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シンクタンク山崎農業研究所が農業を中心として健康・食べ物・人物をめぐる情報を提供し、読者との意見交換をはかる農業カルチャーマガジン




『電子耕』No.212-2007.07.05号

発行日: 2007/7/5






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隔週刊「農業文化マガジン『電子耕』」  第212号
−環境・農業・食べ物など情報の交流誌−
2007.07.05(木)発行      山崎農業研究所&編集同人
<キーワード>
環境・農業・健康・食べ物などの情報提供、高齢者と若者、農村と都市の
交流ミニコミ誌。山崎農業研究所&『電子耕』編集同人が編集・発行。
http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm
*************************************発行部数  1285  部***************
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山崎農業研究所第33回会員総会・記念講演会のお知らせ
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◇日時  2007年7月7日(土)13時00分〜17時00分
◇場所  新宿区四谷3−5不動産会館3F
      (太陽コンサルタンツ(株)会議室)
*会場までの地図は
    http://www.taiyo-c.co.jp/company/address.html
    
◇総会(13:00〜13:30)
所長挨拶                  所長      安富六郎
経過報告、次年度計画      事務局長  小泉浩郎

◇山崎記念農業賞  表彰式(13:30〜15:20)
受賞対象:宮城県丸森町「大張物産センターなんでもや」
選考経過                  担当幹事  小泉浩郎
推薦理由                  審査委員  田口  均
贈呈                      所長      安富六郎
          受賞者挨拶                代表    中村次男
          活動報告                  店長    佐久間憲治
                                    会計    伊藤暉郎
          お祝いの言葉        民俗研究家    結城登美雄
          (「みんなで出し合い育てる“なんでもや”」)

◇記念講演(15:30〜17:00)
  「地域の再生と内発的発展――新しい豊かさの獲得に向けて」
          早稲田大学名誉教授・台湾研究所顧問  西川  潤
◇懇親会(17:30〜19:30)

[付記]会員以外の方の参加を歓迎します。参加費(会場費等)として
500円をお願いします。懇親会参加費は3000円
(問い合わせ先)
事務局TEL.03-3357-5916  FAX.03-3357-3660(小泉・益永)

□  目  次    □----------------------------------------------------
<巻頭言>  無責任なマスコミ報道  林  尚孝
<82歳からのメッセージ>
  忘れられない思い出・心に残る言葉(その二)  原田  勉
<農文協図書館サイト更新情報>
<編集後記>  7月7日は四谷三丁目にお越しください
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<今週の提言>  無責任なマスコミ報道
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  無責任なマスコミ報道は問題である。テレビでは風評被害やヤラセなどでそ
の責任を追及される例が多い。新聞などでは氏名の表記などで訂正記事が出る
ことはあっても、内容がいい加減であったというような訂正記事にお目にかか
ることはめったにない。

  「朝日新聞」3月3日付の土曜版別刷「be on Saturday」の「愛の旅人」に
『舞姫』のヒロイン「エリス」のモデルが二頁にわたりとりあげられた。今か
ら119年前の明治21年9月12日一人の若いドイツ人女性が鴎外を訪ねて来日した。
その女性の名前がエリーゼ・ヴィーゲルト(Miss Elise Wiegert)であると伝え
たのは、昭和56年5月26日の「朝日新聞」夕刊記事であった。エリスという女
性が訪ねてきたと言われてきたが、いつ来日しいつ離日したのかも分からなか
った。衝撃的な内容であり、鴎外研究に画期をもたらした記事であった。

  しかし、今回の記事は、この歴史的なスクープを根底からくつがえし、何を
言おうとするのか理解に苦しむものであった。Missというのは未婚の女性を示
すにもかかわらず、「31歳、2人の男の子に恵まれた実業家の人妻」であると
か、エリーゼという名前であるのに小説『舞姫』のヒロイン「エリス」とわざ
わざ読み替えたり、ヴィーゲルトではなく「ワイゲルト」であるという説を強
調したりしている。面白おかしい記事に仕立てられてはいるが、少し調べてみ
ればわかるような誤りに満ちあふれた内容である。

  一昨年2月23日にも、「朝日新聞」はエリーゼがドイツ帰国後鴎外に金銭を
要求したという「エリーゼ=賤女説」を掲載した。これを受けてか「文藝春
秋」は8頁に及ぶ「エリーゼ=賤女説」を掲載した。私の抗議を受けて、別の
解釈もあるというような記事を「朝日新聞」は掲載したが、誤りであるとは明
確に示すことはなかった。その後、上田正行金沢大教授を始めとする三人の研
究者がこの賤女説の誤りを指摘していて、私の抗議の正しさは定着している。

