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聖霊に導かれて伝道

発行日時: 2008/5/2

「今年は5月11日(日)が「ペンテコステ」です。聖霊降臨節とも言い、キリスト教会の誕生日です。そんな日に、教会の礼拝に出席してごらんになりませんか。」

というおさそいが、私も読者の一人にさせていただいている(牧師が発行していらっしゃる)メール・マガジンにありました。

聖霊の体験と教義について書き込みをさせていただいていますが、この牧師がおっしゃるように、ペンテコステつまり聖臨降臨日は教会の誕生日ですね。

このメールマガジンを読んで、「教会とは何か」を次の書き込みのテーマにしようと思いました。
教会は「イエスの体に連なっている」こと、そして「祈りの家であること」を忘れないためにです。

教会の誕生日をどのように捉えるかは、教会それぞれで違うかもしれませんが、そこにも教会とは何かの問題があるようです。

神が定められたものではないとの理由で、教会歴を重視するかしないかの違いも生ずるようですが、イエスの昇天後に五旬節の日に起こったことは、まぎれもない事実です。

カトリック教会が細かく定めた教会歴は無視しても、ユダヤ人の三大祭と呼ばれる過越の祭、ペンテコステ(五旬節)、仮庵の祭などを無視することはできません。聖書の記述と深く関わっているからです。

前置きが長くなりましたが、5月11日のための準備を続けます。

今日は「使途の働き」にみる聖霊の教義と体験です。

聖霊について、旧約と新約での捉え方の違い、そして新約各書の説明の違いを追っています。

今日も聖書辞典を参考にさせていただきます。参考というよりは、聖書辞典の執筆担当者の聖書的、神学的そして霊的な造詣に深く感謝したい思いです。

(3)「使徒の働き」から

この書は「聖霊の行為の記録」とも呼ばれているように,ペンテコステにおける聖霊降臨の物語をもって始まっており,全体を通して教会における聖霊を浮彫にしている.

特に次の点に注目すべきである.

A.新約時代の教会は,その活動を開始するに先立って,聖霊が臨むのを待たなければならなかったように(1:4‐5),また,パウロがエペソの長老たちに対して,彼らを教会における職務に立てられたのは聖霊御自身であると言っているように(20:28),聖霊を抜きにして,1世紀の教会はそのわざを始めることも,続けることもできなかった.

聖霊はまさに教会のいのちそのものであり,教会の働きにとって本質的な存在である.

B.教会は人種や思想を越え,すべての国民を包容する世界的な共同体へと発展していったが,その発展の重要な段階における決断は,聖霊の導きのもとでなされている.

たとえば,

1.ピリポによるエチオピヤの宦官の伝道(使徒8:29)

2.ペテロが異邦人のコルネリオを迎え入れたこと(10:19‐20,11:12)

3.アンテオケからパウロとバルナバを異邦人伝道へ派遣したこと(13:2,4)

4.エルサレム会議が異邦人の教会加入を妨げないように運ばれたこと(15:28)

5.福音が小アジヤからヨーロッパに伝わっていくようになった一つ一つの過程(16:6‐7)

は,みな聖霊の導きと働きによるものであった.

 −ピリポによるエチオピヤの宦官の伝道−

使徒(新改訳)8:25 このようにして、使徒たちはおごそかにあかしをし、また主のことばを語って後、エルサレムへの帰途につき、サマリヤ人の多くの村でも福音を宣べ伝えた。

 8:26 ところが、主の使いがピリポに向かってこう言った。「立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい。」(このガザは今、荒れ果てている。)

村川注)このピリポは使徒ピリポではなく、伝道者ピリポです。
エルサレム教会において、日常生活の具体的事柄を管理するために選ばれた7人の指導者の一人(使徒6:5)。ステパノの殉教の後、エルサレムを離れてサマリヤに逃れ、その地で宣教活動に従事し、大きな成果を上げた(使徒8:5‐13,25)人物。

 8:27 そこで、彼は立って出かけた。すると、そこに、エチオピヤ人の女王カンダケの高官で、女王の財産全部を管理していた宦官のエチオピヤ人がいた。彼は礼拝のためエルサレムに上り、

村川注)宦官、かんがん、eunuch:後宮に仕えた去勢をした男性。
後宮:皇后・妃などが住み、女官が奉仕する宮中奥向きの殿舎。

 8:28 いま帰る途中であった。彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。

 8:29 御霊がピリポに「近寄って、あの馬車といっしょに行きなさい。」と言われた。

 8:30 そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、「あなたは、読んでいることが、わかりますか。」と言った。

 8:31 すると、その人は、「導く人がなければ、どうしてわかりましょう。」と言った。そして馬車に乗っていっしょにすわるように、ピリポに頼んだ。

 8:32 彼が読んでいた聖書の個所には、こう書いてあった。「ほふり場に連れて行かれる羊のように、また、黙々として毛を刈る者の前に立つ小羊のように、彼は口を開かなかった。

