【聖書】真の悔い改めを
発行日時: 2006/5/12 〓〓†【聖書を開けば・・・】 〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第283号 〓〓〓
おはようございます。本日もご愛読をありがとうございます。
映画の話で恐縮ですが、いま各方面で話題になっている『明日の記憶』
という映画をご存知ですか?是非機会を作って一度はご鑑賞ください。
認知症というとても深いテーマを扱った映画ですが、人間が生きるとい
うことの意味について、あなたへの新しいメッセージとなるかも知れま
せん。私も必ず観に行きたいと思っています。
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今日の聖句 : ルカの福音書 18章 9−14節
自分を義人だと自任し、他の人々を見下している者たちに対しては、イ
エスはこのようなたとえを話された。
ふたりの人が、祈るために宮に上った。ひとりはパリサイ人で、もうひ
とりは取税人であった。
( 中 略 )
あなたがたに言うが、この人が義と認められて家に帰りました。パリサ
イ人ではありません。なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ
自分を低くする者は高くされるからです。
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これは、イエス様が話された「たとえばなし」ですが、今回のテーマは何でしょうか。それは、自分の生き方・考え方・そのありように関して、決して独善的なものになってはならない、との戒めであり、また、自分の正しさを主張するのあまりに、他人の欠点や弱点、またその生き方までをも持ち出し、あれこれ批判することは大間違いである、との教えです。
人が自分に自信を持って生きることは大切なことだと思います。一本のしっかりとした考え方に基づいて、いわゆる信念を持って生きることはすばらしいことです。しかし自分の考えやその生き方を義として押し通すために、まったく他人の意見や存在を否定するとなれば、それは単なる傲慢以外のなにものでもありません。
パリサイ人は、当時の宗教指導者の一員として神の言葉に精通し、その戒めに従って生きる生活のありように熱心な人たちでした。しかしそんな彼らには大きな欠陥がありました。それは「自分の過ち、弱さを認めようとしない心」すなわち強情な心を持つ人たちだったのです。逆の言葉で表現すれば、彼らは「へりくだりの心に欠ける」人たちでした。
神の言葉に熱心な彼らは、当然日々の生活における自分自身の限界にぶつかることになります。ところが、指導者として人々からの注目を得たい彼らは、その弱さ・限界を神の御前において素直に認めようとせず、人目につくところにおいてはむしろ積極的に上辺のみを装うという、人心を欺く偽装生活を行なったのです。
これは「たとえ」ではなく実際にあったこととしてイエス様が厳しく戒めておられることですが、パリサイ人たちは人前で断食したり、これ見よがしに施しをしたりと、いかにも熱心な宗教人らしく振舞ったことでした。
しかしイエス様は、そんな彼らの本当の姿を「神様が知られないとでもいうのか」と厳しく指摘し、決してこのような生き方、あり方を真似てはならないと弟子たちに言われたのでした。
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パリサイ人が思い違いをしていたことのもう一つは、私たちが自分の優位性を主張する際には「比較」という方法を用いることが多いのですが、神様は決してそのような仕方でもって人のありようを云々されないということです。
このたとえの中でパリサイ人はこんな風に祈りました『神様、私は他の人たちのようにゆすったり、不正をしたりする者でなく、また姦淫をする者でもないことを感謝します。ことにここにいる取税人のような悪い人間ではないことを感謝します』と。
彼は『感謝します』との言葉を用いつつ、実は取税人ばかりか、自分以外のすべての人間の人格・品位を否定していたのです。それによって自分の義を神様の前に訴え出ていた、それがこの祈りの真の目的でした。
さらに彼はこう祈っています『私は週に二度断食をしています。自分がいただいた収入の十分の一についても、ちゃんとささげております』と。彼いわく、私は神様のご命令には間違いなく従っていますから、私のことをよろしくお願いします・・・
過ち、弱さ、罪、汚れなどを列挙することによって間接的に他者への批判を繰り返しつつ、反対に自分の良いところ、その従順さ、忠実さについては誇張してアピールするパリサイ人の姿。どこかしら、自分に似ているかも・・・?
