【聖書】熱し易く冷め易い?
発行日時: 2006/3/11 〓/†/【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第275号 〓〓
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イエスはたとえによって多くのことを教えられた。その教えの中でこ
う言われた。「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
─(中略)─
また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐ
に芽を出した。しかし日が上ると、焼けて、根がないために枯れてし
まった。
─(中略)─
同じように、岩地に蒔かれるとは、こういう人たちのことです。
みことばを聞くと、すぐに喜んで受けるが、根を張らないで、ただし
ばらく続くだけです。それで、みことばのために困難や迫害が起こる
と、すぐにつまずいてしまいます。
(新約聖書 マルコの福音書 4章 2,5−6,16−17節)
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世の中には『目新しいモノ好き』という人間が結構いるようですね。彼らは自分が常に流行の先端を走っていなければ気が済まない人種のようで、初めて目にするものや出会ったものの真価、真髄を見極めるのが自分たちに課せられた使命であるとでもいいたげに、毎回真剣に、ポリシーをもって「それ」に立ち向かっていくのですが、中には例外的人間もいるようです。いわゆる、単にその時の気分や興味本位で行動してしまう人々です。
私の知人にも一人、そんな例外的人間がおります。彼は目下通信販売にどっぷりはまっており、こちらが聞きもしないのに「この間テレビショッピングで良い品物を見つけたから早速買いましたよ」と、実に嬉しげに報告をしてくるのです。以前彼が一押しで紹介してくれた良い品物に、健康グッズの類で、たしか、なんちゃらブレード?という、とにかく腹筋を鍛えるマシーンがありました。なにしろ彼の一押しですから、当時はたいへん気に入っていたみたいでした。
その後しばらく経って彼と出会う機会があったとき、例のマシーンの効果がきっと体型に現われているに違いないと思った私は、じっくりその胸、腹、腰周りとを観察してみたのですが・・・???
話を聞いてみると、最初の2ヶ月間は一所懸命やったけれど、それ以後は使わなくなったとのこと。その訳は「とにかく、しんどい!」のだそうです。おもわず私は「はあ?!」と呆れてしまいました。(しんどいのは、あったりまえだろうが。それが健康マシーンなんだから。苦しいところを乗り越えてこそそのマシーン効果が見えてくるってもんじゃないの。何考えてんだお前は。)
心の中でそうつぶやいたことです。
ま、彼は一事が万事こんな風で、あらゆるグッズに飛びついては「苦しいから」とか「難しいから」と、すぐにその情熱を冷ましてしまうのです。結局、中途半端に使用済み?となった品物は、次々と彼の家で「ただのお荷物」となっています。もちろん彼自身に「何の益を与えることもなく」です。
実にもったいない話です。その商品自体はきっと「良い品物」であったはずなのに、本人のいい加減さから実質的効果を上げないままに、結局は廃棄されていく。あぁ、もったいない、もったいない。
何事についても、こういう「癖」は積極的に改めなければいけません。でないと、どんなにすばらしいモノを手に入れても、俗に言う「宝の持ち腐れ」となってしまいます。持ち主に対して優れて良い効果を与え得るものでも、本人の心構えとそれに対する扱い方が中途半端だと、結局それらを何一つ手に入れないまま、ただ無駄に品数を食いあさっていくばかりの「浪費家」となってしまいます。
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イエス様は特に、みことばを聞く人々には「それなりの責任」がある、と言われます。つまり、みことばの取り扱いに関する使用者責任がある、と。
イエス様はこのたとえの中で、みことばの種が蒔かれた土地として「四つの場所」について語られました。今回はその中の一つ「土の薄い岩地」に着目したわけですが、四つの場所それぞれが「あなたの心のありよう」を示し「み言葉を聞くあなたの心の姿勢」「み言葉に対峙するあなたの姿勢」を表わしているのです。
イエス様のことばに喜んで耳を傾ける、興味をもって聖書の話に聞き入る、
その姿勢は実にすばらしいことです。でも知人のことを紹介させていただいたように、ただ一時的熱情の勢いで行動を起し、感情的な興奮をもって「神様はすばらしい」「聖書はすばらしい」と口にすることに対しては、そのありように冷静さと慎重さが求められているのではないかと思います。
イエス様は、ある人たちは《みことばを聞くとすぐに喜んで受けるが、根を張らない》ので《みことばのために困難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしま》うと言われました。
決して皮肉を言われたのではありません。イエス様は、神のことばには「人を生かすいのち」があるので、一時的衝動やその時の感情で軽々に扱うことはしてほしくない、と願われたのです。
いのちは徐々に成長していくものです。それが大きな実を結ぶに至るためには、確かに時間がかかるのです。神のことばには「無限の力」があります。事を成就させる力があります。しかしそれでも、その多くが実を結ぶに「時間」を必要とします。神の定められた時間が必要なのです。
自分の都合や単なる私利私欲で性急に「神のことば」を求めていくと、結局その信仰心は、試練や困難など「ちょっとした問題」が生じただけで、あっさり自分の立場や考えをひるがえしてしまうことになりかねません。本当の根を地中深くに張っていないからです。
カッコよく神を信じる、そんなスタイルが今風なのかもしれませんが、信仰はそんなにカッコよくきめられるものではありません。自分の将来に関わるいのちの問題がかかっているのですから。くれぐれも、神のことばの上辺だけを見て、触れて、味わって、それで「すべてが判った」と思われませんように。
もしあなたが「熱し易く冷め易いタイプ」の人間なら、どうか腰を据えて、人生をかけて神のことばに対峙してください。それだけの価値があります。
□□ 聖書の言葉 □□
私は、彼らが神に対して熱心であることをあかしします。
しかし、その熱心は知識に基づくものではありません。
というのは、彼らは神の義を知らず、
自分自身の義を立てようとして、神の義に従わなかった
からです。
(新約聖書 ローマ人への手紙 10章 2−3節)
怠け者は冬には耕さない。
それゆえ、刈り入れ時に求めても、何もない。
(旧約聖書 箴言 20章 4節)
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聖書の時代の種蒔き
一般的には手でばらまかれることが多かったが、種を詰めた袋に穴をあけ、それを家畜に背負わせて、あちらこちらと歩かせながら種をまきちらす方法もあった。
また当時は、きちんとしたウネを作ってそこに種を蒔くというのではなく、おおざっぱに手入れした土地に、上記の方法によってまず種を蒔き、その後からクワを入れて土をやわらかくする、という方法がとられた。
種蒔きは重要な作業であったが、蒔かれた種が、運悪くあぜ道や土の薄い岩地に落ちようものなら、そこで実が結ばれる確立は限りなくゼロに近く、また成長の早い雑草が傍にあると、種はこれに養分を横取りされたり日の光を妨げられたりして、結局その後の発育が絶望的となるのだった。
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