NEOBLAND通信 |
和城玲生のオリジナルボーイズラブ・JUNE・やおい小説を配信。連載小説『君の瞳を逮捕するっ』。警視庁捜査一課の敏腕刑事と事件の鍵を握る少年のハードロマンスBL…!?
創刊日:2004-04-09
最新号:
2009-04-28
発行周期:不定期
読んでる人:138人
コメント数 :
0
メルマガScore!:
非表示
バックナンバー:
サンプルのみ
発行者サイト:
あり
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◇◇◇NEOBLAND通信◇◇◇
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
□第22号□2007年1月17日発行
■ご購読有難うございます。
■当メールマガジンは和城玲生のオリジナル小説を配信しています。
------------------------------------------------------------
■ボーイズラブ・JUNE・801などの同人的要素作品です。
■甘く切ないお話からほのぼのとしたお話、ミステリーやファンタ
ジー、痛快コメディーやハードアクションな恋愛小説など多彩な内
容をお楽しみ下さい。
■メルマガ限定小説シリーズや同人誌シリーズを中心に毎回の連載
小説と月一回のショート読み切り小説を掲載中。
■NEOBLAND本館
http://arkadia-net.com/neobland/
………………………………………………………………………………
◆目次◆
■前記/目次
■お知らせ/サイト更新情報
■メルマガ連載小説-001
君の瞳を逮捕するっ 〜勝手にしやがれ番外編シリーズ〜
第22回
■奥付後記
………………………………………………………………………………
◆お知らせ/サイト更新情報◆
■『君の瞳を逮捕するっ』OPイメージテーマ曲決定!
『勝手にしやがれ』に引き続いて『君の瞳を逮捕するっ』のOP
イメージテーマ曲が決定しました。
http://arkadia-net.com/neobland/menu2/kimi/index.html
■企画小説『俺の可愛いサンタ3』公開中
年末恒例の企画小説でお馴染みの2006年版クリスマス小説『俺
の可愛いサンタ3』が完結〜1/31まで公開中です。
18禁ラブコメ小説の決定版。前作『俺の可愛いサンタ』『俺の可愛
いサンタ2』も公開中。携帯ユーザの方は携帯サイトでも公開中。
http://arkadia-net.com/neobland/menu2/index.html
■月刊ファンタジー小説『BLUEROSE』まぐまぐ発行中!
月刊ファンタジー小説『BLUEROSE』
ファンタジー小説『緋の覇王』を配信します。第1章・戦焔の序章。
城、聖剣、鎧、傭兵、冒険、魔術、妖精、戦、専制君主、下克上、
策略、愛、友情、憎しみ……。運命の輪に翻弄されていく若き覇王
たちの物語。同人要素含。
http://www.mag2.com/m/0000182702.html
■携帯版メールマガジン『綺琉』
勝手にしやがれシリーズ・本編第1弾 『勝手にしやがれ』を 配信
中です。長編内容を中編程度に縮小したメルマガ限定版ですが『勝
手にしやがれ』をもっと知りたい方にはお薦めです。携帯長文1000
文字分割配信。もちろんPCからも購読可能です。
http://merumo.ne.jp/i/00221564.html
============================================================
■メルマガ連載小説-001
君の瞳を逮捕するっ 〜勝手にしやがれ番外編シリーズ〜
●第22回●
「似たようなもんじゃねぇかっ……ほら、行くぞっ、翼くんっ。前
途ある青少年に変態が感染したら大変だからな」
そう言うなり、早瀬が翼の手を引いた。
「え……っ!? は、はいっ!?」
咄嗟に翼も立ち上がり、慌てて早瀬の後をついていく。
「あ……あのっ、は…早瀬さ……」
力強い大きな手―――。
頼もしい広い背中に、何だかとても安心してしまう。
不安に凍てついて震えていた心を、心地よく包み込むような、優
しくて温かい手だった。
人の手がこんなに温かいものだったなんて、自分はずっと忘れて
いたような気がする。
凍てついていた心と身体がゆっくりと溶けていくように―――。
翼は、その握られた手の感触と同じくらい熱く火照ってしまった
頬のまま、早瀬の大きな手をゆっくりと握り返した。
「……ん? どうした、翼くん?」
「あっ……い、いえっ、な、何でもありません」
いきなり振り返った早瀬にそう尋ねられ、翼の鼓動は思わずドキ
マギと高鳴ってしまった。
真っ赤に染まった頬が、更に赤みを帯びてくる。それが熱のせい
か何なのか、翼にはもう自分でも判らなくなっていたのだ。
「大丈夫か? また熱が上がってきたのかもしれないな。駐車場ま
で歩けるか?」
「あ……は、はいっ、全然大丈夫ですから……」
