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賢者の道 Vol.269

発行日時: 2008/2/16

■【今週のテーマ】「兄弟に対する愛」
■【聖書】 創世記 42:8〜25節  


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創世記42章を読む時、兄弟たちがヨセフのところに来て、彼にひれ伏
しているのを見ますが、これはかつてヨセフが見た夢の成就であるこ
とを啓示しています。
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ここで、私たちは、愛がどのようなものであるかを知ります。
それは相手の価値観を貴ぶ事であると知らされます。どのようにして
愛を兄弟たちに示すかを教えられます。中心聖句は、9節です。


ヨセフは、兄弟たちによって裏切られ、エジプトに売られ、投獄さ
れました。


しかし獄の仲間の夢とファラオの夢を解き明かし、解放されエジプト
の高官となり高い地位に置かれました。それまで13年の試練の期間が
ありました。


そして兄弟たちがやってきてひれ伏すまでに約7年以上かかりました
から、兄弟たちとの出会いが会ったのは彼が37歳を越えていたと思わ
れます。


彼が兄弟たちがひれ伏す夢を見て既に20年以上過ぎていました。
いくらひどいことをした兄弟であっても孤独な異国生活をしていた
ヨセフにとって兄弟たちの出会いは、興奮するような時であったで
しょう。


飢饉のため穀物を求めてやってきた兄たちが、自分の前にいるのを
知ったヨセフはかつて彼らが自分にした散々の仕打ちを決して忘れ
ていたわけではありませんでした。


しかしそれにもまして家族との出会いは、懐かしく、興奮を抑えら
れないほどではなかったでしょうか。


本来なら、すすり泣き、兄弟たちに会えたことを喜んだはずです。
ところがヨセフは、そのような感情の状態の中で自分を制御し、
何も起こらなかったかのように冷静、沈着に行動しました。


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ヨセフは自分が立派になっていたことを誇示したり、急いで示した
りせず栄光を隠しました。
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放蕩息子の譬(ルカ15章)にも、父と息子の出会いの場面があります。
そこでは久しぶりにも戻ってきた息子を見た父は、喜びを体で表現し、
息子を抱き、良い服や指輪や履物を与え、祝いの席すら設けるほど
浮かれていました。


ところがヨセフのほうは全く正反対です。興奮の只中にいながら
落ち着いています。これは兄弟たちを対処することで賢明であった
からです。


私であったら「ハレルヤ、さあ美味しいものを食べましょう、一緒に
喜ぼう」といって、自分の栄光をあらわにするでしょう。


然しヨセフはそのようなことをせず、また、かつての彼らの行為に
対して「長男ルベンと四男ユダは正しかったが、次男シメオンは
間違っていた、なぜなら、あなたは先頭に立って私を穴に投げ
入れたからです、このためにあなたは罰せられなければなりません」
とも言わず、


具体的にヨセフがとった態度は冷静で識別ある方法で、兄弟たちに
愛を示しました。しかも兄弟たちに対してすべて同じでなく、邪悪
なる者には、徹底した懲らしめをもって、獄に入れました。


***************************************************************
まずヨセフは兄たちを「お前たちは回し者だ。この国の手薄なとこ
ろを探りに来たにちがいない」(9節)と嫌疑をかけ、すべての兄弟
たちを3日間、獄に入れました。
***************************************************************


それは彼らが自分たちのした罪を認識するためでした。兄たちは、
何でこんなことになったのか、話し合ったでしょう。


これは罪の徹底した認識を持つ方法です。そのためにヨセフは自ら
の栄光を隠したのでした。


次に、ヨセフは10人の兄たちに「お前たちが本当に正直な人間だと
いうなら、兄弟のうち一人だけを牢獄に監禁するから、ほかの者は
皆、飢えているお前たちの家族のために穀物を持って帰り、末の弟
をここへ連れて来い。そうしてお前たちの言い分が確かめられたら、
殺されはしない」(19〜20節)と告げました。


しかし3日後、考えを変え、ただ1人だけ獄にとどまるべきであり、
他の者は行って末の弟を連れて戻るべきであると決めました。


兄弟たちは、こうなったのは弟ヨセフのことで罰を受けているのだ、
と語り合いました。ヨセフにとって10人の兄弟が獄中に3日間いる
のは当然であり、先頭に立って穴に投げ込み、売ったシメオンは、
更に長い間の投獄に値しました。


そこでヨセフはシメオンを選び出し、縛り上げ、獄に再びスパイ罪
で入れたのです。少なくとも半年間は獄に入れられました。


これはヨセフが残酷で憐れみがなかったからでなく、正しい懲らし
めであったのです。


しかもヨセフは末の弟ベニヤミンを連れて来るように言及することで、
弟ヨセフのことを思い出すように仕向け、知恵を持って兄弟たちの
良心に触れました。自分の気質、感情で対処すべきではないのです。


こうしてヨセフは兄弟たちに冷静に対処し、ひそかな方法で大きな
愛を持って接しました。


国に戻る兄弟たちの袋には穀物をぎっしり詰め込み、支払った銀を
めいめいの袋に返し、道中の食料まで与える気配りをしています
(25節)。


しかし兄たちは、この賢明な取り扱いを理解できず、おびえたので
した(28節)。


***************************************************************
教会生活においても、私たちはヨセフのように落ち着いて自分を
抑制し、不注意で愚かな方法で事を行わないように学ぶ必要があ
ります。
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それは結婚生活に似ています。正しい方法で対処しない人もいます。
注意が必要です。どんな人に対しても愛を持ち接しねばなりません。


創世記42:9は、ヨセフは兄たちについて見た夢を思い出したと
言っています。その夢は20年の後に成就し、兄たちは彼の前に
ひれ伏したのです。


ヨセフは、老いた父や弟に1日でも早く会いたかった。それには
自分の正体をあらわにする必要があったのですが、自分の思い
を後回しにして兄たちの益のために懲らしめを優先させたので
した。


人を助けるにはこのような命が必要です。訓練されていない人に
益となる対処する愛の必要です。


自分の感覚に従って行うのでなく、相手の必要に従って益するよう
に愛すること、これは結婚生活や子どもの教育でも同じです。

 
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