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聖霊のIllumination(照明)について

発行日時: 2008/5/3

神学用語ですが、聖霊のillumination  という言葉をご存知でしょうか。成長なさっている皆様ですから、すでにお聞きになったことがあるでしょうが、ここで復習しておきます。

聖霊のilluminationとは、信仰者の目を開いて、聖書の意味を明らかにし理解させる聖霊の働きです。

それは,詩篇119:18の「私の目を開いてください.私が,あなたのみおしえのうちにある奇しいことに目を留めるようにしてください」という信徒の祈りにたいする神の応答であると言うことができます。

illumination は、神と神に関わる霊的な事柄とに関して、その内容を現し、それを伝達し,理解と洞察を人間に与え、その意味を把握させる聖霊の働きです。

聖書を読むときのクリスチャンの態度は、キリスト教の知識を求め、あるいは宗教比較や批判のために読むのではありませんね。祈りに始まり祈りに終わる読み方をします。

そのようなとき、私たちは、聖書を霊的に捉えることができますが、それは、聖霊のillumination のおかげです。

一方、私たちが読む聖書は聖書記者たちによって書かれていますが、それは、

第二2テモテ
 3:16 聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ(新共同訳)
 3:16 聖書はすべて、神の霊感によるもので(新改訳)
  3:16 All Scripture is given by inspiration of God, (NKJV)

聖霊が与える霊感つまり、神の霊のinspiration によるものです。

ここで、書く側が、霊感(inspiration)を与えられて書き、読む側が、照明illumination) を与えられて読むという構図があります。

聖霊の働きはinspirationとilluminationとに分けて理解することができるとされているのはこのことです。

聖書辞典では、次ぎのように説明しています。

「神のみこころのことは,神の御霊のほかにはだれも知りません」(第一コリント2:11)」の過程における聖霊の働きは、霊感(inspiration)と照明(illumination)とに分けて理解することができる.

霊感が、聖霊がいかにして聖書記者をとらえて神のみことばを完全に記すことになったかという啓示の方法論を扱うのに対して、霊的照明とは、信仰者の目を開いて、聖書の意味を明らかにし理解させる聖霊の働きである。

霊的照明とは、信仰者の目を開いて、聖書の意味を明らかにし理解させる聖霊の働きであることは、以下の聖書箇所からも理解できるでしょう。

ヨハネ 14:16 わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。

 14:17 その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。

 14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。

16:12 わたしには、あなたがたに話すことがまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐える力がありません。

 16:13 しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。

 16:14 御霊はわたしの栄光を現わします。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。

このあと、聖書辞典は重要なことを指摘します。

照明(illumination)が聖霊の働きであるとすれば、その働きが推進されるための条件として当然、働きを受ける側の信仰の資質が問題とされる。

みことばが語られても信仰によって結び付けられない場合、聖霊の働きが無益となることをヘブル人への手紙の記者は述べている。

ヘブル 4:2 福音を説き聞かされていることは、私たちも彼らと同じなのです。ところが、その聞いたみことばも、彼らには益になりませんでした。みことばが、それを聞いた人たちに、信仰によって、結びつけられなかったからです。

照明のわざの障害となるものを総括すると、ローマ8章に描かれているように、「御霊に従う」「御霊による」と対照される肉の思いということになる(8:5‐8)。

ローマ  8:5 肉に従う者は肉的なことをもっぱら考えますが、御霊に従う者は御霊に属することをひたすら考えます。

 8:6 肉の思いは死であり、御霊による思いは、いのちと平安です。

 8:7 というのは、肉の思いは神に対して反抗するものだからです。それは神の律法に服従しません。いや、服従できないのです。

 8:8 肉にある者は神を喜ばせることができません。

聖霊の照明(Illumination)を受けて「神の深みにまで及ぶ」(第一コリント2:10)ためには、この世と調子を合せずに、心の一新によって自分を変え、神のみこころは何か、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知ること(ローマ12:2)が、絶対的に必要とされているのである。

第一コリント  2:10 神はこれを、御霊によって私たちに啓示されたのです。御霊はすべてのことを探り、神の深みにまで及ばれるからです。

 2:11 いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかにはだれも知りません。

 2:12 ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜わったものを、私たちが知るためです。

ローマ 
12:1 そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。

 12:2 この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。

 12:3 私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしなさい。

照明(illumination)が聖霊の働きであるとすれば、その働きが推進されるための条件として当然、働きを受ける側の信仰の資質が問題とされる。・・と聖書辞典は強調していますが、その資質とは、上記の、ローマ12:1-3ではないでしょうか。

 
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