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肉のイスラエルと霊のイスラエル

発行日: 2008/6/2

建国60周年を迎えたイスラエルからピーター・ツカヒラ氏(ケイラット・ハ・カルメル・コングリゲーション牧師)とアヴィエル・シュナイダー氏(『イスラエル・トゥデイ』編集長)を招き、5月17日、東京お茶の水クリスチャンセンターで記念集会が行なわれました。

リバイバル新聞2008年6月1日号にその記事が載っています。版権の関係で、全文は書き込めませんが、例えば次のように書かれています。

全文をお読みになりたい方は、http://www.revival.co.jp/weekly/week.htmlを開いてください。
 
(引用) 
ピーター・ツカヒラ氏は、神がユダヤ人との契約を破棄したとする誤った解釈を退け、「神は契約に忠実であり、決してイスラエルを忘れない」と強調。イスラエルのために祈るよう、人々を励ました。

アヴィエル・シュナイダー氏(『イスラエル・トゥデイ』編集長)はジャーナリストとして現在のイスラエル政治情勢を語った。
                
荒野の民の不平不満に迎合せずに約束の地に進んだモーセに触れ、「彼にはイデオロギーがあった。現在のイスラエルは神に対する信仰が欠如しているため、イデオロギーを持ったリーダーがいない」と語る。
(引用終り)

ところで、イスラエルについては、肉によるイスラエル、霊によるイスラエルという2つの言い方がされることが多くあります。ここで復習しておきます。

(1)肉によるイスラエル
この呼び方は、選民としてのイスラエル民族を指します。
しかし、偶像を礼拝し神に背いたかれらは、捕囚の民となっても、懲らしめのために神はそのままにされたのです。

しかし、イスラエルの回復に関する約束は、旧約の預言者(ホセア,イザヤ,エレミヤ,エゼキエル,ミカなど)によって繰り返され、歴史的には捕囚からの帰還によって部分的に成就されました。その祖国帰還に加えて、今年で建国60周年を迎えたイスラエルの建国も預言の成就と見ることができます。

(2)霊によるイスラエル
この呼び方は、民族としての選民イスラエルの中のキリストを信じる人たちをいいます。その人たちは、キリストをかしらとする教会へと召され、地上の諸民族とともにキリストを信じる信仰共同体を構成します。

旧約の預言はキリストによる罪の赦しと神との平和を指したもので、パウロも、キリストを信じる信仰によるイスラエル人の救いを強調しています。

「イスラエルから出る者がみなイスラエルなのではなく」(ローマ9:6)、「ユダヤ人とギリシヤ人との区別はありません.同じ主が,すべての人の主であり,主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです」(同10:12)との言葉に示されるように、キリストを信じる者が真のイスラエル、霊によって生れたイスラエルであり、神に選ばれた民で
あるとパウロは説明します。

■ところで、以上に関連して、しばしば解釈が分かれる聖書箇所があります。

 ローマ11:26 こうして全イスラエルが救われる。・・・です。

 −イスラエルの再興−という見出しの前後箇所を読んでみましょう。

ローマ 11:25 兄弟たち、自分を賢い者とうぬぼれないように、次のような秘められた計画をぜひ知ってもらいたい。すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになったのは、異邦人全体が救いに達するまでであり、

 11:26 こうして全イスラエルが救われるということです。次のように書いてあるとおりです。「救う方がシオンから来て、ヤコブから不信心を遠ざける。

 11:27 これこそ、わたしが、彼らの罪を取り除くときに、彼らと結ぶわたしの契約である。」

 11:28 福音について言えば、イスラエル人は、あなたがたのために神に敵対していますが、神の選びについて言えば、先祖たちのお陰で神に愛されています。

 11:29 神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。

ある聖書註解書では次のように解説しています。

『イスラエルはみな』が何を指すかを巡って多くの解釈が存在する.

「民族としてのイスラエル」「すべてのイスラエル人」「残された者の総体である選ばれたイスラエル」「霊的イスラエル」「すべての人」,と解釈の幅は広い.

この中から,すべてのイスラエル人ひとり残らずの救いとする解釈と,すべての人の救いとする解釈は除いてよい.

どの解釈をするにせよ,歴史における福音の宣教という通常の手段によらないイスラエル人すべての回心という思想は,ローマ9‐11章で述べられている神の恩恵とあわれみの歴史の説明に適合しない.

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