立場を維持しながら紀元47年から58年
まで大祭司職に就いていましたが、紀元66年ユダヤ教の熱心党党員によって暗殺された
ということです。
(参考資料:聖書人名辞典、新聖書辞典)
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【テレビのキリスト教番組についてのご案内】
《ライフ・ライン》にて特別対談番組が予定されています。
放送日は、6月18日および25日 もしくは 6月17日および24日
ゲストは、日野原重明さん(聖路加国際病院理事長)と、
星野 富弘さん(花の詩画集作者)のお二人です。
番組の放映日時は、各放送局の「ライフ・ライン定例放映日」に準じます
毎週土曜日放映のテレビ局は以下の通り
青森テレビ あさ 6:00〜
福島放送 あさ 6:00〜
新潟放送 あさ 5:30〜
千葉テレビ あさ 7:00〜
テレビ埼玉 あさ 8:00〜
静岡第一テレビ あさ 5:00〜
毎週日曜日放映のテレビ局は以下の通り
びわこ放送 あさ 8:30〜
サンテレビ あさ 7:00〜
北海道放送 あさ 5:00〜
群馬テレビ あさ 7:00〜
テレビ神奈川 あさ 8:30〜
※なお、毎週放映中の「定例放送分」もぜひご覧ください。
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