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◇◆◇◆葵マガジン 2005年11月5日号◆◇◆◇
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「ばかな」ジュリスははらわたがぶるぶると縮こまるほどの理不尽に声を打ち
震わせた。「誰が、二度と呑むものか。そんな、」
「さてこれを売らねば喰うにも困る、力は出ない、姫を救うは叶わない」バー
トンが声を張り上げジュリスの否定を否定した。「国へ帰れば斬首は必然」
●「サモンズ・リュート」
http://www.bookin.jp/data.php?gid=0000000230
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◇◆◇◆お寺の思い出と銀杏◆◇◆◇
私が通っていた幼稚園は、浄土真宗のお寺でした。
庭に堂々と墓場があり、低いブロック塀で遊び場と区切られていて、私たち
園児はお墓を目に映しながらブランコやすべり台で遊んでいました。
幼稚園での教えにも当然ながら仏教が関わっていて、私たちは毎週月曜日、
お寺の本堂に上がって手を合わせ、歌を歌い、住職さんのお説教を聞かされて
いたものでした。
その「歌」の歌詞なのですが、
「のんの ののさま ほとけさま わたしの好きな 母さまに……」
というようなものでした。(少し、うろ覚えですが)
この「のんの」とか「ののさま」、これって実は「祝詞(のりと)」から来
ているとされているのだそうで、いにしえにおいては月、空にかかるあの地球
の衛星・ムーンの別名でもあったのだそうです。
「えっ、仏さまなのに祝詞?」と一瞬思いましたが、神道の神様というのは仏
さまが姿を変えて現れたものであるとする「本地垂迹説」というものもあるわ
けですし、それが関係ないにしても、「尊きもの」を呼ぶのに使われる呼称で
あることに間違いはないのでしょう。
このお寺に、大きな銀杏の木が立っています。……というより立って「いま
した」といった方が、いいかも知れません。
確かに今でも樹木自体はそこに存在しているのですが、その姿は、もし樹木
医の知識を多少なりともお持ちの方が──いえ、そうでない方でも見ればきっ
と、思わず手を合わせ涙しながら、成仏を祈らずにいられないのではないかと
思います。
その木は、葉を一枚もつけていないのです。
今年の春、法事のため20年以上ぶりにそこを訪れた私は、その姿を見て愕然
としました。
春には美しい黄緑色の若葉をつけ、夏には涼しげな木蔭をつくって私たちの
いこいの場を提供し、秋にははらはらと葉をおとして目を楽しませ、冬には次
の芽吹きの準備をととのえながらじっと佇み、そうしながら四季を通じて私た
ちを見守ってくれ、ときには遊び相手になってもくれた、大銀杏。
その枝はことごとく切り落され、切断面はそれぞれ大きなこぶ状になってい
ます。
こぶとは、木が一刻も早く葉をつけようとして必死で枝を伸ばすため栄養を
送り込んだ結果ふくれ上がったものです。
いわばそれは木の"叫び"のかたちなのです。
それがいくつも、何十個も、枝の先にくっついている、その姿を見たとき私
はつい、
「仏に仕える身でありながら、このような殺生をしていいのか」
と、ご住職によっぽど問い詰めたくなったのです。
もちろんご住職は、樹木というものの生命活動に必要なエネルギーが、唯一
葉で行われる光合成によってしか得られないこと、ゆえに葉を全部切り落すこ
と即ち樹木への殺生である、ということに、思いが至らなかったのでしょう。
「この前の台風の時今にも枝が折れそうになって、放っておいたら危ないから」
と、ご住職はその処置をとった理由を話されました。
台風によって吹き飛ばされた枝がお寺や近隣の住宅に大きな被害をもたらす
恐れがある、というのも、ぜったいにあり得ないと否定することはできません。
どこかよそへ移植といっても、土地の確保や技術にかかる経費を考えると難
しいものがあったかも知れません。
銀杏は結局、こうなる運命だった、としかいえないのかも知れないのです。
だけど私には、無常とは無情なりの想いに、胸の痛みを紛らすことがかない
ませんでした。
「哀しい……」
まるはだかの銀杏をいつまでも遠く振り向きつつ、そう呟くことしかできま
せんでした。
この11月にも、そのお寺へ法事のため行くことになります。
あの銀杏の痛々しい姿を、また見なければならないのだなあ……と、そう思
うだけでなんだか寒くなってくる気がします。
また私はご本尊だけでなくかならずやその銀杏に「思い出をありがとう」と
両手を合わせてこようと思います。
いっそご住職に、お経をあげてもらおうかな……
参考資料:
The Moon Age Calendar
http://www.moonsystem.to/
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「そう……単純に云えばこの《者》は、敵でもあり、また味方でもあるようだ」
「単純に云われてもわかんねえなあ」リノイが首を傾げた。「叩いてみりゃわ
かるってか?」
●「スペースドライヴァー坂本」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902525100/
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◇◆◇◆後記◆◇◆◇
葵むらさきです。ご購読ありがとうございます。
寒くなってきました。鍋物の日がちょこちょこ増えてきています。
先日、スーパーで「豆乳鍋のつゆ」という製品を発見し、トウニュウナベ?
と首を傾げつつ買って帰ってみました。
私の好みからは少し塩気が強かったのですが、でもいけました。
臭みもないし。具は、鶏肉と豆腐と白菜とミツバとネギと葛切りとエノキ。
「豆乳で、豆腐を煮る」一応いちいちそういう風に言いながら、煮ました。
途中でちょっとしゃぶしゃぶ用のゴマダレをつけて食べてみましたら、これも
またなかなかいけました。塩辛いのがゴマの甘味で緩和されるような感じで。
そういえばゴマとトウフの組み合わせは体にとっては理想的である、とかって
前にお医者さんのコラムで読んだことありましたっけ。
理想の、鍋である。ということですね。
ちなみに鍋する時の葵的必須アイテムは、葛切りとエノキです。
この二つだけで鍋しても私だけはオッケーです。
すき焼きの時は、シラタキ必須ですけどね。細長いものが好き??
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たくさんの皺と隈ができ、注意して敷布を見つめ、やがてその微動を発見す
るまでは、誰もがそれを“死体”だと判じることに疑いはなかった。
それほどまでに、サヴィニウスは変わり果てていた。
●「闘人サヴィニウス」
http://aoi.peewee.jp/long_story/phyria2nd/phyria2nd01.htm
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それでは次回をお楽しみに。
発行者:葵むらさき
aoi@xi.peewee.jp
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