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【いざ、日本再生へ!】 日本再生ニュース★日本を救ったハーン

発行日時: 2008/2/16

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                    平成20年 2月 16日

     テーマ:日本を救ったハーン

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                       日本政策研究センター
          月刊「明日への選択」2月号 今月の主張より
                          日本政策研究センター所長  伊藤哲夫


  昨年暮れ、筆者は友人よりある資料を送っていただいた。在ギ
 リシャ日本大使館参事官の二ノ宮英昭氏(当時)が四年前に任地
 で行った講演記録である。
 ギリシャ人を母としてこの国に生まれたラフカディオ・ハーンと
 日本の関係を論じたものだ。

  そもそも外交官とは、国家を代表して任地に赴き、両国の相互
 理解と相互の利益を促進することを任務とする者であろう。
 だが、ご多分に漏れず、最近はこうした当たり前の外交官がいな
 くなってしまったのかと感じさせられることが実に多い。
 そんななか、この講演を一読し、日本にもかかる外交官がまだま
 だ健在であることに筆者は気づかされた。

  二ノ宮氏はこの講演の中で、いくつかの歴史的偶然が重なり、
 「ハーンは意図せずに日本を救うことになった」とし、そこに関
 わることとなったある米国軍人のことを語る。
 マッカーサーの軍事顧問を務めたボナ・フェラーズ准将である。
 彼は昭和二十年、マッカーサーに同行して日本にやって来るのだ
 が、同年十月、そのマッカーサーにある覚書を提出する。
 日本人にとって天皇がいかに大切で無くてはならない存在である
 かを、該博な日本と日本人への知識をもって説き起こし、天皇を
 戦犯として訴追するようなことは絶対にしてはならない、と説い
 た意見書だ。

  マッカーサーはフェラーズを深く信頼していたこともあり、こ
 の覚書を大切にし、何日にもわたってそれを熟読したという。
 その結果、翌年一月末、彼は戦争裁判における天皇の処遇につい
 て、本国から意見具申を求められたのに対し、天皇を戦犯として
 訴追することに反対である旨の回答を送ることになる。
 これが決定的な契機となり、天皇の不訴追が米国の政策として決
 定された、というのが今日の史家の通説である。

  二ノ宮氏はこの事実を紹介しつつ、実はこのフェラーズの覚書
 に決定的な影響を与えたのがハーンであったことを紹介するので
 ある。
 フェラーズがどうしてハーンの影響を受けることになったか、そ
 れはどんな影響であったかの詳細については、岡本嗣郎氏の『陛
 下をお救いなさいまし〜河井道とボナ・フェラーズ』が懇切に跡
 付けているが、氏はその概略を紹介しつつ、彼が軍教官時代に書
 いた以下の文章を引用する。
 これは米軍内で非常に高く評価され、大戦中アメリカ軍の対日戦
 用教科書として使われたとされるものだ。

  「日本人は自分たちの祖先を神々のように崇拝する。/彼らは
 死者や両親を非常に敬愛する。/祖先を敬うことは日本人の心の
 中に深く根付き、……親に対する孝道が最も高い徳とされる。/
 天皇は最高の権威である。天皇ほど国民に敬愛されている者はい
 ない。この日本国民の敬愛する天皇を卑しめることをしないこと
 が非常に重要である」

  彼はこれを書く際、とりわけ参考にしたのがハーンの『日本
 〜一つの試練』だったとされるが、ハーンの研究者ならずとも、
 この一節にハーンの並々ならぬ影響が作用していることに気づ
 かされるに違いない。
 彼が説いた日本人の信仰とは、要は祖先崇拝であった。
 日本人はそうした祖先、すなわち神々の子孫であり、ゆえに日本
 は神の国であり、天皇はそうした神々の美徳を伝える「民族の生
 ける象徴」なのだ。
 同書の中でハーンは次のようにも書いている。

  「天皇の命令ならば、一命をささげることを願うあの勇猛心、
 あれはみな、そういう庶民のなかにあるのである。げんに今、戦
 争に応召されている何万という若い人たちから、名誉をになって
 国に帰りたいなどということばは、ひとことも聞かれない。誰も
 が口に出して言っている望みは、死んで『招魂社』で長く記憶さ
 れたいということだけなのだ。『招魂社』とは、天皇と国民のた
 めに死んだ諸霊が集まるところと信じられているところである」

  いずれにしても、フェラーズはこうしたハーンの日本観に強い
 影響を受け、天皇を卑しめるようなことをしてはならないと説い
 たのだ。
 天皇は日本人が深く敬愛し畏怖する精神的指導者であるからだ。
 二ノ宮氏はその結果下された米国の決断が日本を救うとともに、
 戦後の日米両国の軌跡とも言える深い絆を築き上げたのだと指摘
 する。
 そして言う。

  私は日本人として、そのようなこだわりのない洞察眼をハーン
 に与えたギリシャに対し、大きな感謝の気持ちを表したいと思い
 ます、と。


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     『明日への選択』最新号目次
   ************************************

  ―interview―
  ☆波立ち騒ぐアジアに漂流する日本
   田久保忠衛(杏林大学客員教授)
  ・日米関係や日本周辺の国際環境が波立ち騒ぎ初めた今日、安倍
    さんのような明確な目的を持った政治家が切実に求められるわ
    けですが、それとは全く逆の、何をやろうとしているのか分か
    らない政権が誕生してしまった。

  ☆韓国大統領選・前進した韓国「保守派」の戦い
   西岡力(東京基督教大学教授、「救う会」常任副会長)
  ・李明博が圧勝したが、注目すべきは李会昌が獲得した15%。
    これは保守が五年間在野で運動した「巻き返し」の成果だ。

  ―opinion―
   伊藤哲夫☆日本を救ったハーン
   伊藤哲夫☆「食料自給率39%」をどうするのか
 ・環境、水、そして何より農業の将来のために、この問題は避
   けられない。
   岡田邦宏☆「日本人の海外活動」への再評価
 ・満洲で日本人が流した汗を「侵略」や引き揚げの苦難だけで
   語ってよいのか。
  小坂実☆「産み育てる」ことの「公的な意味」を回復せよ
  編集部☆地理教科書は中国の代弁者であってはならない
 ・地球儀問題は未然に防げたが、教科書には「台湾島」表記。
  統計図では台湾は「中国の一部」。なにより台湾の地理・特徴
   に関する記述がほぼ何もない。台湾は中国なのか? 

 ―history―
  岡田幹彦☆田中光顕
   第5回 護国の忠霊に捧げた余生

 ―maxim―
  村山實☆吾づくりの人間学
   第31回 掃除の五徳

 ―column―
  ☆一刀論断
   「フリーター」は放置できない
   野村旗守(ジャーナリスト)
  ☆日本人の知らない中国7
   中国汚染工場の真実
   清流(在日中国人による共産中国研究グループ)
  ☆世相クローズアップ
   汚染大国の五輪に何を見るか?
  ☆知っておいてためになる話
   ・尖閣諸島は「東洋のガラパゴス」
   ・日本の実効支配を補強する尖閣研究
  ☆百題百話
   ・「日の丸を見たら涙がいつも出てきます。日の丸を見て国歌を
      聴いて泣かないヤツは考えられません」
    ・「大リーガーのグローブはみんなパサパサです。スパイクも磨
       きません」
    ・「グローブの磨き方を教えて」


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