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聖霊のバプテスマ(5)

発行日時: 2008/4/25

「聖霊のバプテスマ」についての私の書き込みが詳しすぎて、くどいとお思いかもしれませんね。
でも、それぞれの教派では、他教派について知らされなかったり、あるいは逆に他教派批判をしたりすることもあるので、なるべく公平な立場で、聖書に基づいて書いています。

いつも申し上げていることですが、私の書き込みは長文なので、斜め読みや読み飛ばしをなさってください。それでもお役に立つ部分もあるのではというのが私の思いです。

さて今日は、まず次の聖所箇所から入ります。

使徒の働き 19:1 アポロがコリントにいた間に、パウロは奥地を通ってエペソに来た。そして幾人かの弟子に出会って、

 19:2 「信じたとき、聖霊を受けましたか。」と尋ねると、彼らは、「いいえ、聖霊の与えられることは、聞きもしませんでした。」と答えた。

 19:3 「では、どんなバプテスマを受けたのですか。」と言うと、「ヨハネのバプテスマです。」と答えた。

 19:4 そこで、パウロは、「ヨハネは、自分のあとに来られるイエスを信じるように人々に告げて、悔い改めのバプテスマを授けたのです。」と言った。

 19:5 これを聞いたその人々は、主イエスの御名によってバプテスマを受けた。

 19:6 パウロが彼らの上に手を置いたとき、聖霊が彼らに臨まれ、異言を語ったり、預言をしたりした。

 19:7 その人々は、みなで十二人ほどであった。

この記事は、「悔い改めのバプテスマ」と「イエスを主と告白するバプテスマ」とは聖霊が与えられるという点で異なるものであることを示しています。

今日の教会で行われている水によって象徴されるバプテスマは、父と子と聖霊の名によって行われ、イエスを主と信じる信仰告白をしますから、ヨハネのバプテスマとはもちろん異なります。

しかし、皆様の教会で、洗礼式のとき、受洗者が異言を語ったり、預言をしたりするでしょうか?言い切れませんが、多分ないと思います。「水で象徴されるバプテスマを受ける」=「異言をかたり、また預言する」とは限らないからです。

しかし洗礼を受けた後のある日突然にこのようなこと、あるいは類似したことが起こることはあります。これを、聖霊による賜物としての「聖霊のバプテスマ」と呼んで、聖霊派では重視します。

しかし、異言を話さなくても、聖霊に導かれてのバプテスマなのだから、「聖霊のバプテスマ」は、バプテスマのときに同時に与えられているのだともされています。

注)異言 〈いげん〉:このことばは,新約聖書では2箇所に出てくる.ペンテコステの日には,弟子たちが聖霊に満たされて異言を語った事実が述べられ(使徒2:1‐13),コリント人への手紙では異言の賜物と教会の秩序が語られている(1コリント14:1‐33).

ペンテコステの日,弟子たちは「他国のことばで話しだした」(使徒2:4).彼らはその話すことばを理解することができ,ことばの混乱を起したバベルの塔の物語とは逆に,聖霊は人々がことばを越えて互いに理解することができるようにされた.

コリントにおける異言は聞いただけでは理解することができなかったので,解き明かしを必要とした(1コリ14:5,27).パウロは異言の賜物を否定していないが,それは教会の徳を建てるものでなければならない,と教えている(1コリント14:5,12).
−聖書辞典から引用−
(注終り)

私の結論は、改めて言うまでもないことですが(またいろいろな言い方もできるでしょうが)、こうです。

こころのドアーをノックしておられるイエス・キリストを知ってドアーを開け、そして、「今日から主として私を支配してください」とお願いする祈りをしたとき、その人は神の救いの中に入れられます。

そして、さらに進んで、自分の罪を十字架につけて古い自分に死に、主イエス・キリストと共に復活に与かり、キリストの体に連ならさせていただくことを象徴する水のバプテスマを受けます。

こうして信じた者がキリストの体なる教会の一肢体とされ、キリスト者となります。そしてイエス・キリストを信じて、主として従うその新しい人生は、義認と新生から聖化へ、そして終りの日の栄化へと進む輝かしい人生であることが約束されます。

さて、このような父と子と聖霊の名のもとに、水によるバプテスマにあずかったとき、同時に与えられる目には見えない「聖霊のバプテスマ」とは別に、もうひとつの、目に見える「聖霊のバプテスマ」が与えられることがあります。

それは先の使徒の働きの記述で、

19:6 パウロが彼らの上に手を置いたとき、聖霊が彼らに臨まれ、異言を語ったり、預言をしたりした。

とおなじことが起こります。
あるいは、泣き出したり、床に倒れて長く起き上がれないこともあります。

しかしそれは、巧みにマインドコントロールされたからだとか、周りの雰囲気に影響されて宗教的恍惚状態に陥ったに過ぎないとか言う人たちもいます。

(私村川は聖公会で洗礼を授けられたあと、長い年月を経て、聖霊派の教会で「聖霊のバプテスマ」を経験しました。今では異言で祈ることもあります。しかし、聖霊によるのではないご自分の感情を、聖霊によると勘違いなさるクリスチャンもおられることも知りました)。

「聖霊のバプテスマとは、主イエス・キリストにあるキリスト者が、この世において強い証しをしたり、大胆な働きをするために聖霊による力づけを得るためです。聖霊は強力な臨在をもって、私たちの体・魂・霊を満たし、導いてくださいます。」と、ご自分の聖霊体験から説明なさる牧師やクリスチャンもおられます。

これは聖霊派の教会での「聖霊のバプテスマ」の説明です。

繰り返しますと、福音派では、「聖霊のバプテスマ」は、水で象徴される父と子と聖霊の三位一体の神によるバプテスマで、同時に与えられるとしているようです。(この言い方には多少微妙な点がありますので、多少とも間違っていたらお許しください。)

ところで、このような現状について、神学者の次のような意見もあります。

「聖書の中に、神がはっきり啓示しておられることについては、教派間に一致がなければならない。たとえば、キリストの神性、処女降誕、身代わりの贖い、復活、再臨などなど。

けれども、啓示がはっきりしていない箇所については、幾通りもの解釈が生まれてくる可能性があり、その場合には、自分の立場以外の解釈もあり得るとの態度を保持しておくことが大切である。

そうでなければ独断になってしまう。いろいろな教派の存在は、主としてこうした解釈の違いによることが多い。

特に聖霊論、その中でも<聖霊のバプテスマ>の教理には、聖書がそれほどはっきり啓示していない面が含まれていて、その結果、いろいろ異なった見解があるのは事実である。ゆえに私たちは互いに謙り、柔軟性をもって対処することが必要であろう。

この神学者の言葉を拝借して、私の結語ともさせていただきたいと思いますが、私自身は聖霊の賜物としての「聖霊のバプテスマ」を、洗礼を受けてから後、長い年月を経て与えられました。

 
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