シンクタンク山崎農業研究所が農業を中心として健康・食べ物・人物をめぐる情報を提供し、読者との意見交換をはかる農業カルチャーマガジン
- 最新号:2008-10-02
- 発行周期:隔週刊
- 読んでる人:211人
- 創刊日:1999-07-08
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- コメント数 : 0
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『電子耕』No.201-2007.01.25号
発行日: 2007/1/25
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隔週刊「農業文化マガジン『電子耕』」 第201号
−環境・農業・食べ物など情報の交流誌−
2007.01.25(木)発行 山崎農業研究所&編集同人
<キーワード>
環境・農業・健康・食べ物などの情報提供、高齢者と若者、農村と都市の
交流ミニコミ誌。山崎農業研究所&『電子耕』編集同人が編集・発行。
http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm
*************************************発行部数 1328 部***************
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□ 目 次 □----------------------------------------------------
<巻頭言> 環境保全を重視した農業生産の推進 石川秀勇
<81歳のメッセージ> 元気を頂いて有難うございました。 原田 勉
<三田上水紀行> 1.はじめに 安富六郎
<編集後記> 本物はたしかにある
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<巻頭言> 環境保全を重視した農業生産の推進
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消費者から、農業は多様な生物の生息域になるなど自然保全に貢献している
と評価される一方、化学肥料や農薬の撒布等で環境に負荷を与えているとも考
えられている。このことを踏まえ、環境保全に配慮した農業への関心が、生産
者の側からも高まってきている。
自分の住む千葉県では、「ちばエコ農業産地」指定と「ちばエコ農産物」認
証とを内容とする『ちばエコ農業』の推進をしている。
この制度には、県内の生産者及び生産者の組織が、産地の指定なり農産物の
認証を申請できる。前者の産地指定は、集落の単位で対象となり、5ha以上の
栽培面積、統一栽培暦の導入と情報公開、管理体制の整備等の要件を必要とし
ている。後者の農産物認証は、指定産地等で生産された農産物について、県の
定める標準的な技術水準に比べて農薬や化学肥料の使用を半分以下に減らして
いること等を要件としている。そして、その対象には、米、普通畑作物、野菜、
果樹等、80ちかい品目が対象となっている。
産地指定や農産物認証に際しては、土づくりや施肥等について策定された栽
培基準に従うとともに、しっかり記録していることが条件になっており、申請
があると県の担当職員が確認調査をし、チェックする。そして、委員会による
審査にパスすると、生産物に指定産地としての番号、「ちばエコ農産物」とし
てのマークと認証番号を付しての出荷が認められる仕組みとなっている。
県は、ホームページでこの制度の詳細を紹介し、指定産地や生産者の一覧と
ともに、販売協力店の一覧も載せている。昨年12月現在で、「ちばエコ農産
物」の栽培面積は2,700haと、ここ数年で数字を大きく伸ばしてきているとい
う。
このような取組みは、生産者と消費者との間の信頼関係を強めるもであり、
今後一層の広がりを見せていくようになることが期待されよう。
石川 秀勇
山崎農業研究所会員、千葉県野田市在住
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<81歳のメッセージ> 元気を頂いて有難うございました。
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あけましておめでとうございます。
「電子耕」も創刊から7年半過ぎて、ようやく200号を超えました。これは
長年の読者のみなさんのおかげでございます。
毎年の年賀状で励ましをいただいていますが、今年の年賀状でも次の方々の
励ましをいただきました。この機会に改めてお礼を申しあげます。
・メルマガ拝読しています。(八王子市Oさん)
・「電子耕」でのご執筆には、いつも学ばせていただいています。
私もコラムでは徹底した反戦精神で訴えています。(中野区Hさん)
・「電子耕」記念企画「戦争を語り継ぐ」を読み返しとても懐かしく、
原田さんの面影をもう一度確認しておきたいと思います。(天草市Nさん)
・「電子耕」毎回読ませていただいています。(世田谷区Nさん)
・今年も電子耕を楽しみにしています。(杉並区Aさん)
・電子耕は毎回拝読させていただいております。(八王子市Kさん)
・「電子耕」真っ先に読んでいます。
いつまでも健筆を振ってください。(深谷市Sさん)
・勉あぼさん、メルマガ欠かさず読んでいます。(大阪府田尻町Hさん)
このほか、直接お会いして励ましを受けた方は十数人に及んでいます。
毎回楽に書いていることはありません。拙い文章をひねり出して、一生懸命、
他人の本を読んだり、深夜ラジオを聴いたりして学んだことを書いています。
どうか、今後もよろしくお願いいたします。
その一つ、この正月休みには、藤原正彦『国家の品格』を読みました。すで
に多くのみなさんはお読みのことと思いますが、私が特に学んだことは、「い
ま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士
道精神であり、国家の品格を取り戻すことである。」という点でした。
その他にも、会津藩の藩校へ入る前の子弟に対して什(じゅう)の掟という
のには、同感しました。
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言をいう事はなりませぬ
四、卑怯な振舞いをしてはなりませぬ
五、弱い者をいじめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