「よしっ、じゃあ行こうか……ほら、手離すなよ」
早瀬の大きな温かい手が、更に翼の手を優しくふわりと包み込ん
だ。
「あ……」
しっかりと、離れないように―――。
「ヒューヒュー! お似合いだよ、お二人さんっ」
「う、うるせぇぞ、外野」
ニヤけ顔の藤堂に思いっきり冷やかされてしまい、早瀬も翼も耳
朶まで真っ赤になってしまった。
しかし、ふらついた足取りの翼を気遣う早瀬の姿が何とも微笑ま
しかったのも事実だ。
「おっ、と……」
処置室を出る間際にいきなり早瀬が立ち止まった。
「藤堂」
「ん?」
不意に呼ばれた藤堂が、不思議そうに顔を上げる。
「お前に、まだ礼を言ってなかったな………」
「何だよ。いきなり改まってさぁ」
藤堂は銀縁眼鏡を指で軽く押し上げると、悪戯っぽくニヤリと笑
った。
「あ、でも……感謝してくれるんならさぁ、『伊織庵』の天狗御膳
でも奢って貰おうっかなぁ」
「て、天狗……御膳っ!?」
『伊織庵』は、元警察官だった店主が定年退職後にはじめた和風
居酒屋で、昼は定食や懐石御膳などを扱っていた。
店を一緒に切り盛りしている娘婿が、赤坂の料亭で修行を積んだ
板前らしく、料理の評判も上々である。
常連客は現役時代のよしみである警察関係者、特に刑事部の人間
が多い。早瀬たちもよく足を運ぶ店だった。
『伊織庵』の天狗御膳と言えば、一人前時価壱万円は下らない高
級懐石御膳である。
昼の日替わり定食600円のお世話になっているしがない公僕た
ちには、もちろん永遠に高嶺の花だった。
「て、てめーっ! よりによって天狗御膳だとぉっ!? ち、ちく
しょーっ、俺もまだ喰ったことないっつーのに……ッ!」
「まぁまぁ。これからは捜査で忙しいだろうからさぁ、この事件が
解決してからでいいからねぇ」
「わーったよッ……ちくしょーッ! 早く事件が解決するよーにせ
いぜい祈っててくれや」
「了解。ついでに冷酒もつけてねっ」
「へぃへぃ……じゃあな」
ありがとよ、と後ろ手に小さく手を振ると、早瀬は翼の手を引い
たまま処置室を出ようとした。
咄嗟に、翼が慌てて藤堂を振り返る。
「あ……あのっ……藤堂先生…っ」
「ん?」
「……色々と……有難うございました」
「ああ、どう致しまして」
藤堂は、悪戯っぽい眼差しでこっちを指差しながらにっこりと笑
った。
「それ……絶対に離しちゃ駄目だぞ……翼くん」
「え?」
「その“手”だけは……絶対に離しちゃ駄目だぞ」
「あ……」
いつになく真摯なその眼差しに、翼は思わず目を見開いた。
「そこにいる『ちょっとイケメンの正義の味方』は、俺もよーく知
ってるが……誰かさんによく似てハンパじゃなく曲がったことが大
嫌いな熱血バカなんだ。でも、凄ぇ頼りになる奴だから、必ず君の
ことを守ってくれる。だから……その“手”だけは何があっても絶
対に離しちゃ駄目だぞ」
この温かい、大きな手だけは―――。
「は……はい…っ」
穏やかな柔らかい笑顔でそう頷くと、翼は目の前の早瀬の広い背
中を見上げた。
この温もりは、絶対に離さないように―――。
「……ったく、ひとのことを『熱血バカ』とは失礼な……」
背中越しに微笑みながら、早瀬はひとりごとのように小さく呟い
てそっと翼の手を引いた。
【次回へ続く】
============================================================
★☆★小説感想などはこちらから★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
☆
★ ウェブ拍手(拍手のほかにひと言感想も送れます)
☆ http://webclap.simplecgi.com/clap.php?id=neobland
★
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
============================================================
■メールマガジン NEOBLAND通信
■発行元 ぷらむ書房/NEOBLAND/綺琉
■発行責任者 和城玲生<かずき・れお> kahyy@infoseek.jp
■このメールマガジンは下記の配信スタンドから配信されています。
登録解除もこちらから簡単にできますので、必ずご自分でお願いし
ます。
Melma http://www.melma.com/mag/83/m00113883/
Melten http://melten.com/m/18333.html
Merumo【携帯版/1000文字分割配信】
http://merumo.ne.jp/i/00260177.html
■掲載されている小説はフィクションであり、実在の人物、事件、
団体等には一切関係ありません。
■無断転載・転用厳禁。
Copyright(C)2004-2007 Reo Kazuki All Rights Reserved
============================================================