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【いざ、日本再生へ!】 毛沢東と中国共産党こそ問題にされるべきだ

発行日時: 2005/12/17


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                   平成17年12月17日

     テーマ:毛沢東と中国共産党こそが問題にされるべきだ

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                      日本政策研究センター
     月刊「明日への選択」17年12月号 今月の主張より
                        日本政策研究センター所長  伊藤哲夫


  中国の李肇星外相が小泉首相の靖国神社参拝をヒトラー
 やナチスの追悼施設参拝に例えたというニュース(11月15
 日)には思わず笑ってしまった。
 これには早速、安倍晋三官房長官が不快感を表明したが、中
 国人の歴史認識なるもののお粗末さをさらけ出す恰好の発言
 でもあったといえるだろう。

  まず、A級戦犯とヒトラーやナチスを同列に扱う外相の知
 的レベルを問題にしなければならないが、むしろここで指摘
 したいのは、わざわざヒトラーやナチスをもってくるのなら、
 それと比較すべきはまさに毛沢東と中国共産党ではないか、
 ということである。何も反論のための反論としてこんなこと
 をいっているのではない。

 ヒトラーやナチスが犯した悪魔的犯罪の本質を正確に捉える
 なら、それと正当に比較しうるのは、むしろスターリンや毛
 沢東の所業しかあり得ないというべきだからだ。

  いうまでもなく、それは単なる「戦争に関わる犯罪」など
 というものではない。
 そんなものとは関係のない単なる大量殺人、あえていえば
 「人道に対する罪」の実行犯だということなのだ。それも敵
 国人相手ではない。自国民に対する平時の大量殺人でもある。

  毛沢東が犯したこうした大量殺人の罪については、本誌で
 も、最近刊行された北海閑人著『中国がひた隠す毛沢東の真
 実』の訳者・廖建龍氏へのインタビューを通してその本質を
 明らかにしている。

 具体的な内容はそれに譲るが、要は毛沢東のやってきたこと
 の初めから終わりまでが全てこの種の犯罪だったということ
 なのだ。
 毛沢東が自らを称した「無法無天」なる言葉は、「私は国の
 定め、党の掟はおろか、世の中の決まりをかえりみることの
 ない無法者でした」ということだと、同書の解説で鳥居民氏
 は指摘しているが、厳しい四囲の状況に迫られ、やむなくそ
 うした非常手段をとった、というのではない。
 最初の出発点から、毛沢東の発想は無法であり、非人間的だ
 ったということなのだ。

  むろん、中国共産党はその毛沢東と一体だった。毛の死後、
 大躍進や文革の誤りを踏まえ、彼の「逸脱」を指摘する「歴
 史決議」などが公にされてはいる。
 しかし、問題は彼を部分的に批判すれば済むといったレベル
 にはなく、毛と中国共産党の本質そのものに根差す構造にあ
 るということなのだ。

  「私が強調したいのは……毛沢東の統治システムは毛沢東
 の死によって廃止されることなく、今日の中国にフルセット
 でそっくりそのまま残っていることだ。
 今も動いているシステムもあれば、動いていないものもある
 が、今は動いていなくとも、スイッチさえ押せばすぐに動き
 出すのだ」と廖建龍氏はいうが、鳥居民氏は更に「党の幹部
 は、現在の独裁体制の枠組みを守り、毛沢東時代の恐ろしい
 歴史を隠し、都合のいいように歪曲し、空虚な毛の賛美を続
 けながら、五千万人の死と引き換えた毛のただひとつの遺産
 (土地公有制)を利用して、富裕階級になっているのだ」と
 も指摘している。

  それこそが共産党による独裁体制が作り上げた政治文化
 ――これについては本誌「人物交差点」をじっくりご覧いた
 だきたい――であり、要は「社会主義の衣を着た封建王朝」
 にすぎないとまで酷評される中国社会主義の本質だ、という
 のが筆者の認識でもある。

