取り上げられた祝福
発行日時: 2005/7/23 〓/†/【聖書を開けば・・・】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 第245号 〓〓〓
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王制国家となったイスラエルにおける、初代王サウルの経験から。
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サウルは、サムエルが定めた日によって、七日間待ったが、サムエル
はギルガルに来なかった。それで民は彼から離れて散って行こうとし
た。そこでサウルは、「全焼のいけにえと和解のいけにえを私のとこ
ろに持って来なさい。」と言った。こうして彼は全焼のいけにえをさ
さげた。
ちょうど彼が全焼のいけにえをささげ終わったとき、サムエルがやっ
て来た。サウルは彼を迎えに出てあいさつした。サムエルは言った。
「あなたは、なんということをしたのか。」
(旧約聖書 サムエル記第一 13章 8−11b節)
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祭司サムエルのふたりの息子が「さばきつかさ」の「後継者」として期待するに値しないことを知ったイスラエルの民は、老齢のサムエルに詰めより「あなたの子息ではなく、別に私たちを治める新しい王を立てて欲しい」と願い求めました。この申し出は、当初納得のいかなかったサムエルですが、彼が神に祈り求めると「彼らの願い通りにせよ」との神ご自身の許可がくだりましたので、サムエルは、その後の導きを神に委ねながら「王たるにふさわしい人物」との出会いが与えられる機会をしばらく待つことにしました。
それからしばらくして、サムエルは「ベニヤミン人サウル」と出会います。このサウルこそ、神がサムエルに《あすの今ごろ、わたしはひとりの人をベニヤミンの地からあなたのところに遣わす。あなたは彼に油を注いで、わたしの民イスラエルの君主とせよ》と予告しておられた人物でした。そこでサムエルは、神の指図通りサウルに「王」としての任職の油注ぎを彼に与えました。
(注)「油注ぎ」を大ざっぱに説明しますと、政治的意味合いでは、権威ある者が任職のしるしとして相手に『冠を与える』あるいは『辞令を下す』『権限を移譲する』といったことを表わす行為です。このときサムエルは、サウルの頭に油を注ぐ行為をもって「神があなたを全イスラエルの王とされました」との辞令を下し、神が王に関わる権限と責任の一切をサウルに与えられたことを宣言したのです。
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ところで、イスラエルの民を導く指導者に、あるいは人の上に立つ権威者に求められる条件とはどんなものでしょうか。実は、それはアブラハムに始まるイスラエルの歴史において、神が特に厳しくその立場に立つ人物に求められたもので「あなたはまことの神を恐れ」「神を敬い」「神を信じ」「神の言葉と戒めに聞き従いなさい」という生き方でした。それは「神の権威の下で誠実の実を結ぶ」という歩み方でもあるのですが、ところが今回イスラエル初代の王として選ばれたサウルは、この点において早々につまずいてしまうのでした。さて何があったのでしょう?
ひと言葉でいえば、サウルが祭司サムエルとの約束を破り、祭司以外は執り行なうことのできない礼拝儀式を、分を超えて自分勝手に行なってしまったことでした。
先に祭司サムエルから任職の油注ぎを受けたサウルでしたが、実はこの時点においては、サウルはまだイスラエル全民から正式には認知されておらず、むしろある一部の人などはサウルを受け入れることすら拒否していました。従ってサムエルとサウルは、人々に対して権威ある場で「サウルが王である」との公的宣言を行なう必要がありました。
公的宣言は「神を礼拝する」という宗教儀式の場で行なわれますが、当時これを執り行なう資格を有する人物は「祭司であるサムエル」以外にあり得ませんでした。そこでサムエルは、儀式をギルガルという町で行なうことにし、そのことに関連してサウルにはこう告げました。「あなたは一足先にギルガルに下り、私が到着するまで、そこで七日間待っていなさい」と。
いわゆる「戴冠式」にあたる儀式は七日後と決りました。そして、サウルが為すべき事は「その時が来るのを、ただ待つだけ」でした。
ところが、彼がギルガルで待機している間に、イスラエルを取りまく情勢に急な変化が生じました。ペリシテ人との間で戦いの火種がくすぶりはじめたのです。詳しい経緯は省略しますが、この事態は、サウルにも民にもきわめて深刻な危機感と強迫観念を与えることになりました。正直、人々は浮き足立ったのです。なにしろ相手が戦うことに習熟したペリシテ人でしたから。