 8:33 彼は、卑しめられ、そのさばきも取り上げられた。彼の時代のことを、だれが話すことができようか。彼のいのちは地上から取り去られたのである。」

 8:34 宦官はピリポに向かって言った。「預言者はだれについて、こう言っているのですか。どうか教えてください。自分についてですか。それとも、だれかほかの人についてですか。」

 8:35 ピリポは口を開き、この聖句から始めて、イエスのことを彼に宣べ伝えた。

 8:36 道を進んで行くうちに、水のある所に来たので、宦官は言った。「ご覧なさい。水があります。私がバプテスマを受けるのに、何かさしつかえがあるでしょうか。」

 8:37 [本節欠如]

 8:38 そして馬車を止めさせ、ピリポも宦官も水の中へ降りて行き、ピリポは宦官にバプテスマを授けた。

 8:39 水から上がって来たとき、主の霊がピリポを連れ去られたので、宦官はそれから後彼を見なかったが、喜びながら帰って行った。

 8:40 それからピリポはアゾトに現われ、すべての町々を通って福音を宣べ伝え、カイザリヤに行った。

 村川注)このような聖霊に導かれる伝道は、今日もあると確信するクリスチャンと、そうでないとするクリスチャンがおられるのは現実です。
私は聖霊に導かれる伝道について、また、み言葉を伝えたいと思う人のための忍耐強く、倦むことのない、長い期間にわたる祈りを主は聞いてくださるということについても、確信を持っています。

「教会は人種や思想を越え,すべての国民を包容する世界的な共同体へと発展していったが,その発展の重要な段階における決断は,聖霊の導きのもとでなされている」とする聖書辞典のこの項の執筆者の言葉は、日本人伝道への励ましとなるものです。

C.聖霊と聖霊の賜物とは,特定の少数者だけの専有物ではなく,悔い改めて罪の赦しを受けるすべての人に与えられ(2:38),またペンテコステの出来事と,それに至るまでの歴史が伝えているように,祈りと期待を持って待ち望んでいる人々に臨む(1‐2章).

村川注)聖霊は、特定の少数者だけの専有物ではなく、悔い改めて罪の赦しを受けるすべての人に与えられ、祈りと期待を持って待ち望んでいる人々に臨む。・・・このことに注目しましょう。

D.教会の指導者たちは,聖霊に満ちた霊的な人物であった.このことは教会の最初の執事として選ばれた7人の資格であったし(6:3,5),教会のためにパウロを獲得する媒介役を果したバルナバの特徴でもあった(11:24).

一方,使徒的な働きと関連を持っていた聖霊の賜物も語られている.サマリヤにおけるピリポの伝道活動は,使徒であるペテロとヨハネが派遣され,サマリヤの人々に聖霊が与えられることによって完成されなければならなかった(8:14‐17).

また,アナニヤの働きを通して,聖霊は回心後のパウロに臨んだ(9:17).

 −回心後のサウロ−

使徒
 9:4 サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。

 9:5 「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

 9:6 起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる。」

 9:7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。

 9:8 サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った。

 9:9 サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった。

 9:10 ところで、ダマスコにアナニアという弟子がいた。幻の中で主が、「アナニア」と呼びかけると、アナニアは、「主よ、ここにおります」と言った。

 9:11 すると、主は言われた。「立って、『直線通り』と呼ばれる通りへ行き、ユダの家にいるサウロという名の、タルソス出身の者を訪ねよ。今、彼は祈っている。

 9:12 アナニアという人が入って来て自分の上に手を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」

 9:13 しかし、アナニアは答えた。「主よ、わたしは、その人がエルサレムで、あなたの聖なる者たちに対してどんな悪事を働いたか、大勢の人から聞きました。

 9:14 ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権限を受けています。」

 9:15 すると、主は言われた。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。

 9:16 わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に示そう。」

 9:17 そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」

 9:18 すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。そこで、身を起こして洗礼を受け、

 9:19 食事をして元気を取り戻した。

E.聖霊降臨は使徒たちを全く新しい器に造り変えると共に(2:22‐36,3:11‐15),聖霊は迫害の中で教会を支え(4:8以下),日々のあかしのために教会を強め(4:31),教会の一致を保ち(4:31‐35),教会のきよさを維持し(5:3‐9),日々の配給の働き(6:3)と牧会の務め(20:28)のために指導者を任命している.

「聖霊降臨日は教会の誕生日である」・・その意味が、成長なさっている皆様によって、クリスチャンになりたての方々に、伝えられるようにと祈っています。

そのお手伝いのための書き込みです。

 
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