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セカンドチャンス論の是非
発行日: 2008/6/23セカンドチャンスとは、未信者が、死後に福音を信じて救われるチャンスを言います。福音を信じる機会が地上の人生であれば、それはファーストチャンス、死後であればセカンドチャンスです。
死後にはそのようなチャンスはありえないとする考え方に対して、そのチャンスはあるとする立場は、「セカンドチャンス論」と呼ばれています。
「セカンドチャンス論」は、賛成者は少なく、クリスチャンの多くが反対です。
その理由は、聖書解釈(特に「死者」の解釈)もさることながら、もしセカンドチャンスがあるなら、だれもこの世でクリスチャンであることに縛られないで、欲望の赴くままに楽しく生活し、死んでからクリスチャンになって地獄行きを免れるだろう・・というのです。
セカンドチャンス論は福音宣教者を侮辱するものだという意見もあります。
しかし考えて見ましょう。
読者の皆様の中で、そのお子さんを日曜学校に通わせているお母さんがいらっしゃるでしょう。
日曜学校で、先生から「神様を信じる人は、死んだら天国へ行きます。」と教えられた幼いお子さんが、あるときこう聞いたら、どう答えますか?
「教会へ行かないお父さんも天国へ行けるの?」
おかあさんは聖書の言葉を用いて、何とか言い逃れます。
使途の働き
16:29 看守は、明かりを持って来させて牢の中に飛び込み、パウロとシラスの前に震えながらひれ伏し、
16:30 二人を外へ連れ出して言った。「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」
16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」
その会話を聞いていて、同じく日曜学校に通っているお兄ちゃんが、お母さんに聞きました。
「お盆に田舎に帰ると、おばあちゃんは仏壇の前で南無阿弥陀仏と言ってるよ。それでも天国に行けるの?」
まさか、 「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。(マルコ16:16)」と教えるわけにも行きません。
百歩譲って、「お母さんが行く天国と同じようなところで、お浄土というのがあって、おばあちゃんは、そこへ行くの。」と言うかも知れません。
するとお兄ちゃんは、「僕は、お母さんが行く天国よりも、おばあちゃんが行くお浄土とやらに行きたいなー。だっておばあちゃんは、お母さんみたいにいつも僕を叱ってばかりではないし、お正月だってお年玉をいっぱいくれるもね。」
お母さんは逃げ切れず絶句しました。
セカンドチャンス論を支持する久保牧師はその著書でこう言っておられます。
永遠の行き先が決まるのは死の瞬間ではない。
あるクリスチャンは、
「生きている間に信じる者が救われ、(生きている間に)信じない者は滅びる。
生存中にキリストを信じなかった人々は、死んだ瞬間、その永遠の行き先である滅びが決まる。
信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。(マルコ16:16)」と聖書は教えている。」
と説明する。
しかし、これは聖書の教えではない。
聖書は「永遠の行き先」が決まるのは、各入の「死んだ瞬間」ではなく、世の終わりの「最後の審判」の法廷においてであるとしている。
そのことは黙示録20:11-15、またマタイ25:31-46などに明確に書かれている。
「人間には、一度死ぬことと、死後にさばきを受けることが定まっている(ヘブル9:27)」の「死後」は、死の直後の意味ではない。
死者のための「最後の審判」の行なわれる世の終わりをさしている。
いわゆる「死後のさばき」とは、世の終わりの「最後の審判」のことなのである。
(村川注;私は、この裁判が、未信者をすべて地獄に投げ入れる決定の裁判だったら、開廷の意味はないと思います。「裁きは、必ずしも罰を与える意味ではない」と久保牧師は言います。)
マルコ16:16の「信じない者は罪に定められます」と、セカンドチャンス論は矛盾するだろうか。
否、矛盾しない。
この聖句は、「生きている間に信じなかった者は」と述べているのではなく、単に「信じない者は」と述べているのであって、「生きている問」に限定してはいない。
セカンドチャンス論は、死後に信じることもある、とする説なのである。
(村川注:クリスチャンはすべて、天国行きが決まっていると言いますが、天国でのクリスチャンの待遇は同じでしょうか。
毎日曜日の礼拝を守り、日々の祈りも欠かさないで死んだ信者と、クリスチャンであるのは日曜日だけ、もっとひどいのはクリスマスのときだけという信者とで、同じでしょうか。
そうでないたとしたら、生前クリスチャンでなかったとしても、必ずしも地獄行きではないこともありえるのではないでしょうか。
悪人にも手を差し伸べられるのが主なる神だからです。)
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