ギター名曲ワンポイントレッスン |
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■ 講座風メールマガジン〜「ギター名曲ワンポイントレッスン」 ■
発行;広垣 進(伊勢市) …… 第2、第4水曜配信
HP;http://www.amigo.ne.jp/~hiro7167/
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6.モーツァルトの主題による変奏曲(ソル)
1)和音の学習
序奏と第2変奏はホ短調、それ以外の部分はホ長調で書かれていますね。
たとえば、ホ短調で書かれた古典の曲の学習を進めるには、「ホ短調の
主要三和音は?」いう質問がきたときに、
・コードネームで示すことができる。
・サッと左手で押さえて、右手でボロンと弾くことができる。
・譜面に書くことができる。
最低この3つがクリアできていないといけません。
いかがでしょうか?
「しばらく考えないと出てこない」という方は、ぜひがんばってくださ
い。
コードネームやその押さえ方は、慣れればさほど難しいことではありま
せん。
特に上の2つは、フォークソングの世界の常識です。
フォークの愛好家の方々のように、機械的に覚えようとするより、歌集
と楽器を手に遊んでいたら、知らず知らずのうちに身についた
……というのがおすすめです。
願わくば、ギターでよく使われる調のすべてについて、それらをマスター
したいものですが、初めての方がそれをすると大変ですので、曲ひとつ
について、その調子の主要三和音をおぼえていけばいいと思います。
和音の種類と押さえ方をおぼえたら、次は和音進行の学習です。
ホ短調; Em → B7 → Em
Em → Am → B7 → Em
ホ長調; E → B7 → E
E → A → B7 → E
……のように、よく使われる和音の流れをおぼえておくとよいでしょう。
譜面を見ていて、あるいは演奏していて、「あの流れと似ているな」と
思ったらしめたものです。
今見ている音符に示される音が、落ち着こうとしているのか、それとも
緊張していこうとしているのかがわかってきます。
以上、「モーツァルトの主題による変奏曲」の奏法解説から若干逸脱し
た感もありますが、古典の曲における和音の処理方法の基本だと思い、
字数を費やした次第です。
2)テーマ
序奏よりもテーマを先にとりくんだ方がいいでしょう。
テーマがあっての序奏であり、テーマがあっての変奏です。
実は、このテーマ、技術的にも決して易しくはありません。
まずはテンポを落とし、全部の音がレガートに出せるようになることを
目標に、徹底的に練習しましょう。
「古典の和声進行(前項をご参照ください)」「メロディーラインをは
っきりと」「フレーズは4小節維持」というあたりにも留意しましょう。
この際、「ただでさえ、出せない音があるのに、それは無理です……」
と思わないでください。
しっかりとした解釈があれば、小さいミスを補う(目立たなくする)こ
とさえあるのです。
譜面上の音が出せるようになったら次は音楽の表情です。
いろんな方の演奏を聴くと、「ある程度軽快に弾く」「ある程度落ち着
いてしっとりと弾く」、この両方のパターンがあるように思います。
もちろん、最終的に決めるのは演奏者ご本人です。
あわせて、序奏や第1変奏以下の部分をどのような表情、テンポで弾き
たいのかも考えておきましょう。
3)序奏
私がギターをはじめたころは、省略する方のほうが多かったようです。
このごろでは、かなりの方が序奏付きで演奏されていますね。
最初の導入部(和音)は、それなりにインパクトのある演奏が求められ
ます。
その後は、メロディーと低音、それに三連符のきざみ(伴奏)からでき
ていますので、これまでの(先週までの)メルマガで述べてきた内容と
重複しますが、それらのバランスをどうとるか、それによって曲の表情
をどう作っていくかが大事です。
また、フレーズを大きく、ゆったりととることも求められます。
4)各変奏
各変奏ごとに、クラシックギターならでの技巧的なところが登場します。
「どれだけていねいに、無理なく弾けるか」を考えて運指を決定してく
ださい。
※市販の楽譜の中にも、同一右指の連続使用など、無理のある運指が、
多く出まわっています。ご注意ください。
※第5変奏からコーダにかけての部分、私はP指を多用しています。
一度お試しください。
また、一見きらびやかなパッセージの中にも、テーマが隠されています
ので、それらを見つけることは、音楽を作っていく上で大切です。
5)テンポのこと
落ち着いて弾き始めたつもりでも、第1変奏を猛烈に速く弾き始めて、
結局、支離滅裂になった経験はありませんか?(私はあります……笑)
第1変奏を慎重に弾いたとしても、終曲に向かうにつれて、指がもつれ
真っ青になったこと経験はありませんか?(これもあります……笑)
曲全体を通じて「どれだけ遅くていねいに弾けるか」という試みも有効
です。
「一番難しいところが弾けるテンポを知っておき、やさしいところも、
必ずそのテンポで弾き始める」という練習方法もいいでしょう(特に第
5変奏へ入るとき)。
さらには、「弾きとばすのでなく、ゆったりした大きな音楽を目指す」
という考え方もいいと思います。
最後に蛇足のようになりますが、第2変奏だけ、ルバートをやたらとか
ける方が多いのはどうしてなんでしょうか?