  社会の木鐸というような役割をいまの新聞に求めるのはヤボなのかも知れな
い。しかし、天下の「朝日新聞」が明らかに誤った記事を堂々と発表すること
は許されないと思う。今回の記事について配達証明付きで記事の訂正を求めた
が未だ何の反応もない。

  鴎外を巡る女性の問題だからどうでもよいのかも知れないが、一事が万事と
いうこともある。マスコミは報道の内容に責任を感じて貰いたいと切に願うも
のである。

林  尚孝
山崎農業研究所会員、茨城大学名誉教授
y.noken@taiyo-c.co.jp

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<82歳からのメッセージ>  忘れられない思い出・心に残る言葉(その二)
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「ラジオ深夜便・こころのエッセー」受賞作品(続き)

(3)  わたしゃゴキブリ  Y.S.さん(東京都  75歳)

  わたしゃ、人様の寝ている間にごそごそと這い回るゴキブリ、最近はハウス
クリーニングとか、しゃれた呼び名もついたが、早くいえばビルの清掃婦。3
0年前、姑の長年の看病に疲れ果て、心が壊れる寸前のとき、夜中のアルバイ
トと聞いて飛びついた。姑の呼び鈴が聞こえないところに、少しの間でもいた
い。ただ逃げたかった。家を離れたかったのだ。一歩家から出れば私一人の時
間だ。降るような星空を見上げて、すごくうれしかった。
(中略)
  たかが掃除だが、仕事はおもしろい。オフィスの机の上などを見て、どんな
方かしら、と想像をたくましくする。

  調度品も立派な重役室。お香を楽しんでいらっしゃるとみえて、やわらかな
残り香に癒される。棚にはさまざまな香の箱が並んでいる。大きい広机の上は
おもちゃ箱をひっくり返したようだ。
(略)
  お次は超きれい好きなお局さま。かれこれ20年もいらっしゃる。机の位置
はいつも所定の位置に、1ミリもたがわず品良く整頓されている。
(略)
  なんの手もかからない部屋もある。どこもピカピカ。十人ほどの部下の皆さ
ん、さぞや肩が凝るのではないかと余計な心配をする。
(略)
  睡眠時間をさいて、夜中に働くのはたいへんだが、私にとっては介護のスト
レスや癒しをしてくれる大切な時間だった。

  ある日、定年退職される方の机の上に、「長い間、ありがとう」と、私に宛
てたメモがあった。ただの掃除のおばさんへの心遣い。

  すごくうれしかった。「一寸の虫にも五分の魂」「夜に侵入が許されるなん
て、絶対に信用があるからよ。まじめに働いたもの。」と、夫や娘に自慢する。
(略)
  ある日仕事から帰るのを待っていたように、姑は、私の顔を見つめる。「お
かあさん、ありがとう」とたしかにこの耳で聞いた。私は姑の手を握り、「ど
ういたしまして」と応える。その声を聞いて安心したのか、スウスウと寝息を
たてて眠りについた。私も急に睡魔におそわれ、姑の横で眠ってしまった。気
がついたときは、姑の息はなかった。姑は嫁孝行をして旅立ったんだと信じて
いる。(以下、略)

  
  この他に佳作9名の分も月刊ラジオ深夜便の6月号と7月号に掲載されてい
る。いずれおとらぬ作品である。選者の方々もどの作品も面白かった。このま
まドラマになりそうだ。掌編小説と呼びたくなるような完成度だと讃えておら
れる。

  以下、タイトルと著者名だけ紹介する。

「うれしいことがいっぱい」  中谷喜代
「ご、ど、さん」  本間花枝
「心地与三郎」  小宮俊昭
「お待たせ!」  小泉房子
「弟にあいたい」  川田秀子
「初めての留守番」  木村嘉七
「一期一会」  伊藤充子
「夜中のラブコール」  鐙谷和雄
「母の暮らす町」  野村夫佐恵

第2回「ラジオ深夜便  こころのエッセー」入選者発表
http://www.nhk-sc.or.jp/radio/bosyuu/

『月刊  ラジオ深夜便』NHKサービスセンター
http://www.nhk-sc.or.jp/radio/
(ネットからの申し込み可能)
毎月18日書店で発売。350円  年間購読料(12冊)4200円
■問い合わせ・申込先
財団法人NHKサービスセンター
〒150-8328  東京都渋谷区宇田川町 41-1
NHKサービスセンター直販部
  0120-660-055  または  03-3464-1169


NHKラジオ第一放送「ラジオ深夜便」
http://www.nhk.or.jp/radiodir/shou/shinya/shin.html

山崎農業研究所会員・『電子耕』編集同人
原田  勉
tom@nazuna.com
http://nazuna.com/tom/

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<農文協図書館サイト更新情報>  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下のページを新設・更新いたしました。