それに対して取税人の姿はどうか。イエス様は言われます。『彼は遠くに離れて立ち、目を天に向けようともせず、ただ自分の胸をたたいて「神様、こんな罪人の私をあわれんでください」と祈るのみだった』と。
彼は自分の姿を真正面から見つめるも、決して言い訳がましい言葉をまくし立てるのでなく、ストレートに、単刀直入に、素直に「ごめんなさい」と神様に謝っています。
自分と他人とを比較することなどは、この際何の意味もなく、また関係もないことです。肝心なのは、神様と自分との関係を直視すること。そこに求められることは、真実のへりくだり。そして、一切のことをただ神様のあわれみに委ね、おすがりする信仰のみ。
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結論としてイエス様は言われています。『義と認められて家に帰ることができたのは、パリサイ人ではなく取税人の方なのです』と。なぜなら、神は人の心のありようを見られる方だからです。
あなたの真実の生き方・ありようを、人に対してではなく、神に向かって表わしてください。ただあなた自身の悔い改めるべきを悔い改め、感謝すべきを感謝しましょう。他者のことは、少なくともこの件に関してはまったくの無関係なのですから。
□□ 聖書のことば □□
神よ。御恵みによって、私に情けをかけ、
あなたの豊かなあわれみによって、
私のそむきの罪をぬぐいさってください。
どうか私の咎を、私から全く洗い去り、
私の罪から、私をきよめてください。
(旧約聖書 詩篇 51篇 1−2節)
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将を射んと欲すれば・・・ ─ ある商売戦略 ─
あなたは「ラブアンドベリー」ってご存知ですか? 私は先ごろテレビをみて知ったのですが、通称ラブベリと呼ばれる「お嬢ちゃま向け商品」が今、彼女たちの間においてはもちろんのこと、そんな彼らをお持ちのお母様方の間においてすごい人気となっているらしいです。
この商品は、いわゆる昔流行った着せ替え遊びをベースに企画された「現代版着せ替え遊び」で、かの有名なゲームソフト会社セガが開発し提供しています。
商品についての詳しいことは私自身がよく知りませんので十分に説明できませんが、要はこのゲーム、登場する二人の女の子(それがラブちゃんでありベリーちゃんなのですが)を使ってバーチャル画像上で着せ替えをし、ファッションセンスの良し悪しを競い合ったり、個性の表現を競い合ったりするという、女の子ならではのゲームなのです。
着せ替えができるのはドレス、ヘアメイクそしてフットウェアの各パーツで、それぞれカラフルで個性的な画像が一枚一枚種類別にカード印刷されています。
このカードを購入し、いろいろ組み合わせて使うことによってより多くの着せ替えバリエーションを楽しむことができるというわけです。また、そもそもこれは『ゲーム』ですから、勝負を求められています。勝たなければなりません。勝てば当然さらに上級のステージが待っています。子供たちにはそれがたまらない魅力になっているのでしょう。
カードを様々に使って、自分なりのセンスで自在に着せ替えが楽しめる一方、ゲームという特性上、他の人よりは目立ちたい、良い評価を得たいとの競争心があおられ、もっともっと上を目指したいとの思いにかられていく。
このゲームは「そこがミソ」になっています。つまり、上を目指すためには一枚でも多くのカードをそろえる必要が出てくるわけです。ちなみにカードは一枚につき百円かかります。この値段が果たして安いのか高いのか、判断はスポンサーである両親に委ねられることになりますが・・・。
子供たちは着せ替えゲームを心から楽しんでいるようです。しかしそれはあくまでバーチャル上でのこと。いくらカードの種類を増やしても、ゲーム機を離れれば実質的なものはそのカード以外何も残らないのが現状です。ただ、子供だからこそ「それだけ」でも十分満足できます。納得もできるのです。
問題なのは親たちです。スポンサーである親にしてみれば、カード代として費やされる一枚百円なりの小銭も、積もり積もれば大金となるわけで、にもかかわらず、子供の手元にはバーチャルカード以外何も残らない。疑問と不満が生じるのは当然です。
そこでやっと話の本題がでてくるのですが、つまり私は今回のセガの企画をみてたいへん驚かされると共に、商魂のしたたかさを教えられた次第です。
いったいセガは何をしたのか?
ゲームソフト会社セガは今回「自社製造商品」と称して、このガードゲームで紹介している数十種類にも及ぶドレスや靴などを「実際我が子に着せることができる実物商品」として、スポンサーである親たち向けに売り出したのです。
母親としてよりも一人の女の子として、実は子供以上に興味を示していたバーチャル画像での着せ替えゲームを、これからは我が子をモデルにして母親自身が正々堂々と楽しめる、という道をセガは開いたのです。
母親にとっては、今後洋服などの購入代金として使われるであろう大金も、これまでに使ってきたカード代に比べれば、きっと不思議なくらい、高いとも惜しいとも思われないことでしょう。(たぶん)
この手の企画は、今後もっともっとターゲットとすべき人々のすそ野を広げていくことでしょう。それにしても、まさに女心をとらえた商売戦略。納得ずくでお客様にお金を使わせるって、すごいじゃないですか。ほとほと感心しました。
将を射んと欲すれば、まず馬を射よ
新企画において狙われているのは子供たちではなく、実は大人である私たちだったのです。実にみごとです。
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