  ところで、こうした毛沢東の実像について、先日決定版と
 もいうべき、もう一冊の著作が刊行された。ユン・チアンと
 ジョン・ハリディの手になる『マオ 誰も知らなかった毛沢
 東』だ。
 ユン・チアンといえば、かの『ワイルド・スワン』の著者と
 して有名だが、今回はその著作後、十余年にわたる調査と数
 百人に及ぶ関係者へのインタビューを通して描き上げた大著、
 というのが売りである。筆者はその上巻の途中までとりあえ
 ず読んだだけだが、これまでのどんな毛沢東論も描けなかっ
 た残忍極まりない毛沢東像が活写されていてただ驚くばかり
 といえる。
 中国革命史の修正は不可避だろう。

  「雉も鳴かずば撃たれまい」ではないが、李肇星外相はヒ
 トラーやナチスを持ち出したことによって、とんでもないと
 ころに皆の関心を移してしまった。
 毛沢東と中国共産党の犯した罪悪に中国人もいずれ気付くだ
 ろう。果たして彼らはどう対応するのだろうか。

    ************************************
      Contents17年12月号 
    ************************************

  ―interview―
 ☆皇室典範改正問題・「女系容認」は「歴史への背信」
  小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
  ・百二十五代にわたる皇統は例外なく男系の原則によって
   続いてきた。平成の御代になって、こうした歴史を貫く
   原則に不可逆且つ致命的な変革を加えるということは、
   これまでの日本の歴史と後世の歴史に対する重大な背
   信行為だと言わざるを得ない。有識者会議の委員たちは、
   この百二十五代、二千年の歴史の重みというものを一体
   どう考えているのか。
 ☆元中共幹部が語った毛沢東の「歴史」と「犯罪」
  廖建龍(『中国がひた隠す手沢東の真実』訳者、台湾・中国研究者)
   ・中国は口を開けば、歴史の教訓を汲み取れとか、歴史
    を鑑にせよと言いますが、それなら中国自身はなぜ歴
    史を鑑にしないのか。
 ☆「保守」のアイデンティティを守りたい
   (CS放送チャンネル桜「明日への選択アワー」より)
   西川京子(衆議院議員・自民党)  聞き手・伊藤哲夫

  ―opinion―
  伊藤哲夫☆毛沢東と中国共産党こそが問題にされるべきだ
  岡田邦宏☆中国「靖国参拝反対論」の狙いは何か
       ――10・17靖国参拝のその後
   ・「小泉首相は中日関係を破壊した歴史的責任を負わなけ
    ればならない」――言葉は過激だが、反対の論理は実に
    お粗末。しかし、問題は中国が靖国問題を突破口に何を
    いるか、にある。
  小坂実☆「南京大虐殺」は東京裁判が捏造した「世紀の虚構」
   ・中国側の戦時宣伝をベースに、かくもいい加減に「大虐殺」
    認定を下した東京裁判。これでもこの東京裁判を外務省は、
    まるごと受け入れたと言うのか。

   ―maxim―
   村山實☆吾づくりの人間学
    第五回 裸のつきあい
     ・利に放りて行えば、怨み多し(『論語』)
   ―history―
   岡田幹彦☆拉孟玉砕戦(上)
    四十倍の敵に対する百二十日間の徹底抗戦

   ―column―
   ☆一刀論断
    台湾国憲法を制定する以外に台湾の生きる道はない
    宗像隆幸(アジア安保フォーラム幹事)
   ☆地方議員は主張する
    いかに若者世代を巻き込んでいくのか
    工藤裕一郎(横浜市議会議員)
   ☆世相クローズアップ
    タイゾー君的社会
   ☆知っておいてためになる話
    ・日本の教師は優遇され過ぎ
    ・勤務時間中の組合活動から締め上げよ
   ☆百題百話
    ・両陛下とハンセン病患者
    ・「后さんになることは、あの人らの苦しみを軽うして
      あげられるのやないかと」
    ・今の世の光明皇后―interview―


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