■2007.06.28更新/ニュース
7/17(火)〜7/23(月)蔵書点検・棚卸しに際してのお願い

当館では7/17(火)〜7/23(月)に開架書庫の蔵書点検・棚卸しを実施いたし
ます。

水・日・祝の通常休館日を除いては開館したまま実施いたします。

通常の閲覧・コピー・貸出に制限はございません。
開館中の蔵書点検・棚卸しは数人の作業者で行います。
狭い館内でご不便をおかけするやもしれませんがご協力をお願いいたします。

■2007.06.28更新/6月話題の図書
http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/wadai/2007/03wadai0706.html
『ふるさと山古志に生きる  村の財産を生かす宮本常一の提案』
      山古志村写真集制作委員会 編

 1970年代から80年代に行なわれた宮本常一の山古志村振興調査資料をもとに、
棚田や錦鯉に隠された知恵や技、共に生きる気骨を束ねた牛の角突きなどの全
貌と、当時宮本常一が村の集落ごとに行なった振興講話を収録。
(ごあいさつ・目次全文掲載・著者紹介)

■2007.06.25更新/5月収蔵図書
http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/new/01new200706.html

★第14回 東京国際ブックフェア(2007年7月5日(木)〜8日(日))
  無料招待券の農文協受付は6/30で締め切りましたが、公式サイト
http://www.bookfair.jp/
の右上のボタンで受け付けています。

(財)農文協図書館
http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/

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<編集後記>  7月7日は四谷三丁目にお越しください
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明後日(7月7日)は、山崎農業研究所の会員総会です。

山崎農業研究所では、表彰事業(山崎記念農業賞)を行なっています。今年の
表彰対象は、宮城県丸森町の「大張物産センターなんでもや」さんです。

「なんでもや」さんは、沖縄の共同店の考え方に地元の人々が共感して4年ほ
ど前にはじまった、東北地方初の共同店です。きっかけは、むら(大張地区)
から日々の暮らしに欠かせない商店がなくなってしまったことでした。大張の
人たちは、行政に頼ることなく、出資金を自ら集め、いろいろな技をもつ地域
の人びとが協力し、2003年12月にオープンしました。

「なんでもや」は「みんなの店」として、地域の老若男女が集う新しい場にな
っています。人びとが寄り合い、交流するなかから、野菜の直売や各種行事の
開催、生産部会の発足など、さまざまな新しい取組みがはじまっています。
「なんでもや」さんの取組みは、地域の魅力や可能性、そしてなによりも自分
たちの力――地域の力――に気づき、共に育てていく過程といえます。

7月7日の表彰式には、「なんでもや」さんのメンバーはもちろんのこと、こ
の店とふかいかかわりのある、民俗研究家の結城登美雄さんにもおいでいただ
きます。また、総会記念講演として早稲田大学名誉教授の西川潤先生にもご講
演いただきます。テーマは「地方の再生と内初的発展―新しい豊かさの獲得に
向けて」。山崎記念農業賞の表彰対象である「なんでもや」さんは、まさにす
ぐれた内発的発展の事例といえるでしょう。

お時間のある方はぜひとも四谷三丁目までお越しください。

2007年07月04日
山崎農業研究所会員・田口  均
y.noken@taiyo-c.co.jp

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◎お願い「<読者の声>の投稿規定・メールの書き方」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1、件名(見出し)を必ず書いて下さい。「はじめまして」は省略して、言い
たいことを具体的に。
2、氏名・ハンドルネームは、文末ではなく始めのほうに。
3、1回1テーマ、10行位に。
4、ホームページを持っている人は、文末にURLを。
5、JIS X0208 規格外の文字(機種依存文字)のチェックを。
http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/networks/check/jisx0208.html
インターネットで使えない丸数字や半角カタカナ、括弧入り略号などは文字化
けの原因です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎投稿アドレス変更のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子耕への投稿アドレスは、117号から発行人の変更に伴い、
y.noken@taiyo-c.co.jp
となっております。投稿される方はこちらのアドレスにお願いします。
----------------------------------------------------------------------
次回  213号の締め切りは07月14日、発行は07月19日の予定です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田  勉  定価:735円  発行日:2002年10月4日
発行所:岩波書店  ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法はこちら
http://nazuna.com/tom/book.html
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『電子耕』から大切なお知らせ
http://nazuna.com/tom/denshico.html
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<本誌記事の無断転載を禁じます>

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隔週刊「農業文化マガジン『電子耕』」  第212号
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2007.07.05(木)発行      山崎農業研究所&編集同人
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