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贖罪とは?

発行日時: 2008/4/9

水で穢(けがれ)れを清める農耕民族の禊(みそぎ)は、キリスト教の洗礼と同じだと思う日本人がいますが、同じく水を用いても、洗礼は一度だけ、禊は幾度も繰り返される点で全く違います。

狩猟民族である聖書の神の民は、罪を清めるいけにえの血を用います。

穢れと罪、水と血、農耕民族と狩猟民族、これらのキーワードの対比に注目してください。
日本人にとってキリスト教が理解できない理由は、この辺にあるのではないでしょうか。

「血の教理」について書きましたが、私はあるクリスチャンの言葉を思い出します。

「日本の国旗(白地に赤)は、太陽の昇る国を象徴しますが、それはじつはクリスチャンの旗です。その旗の中央の日の丸は、イエスが罪の贖いのために流された血を示し、その血によって罪が清められ、神の民が白地とさせていただいたことを表しています。」というのです。

私は昨日の書き込みで、血の教義についてまとめましたが、「血の教義」はじつは「贖罪の教義」でもあります。

成長なさっている皆様は、贖いの教義についてはすでによくご存知でしょうが、「難しい漢字で書くあがない(贖い)」って何のことですか?」と入門者あるいは初心者の方から聞かれて、どうお答えになりますか。

日本人の中には、イエスの十字架上の死を、ひとりの宗教家の殉教と見て、イエスの復活を作り話だと考えています。罪のあがない、すなわち「贖罪」という考え方が理解できないからです。

念のためと言うか、皆様が後輩クリスチャンにやさしく教えてあげるときに役立つ言い方をまとめておきます。

聖書辞典の長い解説を私が要約・編集したものです。

(1)聖書の中心的思想の一つである贖罪とは、人の罪をあがなうこと(redemption)または神と人とが和解すること(atonement)という意味で用いられる。

(2)旧約聖書におけるヘブル語「贖い」の意味:

レビ記で規定されているように、次の3つの意味で使われている。

 (1)ガーアル:例えば奴隷の状態などから解放されること。
 (2)パーダー:イスラエルでは、最初に生れたものは、人であれ家畜であれすべて聖別するように命じられているので、その聖別。
 (3)キッペル:人間が犯した罪を、動物のいけにえをささげることによって償うとこと。

(3)新約聖書におけるギリシャ語「贖い」の意味.

新約聖書における贖罪の意味には、当然、旧約聖書における前述の意味が含まれているが、それらはすべて<キリストによる贖い>として完成された。

キリスト御自身、「人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです」(マルコ10:45)と言明しておられる。

ここで「贖いの代価」と訳されている〈ギリシャ語〉リュトゥロンは、身の代金(みのしろきん)つまり贖うための代金、解放のための代価である。

パウロは、「すべての人は、罪を犯したので、神からの栄誉を受けることができず、ただ神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」(ロマ3:23‐24)と言っている。

ここで「贖い」と訳されたことばは、〈ギリシャ語〉アポリュトゥローセオースで、買い戻し、解放、贖いなどの意味である。

パウロはさらに続けて、「神は、キリスト・イエスを、その血によるまた信仰によるなだめの供え物として、公にお示しになりました」(ロマ3:25)と言っている。

ここで、「なだめの供え物」と訳されているのが、〈ギリシャ語〉ヒラステーリオンであり、それには3通りの意味がある。

第1は「なだめの供え物」、第2は「贖いの供え物」、第3は「贖いのふた」である。

注)」贖罪蓋(しょくざいがい):モーセに命じられた奉納物の一つで、あかしの箱のふたの部分(出エジプト25:17)。長さ2キュビト半、幅1キュビト半で、純金製)

イスラエル民族は、特別な祝日である贖罪の日に、いけにえをほふり、7度その血を契約の箱の上の贖いのふたの前に注いだ(レビ記16章)。
それによって民に注がれている神の怒りが取り除かれ、神と和解することができるのである。

そのように、神は、そのひとり子キリストを、神の怒りをなだめ神との和解をもたらすヒラステーリオンとされたのである。

パウロはさらに次のようにも語っている。

「キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました」(ガラテア3:13)。

ここで「贖い出してくださいました」と訳されているのは〈ギリシャ語〉エクセーゴラセンであり、買い戻す、解放する、自由にするなどの意味である。
私たちは、罪を贖われただけでなく、律法ののろいからも解放され、完全に自由な者とされたのである。

成長なさっている皆様は、これらの贖罪の教義をもっと易しい言葉で、後輩クリスチャンに、聖書を引用しながら説明してあげてください。
そのためのお役に立てばと願っています。

 
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