サウルはいまの自分の立場が「宙ぶらりん状態」であることに歯がゆさを感じたことでしょう。本来なら、すぐさま彼の「王」としての号令で全民が戦闘態勢に入れるのですから。しかしこの時点では、彼はまだ公に認証されていないのです。民の様子をうかがうと、あきらかに彼らはペリシテ人に対する恐れゆえに意気消沈しているようでした。
こうした状況の中でサムエルの到着を今か今かと待つサウルでしたが、とうとうシビレを切らした彼は、サムエルの到着を待たずに、独断で王たるの宣言式を執り行なってしまったのです。「危急の際だから止むを得ないだろう」という自分勝手な判断に基づくことでした。
この行為は、単に「サムエルとの約束を破った」というだけでなく、たとい王ではあっても「決して入ってはならない聖域」に土足で入り込みこれを汚した、いわゆる『不敬罪』を犯したことになるのです。またサムエルの言葉に不従順であったことは、サウルが「上にある権威を侮った」ことを示すものでした。すべては、彼の自分勝手な判断と忍耐不足から生じた失敗です。
実は、サウルの過ちはこれだけにとどまらず、その後もあれこれと神に対する不敬・不従順の罪を重ねていくのでした。後になって神は「サウルを王としたことをわたしは悔いる」と言われましたが、なんと残念な言葉でしょう。
サウルが犯した罪の刈り取り(結果)は、彼から王位を剥奪し、また彼に属する王位継承者に滅亡をもたらすという厳しいものでした。取り上げられた王位は、やがて神ご自身が選ばれた器「ダビデ」に与えられます。神を畏れ、神の御心に従順であったダビデに関しては、また別の機会にふれることにします。
何事を行なうにしても、まず神の権威のもとにへり下り、神が良しとされることを追い求めましょう。神を畏れ、まことの権威を認め、従いましょう。
あなたはあらゆる場面で自分の忍耐を試されることでしょう。ときに自我を砕かれることもあるでしょう。でも、あなたが神の助けをもってそれらを克服するならば、その先には天からの豊かな祝福が待っているのです。
□□ 聖書の言葉 □□
見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、
耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。
まことに、そむくことは占いの罪、
従わないことは偶像礼拝の罪だ。
(旧約聖書 サムエル記第一 15章22−23節より抜粋)
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ペリシテ人
ペリシテ人とは、パレスチナ南西部の地中海沿岸寄りに住んでいた人々のことをいいます。当時の主な都市としては、エクロン、アシュドデ、アシュケロン、ガテ、ガザがありました。それぞれにダゴンの神やアシュタロテの神、バアル・ゼブブの神が祀られている、異教徒の国でした。
紀元前1200年から紀元前1000年にかけてのイスラエルにとって、ペリシテ人はカナンの先住民以上に強敵で厄介な存在だったと言われています。それは、彼らが青銅器製の武器を使っていたこと、また、よく訓練された戦闘部隊を持っていたことなどからです。中でも戦士のゴリアテの名はたいへん有名で、巨人ゴリアテとして恐れられていました。イスラエルの王ダビデがまだ青年であったとき、図らずも彼と戦うことになり、ゴリアテはダビデに打ち倒されています。
ペリシテ人の発生起源については、エジプトから出てきた人々であるとするものと地中海のクレテ島あたりから流れ来た人々であるとするものがありますが、後者の説が有力視されています。
ペリシテ人は『海の民』とも呼ばれましたが、それは彼らが地中海を渡ってきた人々であったことを裏付けるものとされています。紀元前12世紀、エジプト王ラメセス3世の時に「海の民」がエジプトに侵入しましたが、彼の手によってみごと撃退された、という記録がメディネト・ハブ出土のエジプト碑文に書かれているそうです。
(参考資料: 新聖書辞典)
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久しぶりです 八木重吉詩集から一篇 紹介します
“ わたしだって
みんなとおなじにひとをいかる
いからずにはいられぬ
こうおもうてこころは死ぬるばかりであるのに
それをしってはくれないし
ひとりあゆむようなさびしさよ ”
感想: だれか わたしを理解してくれるひと いませんかぁ
そんな心のうめき声が あちらこちらで きこえます
〓〓☆★ つうしん ★☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
《聖書を読みましょう》
これこそ悩みの時のわが慰め。まことにみことばは我を生かす。
みことばはわが足のともしび、わが道の光です。 (詩篇より)
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