私は、この曲(第2変奏だけ)を、我が師、浜田雅明さんのピアノで聴
いたことがあります。
ギターで弾かれるより、ずっと遅めのテンポで弾かれていました。
しっかりと音をよく伸ばして(響かせて)メロディーを歌わせることが
できれば、インテンポでも(崩さなくても)充分きれいな曲です。
あたかも、モーツァルトのピアノ曲、何かの第2楽章のようで、これが
古典の美しさだと思います。
6)拍子とフレーズ、装飾音のこと
テーマが登場してからは、楽譜上は、「4分の2拍子」で書かれていま
す。
「2拍子」であることは意識できていますか?
でも、私にとっては「4拍子のように弾いたほうがいい」と思われる変
奏も、少しあります。
それがどの変奏かは………敢えて言わないでおきましょう。
それを決めるのは、演奏者であるあなたご自身です。
フレーズについては、テーマを演奏したときの処理を、充分意識しまし
ょう。
最後に、装飾音について一言述べたいことがあります。
テーマと第2変奏には装飾音がついていますが、ここ部分の扱いについ
て、かなりのレベルの演奏家ですら、「はて?」と思われる弾き方をさ
れている場合があります。
そこの部分の拍子が無視……とまでは言わなくても、軽視されている場
合です。
2拍子の曲が、その小節だけ2.5拍子、あるいは3拍子になっていま
せんか?
あるいは、装飾音のところで、音楽の流れをわざわざ止めてしまってい
ませんか?
私は、(初級学習者ならまだしも)そういう演奏家の演奏を聴く度に、
「ギター界では、それでよく平気だね」とまわりから思われているよう
な気がして、何だか、同じ楽器を志す人間として、恥ずかしい気持ちに
さえ、なってしまいます。
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<私の音楽日記> http://blog.goo.ne.jp/hiro7167
3月21日(金) 「ギターソロは難しい」
手製CD「中国地方の子守唄」は、とりあえず完成です。
あとは発送作業……本日が、郵送お申し込みの締切日でした。
まだの方は、ぜひどうぞ。
この日記を1〜2日遅れて見てくださった方も、よろしければご一報く
ださい。
在庫があればおとどけします。
手製CDは、今回で15枚目になります。
15枚も作っていると、お申し込みが多いか少ないか、ある程度は予想
がつきます。
今回は、弾き語りが多いので、予想した通り少なめです。
わかっていても、「せっかく作ったのに、ちょっとさびしいな」という
気になります。
「次回……今年3枚目のアルバムでは、ソロを中心に入れていきたい」
という気持ちはあります。
が、正直、どうなるかわかりません。
いえ、「極めて難しい」という気さえしています。
「中国地方の子守唄」も、当初はそういう思いで録りはじめたのが、結
果的にソロが4曲、弾き語りが7曲となりました。
3月22日(土) 「少し入ればよし」
貴重な休日の朝ということで、3枚目のアルバム制作にむけて、「エー
デルワイス」(竹内永和編)の収録に挑戦しようとがんばり始めました
が、すぐに挫折しました。
低音弦の処理(消音)がきちんとできていないまま、長い間弾いてきた
ことが判明したからです。
あらためて譜面をていねいに見てみると、これがけっこう難しくて、消
音に気をとられてしまい、音楽表現がおろそかになってしまいます。
「今日は無理だな。消音が的確にできる状態にした上で、もっと弾きこ
まなくちゃ」という思いで、MDレコーダーの電源を落としました。
やっぱり、「3枚目は、ソロを中心に」というのは、無理のような気が
します。
できない理由はほかにもあります。
4月の例会には、久々に、バッハの大曲「シャコンヌ」を考えています。
ほかの曲をすべてやさしいものばかりもってきたとしても、かなりのエ
ネルギーがバッハに使われ、それでも、惨憺たる結果に終る可能性があ
ります。
無理は禁物です。
「弾き語りが中心、ソロが少し入ればよし」くらいに考えなおしましょ
う。
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