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ユダヤ教

発行日時: 2008/5/17

「メシアニック・ジュー」という言葉をご存知の方は、私の書き込みをお読みになる必要はないでしょう。読み飛ばしてください。
でも、よく知らない方がありましたら、お読みください。

メシアニック・ジュダイズム(Messianic Judaism)とは、ユダヤ教の立場を取りながらイエスをキリスト(メシア Mashiach)として認める信仰的思想。またこのような信仰に基づいて、ユダヤ教徒(ユダヤ人)としてのアイデンティティーを保ちながら、イエスをキリスト(メシア)として信じる人々のことをメシアニック・ジュー(Messianic Jew)と呼ぶ。

これが定義です。ところで、ここでユダヤ教とは何かを復習しておきましょう。

ユダヤ教:

旧約聖書は「主(ヤハウェ)なる神」への信仰を土台としたユダヤ民族の歴史を記しているが、通常ユダヤ教と呼ばれている宗教は、旧約聖書のユダヤ人の宗教のすべてを言うのではなく、捕囚期以後のユダヤ人の宗教を指すとされています。

伝統的なユダヤ教においては、ユダヤ教がモーセにさかのぼると信じられていますが、一般には、エズラ記の預言者エズラ以後に発展した宗教と考えられると言う意味です。

注)エズラ記とネヘミア記はいずれも捕囚後の歴史を伝えています。
エズラはバビロン捕囚からの第2回帰還の時の有力な指導者でモーセの律法に精通し,学者として指導的な立場にあった.エズラの任務は,律法学者であり祭司である立場上,帰還した者たちを中心に祭儀上の改革をなすことにあった. ・・と言われています。

さて、ユダヤ教と呼ばれる宗教の中心は、旧約聖書で言う「律法」に相当するトーラーで、「書かれたトーラー」と「口伝トーラー」とから成ります。

「書かれたトーラー」は、狭い意味では、モーセ五書ですが、その「書かれたトーラー」の意味を特定の解釈原理によって解き明かしたものが口伝トーラです。したがって、ユダヤ教とは、書かれたものに、伝えられたもの(伝承)を加えて、宗教形態をとったとも言えるでしょう。

キリスト教が旧約聖書の続編を新約聖書とするのに対し、イエス・キリストをメシアとしてまた神の子とも認めないユダヤ教では、旧約聖書の続編はなく、あえて言えばその続編をミシュナとタルムードに見るとされています。

注)トーラーの教えをその時代のものとするために、法規がテーマ別に配列・整理され、2世紀から3世紀にかけて、ミシュナと呼ばれるものが成立します。このミシュナを中心とした議論をゲマラーと呼び、これらを合せたものがタルムードと呼ばれるものだと、聖書辞典は教えます。

書かれた律法と口伝による解釈を共に信じるユダヤ人たちにとって、「トーラーの学び」と「善行」が宗教生活の中心となっていきます。
善行が、悔い改め、苦しみなどとともに贖罪的効果を持ち得るという教義は、イエス・キリストを人間の罪の許しのための「いけにえ」とする新約聖書の教義と、著しい対照を成しているのでした。

また、神殿崩壊後は,祭儀規定がなくなりますが、その中でも、特に、祝福の祈り,食事規定(カシュルート)、安息日規定、および宗教的な祭、三大祭と呼ばれる過越の祭、ペンテコステ。仮庵の祭などがユダヤ人の全体的な宗教生活を彩るものでした。

そのような中で、解釈と実践をめぐって、パリサイ派、サドカイ派などの教派が対立します。

ところで、ユダヤ教と密接なかかわりを持ちながら、新約聖書には「ユダヤ教」ということばはあまり用いられていません。
福音書においては、イエスの教えと行動において対立する立場としてのユダヤ教側は、律法学者、パリサイ人、長老、祭司長あるいはユダヤ人などとして出てきます。

これは,イエス時代には「キリスト教」といったはっきりした名前や形がなかったためで、イエスの死後に、「キリスト教会」が成立していく過程で初めて、ユダヤ教の姿がキリスト教との対比の中で明らかになると説明されています。

次のような説明もされています。

ユダヤ教を、キリスト教世界に明確に示したのは、パウロである。以前ユダヤ教徒であった頃のパウロは、神の教会を激しく迫害し、これを滅ぼそうとした人物である。

ガラテア 1:13 以前ユダヤ教徒であったころの私の行動は、あなたがたがすでに聞いているところです。私は激しく神の教会を迫害し、これを滅ぼそうとしました。

 1:14 また私は、自分と同族で同年輩の多くの者たちに比べ、はるかにユダヤ教に進んでおり、先祖からの伝承に人一倍熱心でした。

ユダヤ人とユダヤ教については、書けば長くなりますが、キリスト教辞典の解説に、次ぎがありました。

すでに,神殿崩壊以前にもディアスポラ(離散の民)として散っていたユダヤ人は,ディアスポラがおもに居住するキリスト教国において,執拗なユダヤ人排斥主義に直面し,ユダヤ人としての一体感を強めつつも,迫害による孤立の道をたどることになった.

そのような中にあって,古代,中世を通して培われてきた祖国パレスチナ帰還への憧憬が,ユダヤ人排斥主義,メシヤ待望ともかかわりを持ちながら,近代においてシオニズム運動(ユダヤ教を特定の「土地」と結合させるユダヤ国家主義)に結晶し,現在のイスラエル国家形成に決定的な役割を果した.

最後に私が強調したいのは、「主なる神は、ユダヤ人を決して見捨てることはなさいません」です。イスラエル国独立と再建も神の奇蹟でした。
イスラエルの人々に対する主のみ心は、旧約聖書の預言書も新約聖書も共に明瞭に記しています。

イスラエルのために祈りを欠かさないクリスチャンの確信もまた、そこにあるのです。

 
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