「ならぬことはならぬものです。」
もう一つ、この本の結論です。
品格ある国家の指標は四つあります。
一番目は、国家の独立不覊(ふき)です。
二番目は、高い道徳です。
三番目は、美しい田園です。
四番目は、学問・文化・芸術などの天才の輩出です。
特に気に入りましたのは、
「三の美しい田園が保たれている、ということは、農民が涙していない、とい
うこと。経済的に最もしわ寄せを受けやすい農民にまで心が配られていて、農
民が安心して働いている証拠です。経済原理だけでなく、祖国愛や惻隠の情が
生きているということでもあります。田園が乱れている、ということは恥ずべ
き姿です」
まだまだいろいろありますが、未読の方は、是非お奨めします。
ちなみに藤原正彦さんは、作家新田次郎・藤原ていさんの次男で数学者です
が、新年のラジオで、今後は歴史小説など文学の方も手掛けて行きたいと語っ
ておられました。期待しましょう。
『国家の品格』新潮新書 (2005/11) 定価680円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106101416/
山崎農業研究所会員・『電子耕』編集同人
原田 勉
tom@nazuna.com
http://nazuna.com/tom/
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<三田上水紀行> 1.はじめに
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三田上水は1664年 (寛文4)に 麻布の白金御成御殿のために開削された上水
である。江戸幕府の記録「上水記」(1788〜91)によると、開削者は中村八郎
右衛門と磯野助六とある。取水は玉川上水の世田谷北沢村(今の京王線笹塚駅
近く)から三尺四方の樋門で行われ、代々木、中渋谷、三田、上目黒、白金、
大崎へと送水された。水路には区間ごとに無蓋または有蓋木樋、木樋暗渠など
を用いた。市街地以外は通常は素堀であったことから、特別な配慮がされたの
であろうか。水質を重視した様子が覗える。
現在、これらの遺構をたどることは難しい。水路の歴史についても、細かな
ことはよく分かっていない。白金御殿(または麻布御殿)のあった場所は不明
で、今の南麻布、または国立自然教育園とも言われている。御殿は1702年(元
禄15)に火災にあい焼失した。その後、三田・芝・金杉辺り(三田村:慶応大
学付近)の大名屋敷などへ給水された。しかし、それらの水路網分布も曖昧で
ある。
1722年(享保7)に三田上水は他の上水(千川、青山、亀有・本所)ととも
に廃止されたが、品川領の村々の願いにより、1725年(享保10)に三田周辺の
14ヵ所の村の農用水路として各村を通り、延長二里余り(約8.5km)で五反田
付近に至り、目黒川に流れたとされる。このことから上水はそれ以後「三田用
水」と称されている。その水路幅は平均1間(1.8m)で水田の水掛は約103町
歩余り(約103ha)であった(三田用水水利組合資料)。水量は千川上水
(111ha)とほぼ同じ規模と推定される。
明治になって工業用水のために流量は増量された。その水量記録から増量後
の流水量を推定すれば約240L/秒となる(千川上水の約1.6倍)。このように水
量は豊富となって、制御しやすくなり、小出力では精米・製粉のほか、大出力
では工業用に幅広く利用された。1907年(明治40)には、大崎、目黒を中心に
水利組合の管理下にあった水車数は49ヵ所に及んだ。水利はかなり厳しい条件
にあり、水争いもあった。
この三田上水は1975年(昭和50)まで用いられていた。それ以後は、道路拡
幅整備などで原景観はほとんど残っていない。残るのはわずかな水路遺構、公
園の池くらいであろうか。近代になって軍需産業にかかわったことは他の上水
路と同じである。特異な点はわが国の近代農学の黎明を告げ、また庭園美術に
寄与し、さらに、ビール産業にも大きな足跡を残したことにあろう。
(山崎農研会員、「電子耕」編集同人 安富六郎)
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<編集後記> 本物はたしかにある
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「これあげるよ」と、山崎農研の事務局長である小泉浩郎さんがポケットから
ごそごそととりだした。フキノトウである。大きさ3cmにも満たない、小さな
小さなフキノトウだ。
北海道で雪の下にあるのをとってきたという。細かく刻んで味噌と合えると美
味しいよ、と教えてくれた。
家に帰ってためしてみた。春の香りと味が口のなかいっぱいにひろがった。こ
れはすごい! ほろ苦さと鮮烈な香りがあいまってご飯が何杯でも食べられそ
うな味だ。カミさんも「このフキノトウ、春だぞーって主張してるね」と褒め
る。
グルメという言葉はすでに死語であろう。安全・安心とことさらのように言う
のも気が引ける。が、本物はたしかにある。そのことを指の先くらいしかない
フキノトウが思い出させてくれた。
*前号の訂正=前号の編集後記で「注連飾りにつかった稲穂は宇根さんが育種
した黒米」と書きましたが、これは「……赤米」の誤まりでした。訂正いたし
ます。
2007年01月25日
山崎農業研究所会員・田口 均
y.noken@taiyo-c.co.jp
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次回 202号の締め切りは02月05日、発行は02月08日の予定です。
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★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
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書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田 勉 定価:735円 発行日:2002年10月4日
発行所:岩波書店 ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法はこちら
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