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イエスの血の教義
発行日時: 2008/4/7新約聖書における血の教義は、「キリストの血」の教義です。
新約聖書では、キリストの血に関する言及が中心なのです。
このことに関しては、どの聖書辞典でも解説されていることは大体同じで、その一例を示します。
解説その1
「キリストの血」とはなんのことですか?という入門者の質問に対して、皆様がお答えになるポイントもまたこの線に沿ったものとなるでしょう。
(1)救いについては、「キリストの血によって義と認められた」(ロマ5:9)とあり、さらに「神のひとり子の死によって神と和解させられた」(ロマ5:10)とあります。
(2)キリストご自身が、ご自分の死とキリスト者に与えるいのちの関係については、ヨハネ6:51‐58で、「わたしの血を飲む者は、わたしのうちにとどまる」と言われました。
(3)キリストの十字架が、罪の赦し(エペソ1:7,ヘブル9:25‐28)、罪からのきよめ(第一ヨハネ1:7)、キリストとの交わりの回復(エペソ2:13,ヘブル10:19)を可能にします。
(3)過越の儀式は聖餐式に受け継がれ(マタイ26:28,第一コリント10:16)ました。
私たちはそれによって主の再臨を待ち望んでいることを表します(第一コリント11:25‐26)。
解説その2
新約における血の教義を、次ぎのように神学的なレベルでまとめている解説もあります。この解説は非常に優れたものだと思います。
(1)キリストの血と「新しい契約」
契約は旧約神学の中で中心的な役割を持つ.神が結ばれた旧約聖書の契約は,誓いとか約束の性格を持っていた.
契約の中で神は,神の民のためにあることをすると誓われた.神はまた個人個人にどのように約束の恩恵を経験できるかを語られた.
旧約では契約を結ぶ多くの仕方があったが,最も拘束力のあるものは,血によって制定され,調印された契約である(例えば,創世記15:8‐21).
旧約で神は,いつか神の民と新しい契約を結ぶと約束された.
新しい契約の下で神は赦しを与え,新しい心(霊的変貌.エレミヤ31:33,34)を与えると約束された.イエスの死(特にカルバリで流された血)は,この新しい契約を制定した.
キリストの血は,御子への信仰によって罪の赦しを与えるとの神の約束を確実にする(ヘブル9:15‐28).
われわれは聖餐の杯において新しい契約に出会い(マタイ26:28,第一コリント11:25),イエスの血を「キリストの血にあずかる」しるしと認めて飲むように言われる(第一コリント10:16).
これはイエスのいのちのパンの説教を反映する.その説教の中でイエスは聴衆に「わたしの血を飲む」ように促した(ヨハネ6:53‐56).
このことは,イエスが新しい契約で成し遂げた犠牲を,信仰によって自分のものとすることを要求する.一方,聖餐はその犠牲を信じるわれわれの信仰を確認する.
(2)キリストの血と「犠牲」
キリストの血への多くの言及は,直接カルバリと結び付いて,血と犠牲についての旧約の関連を思い起させる.ローマ3:25はキリストの血を「なだめの供え物」と呼んでいる.
イエスは御自分をわれわれの罪のための犠牲としてささげられた.新約の多くの言及は,イエスの血がわれわれのために獲得した恩恵を強調する.
われわれはキリストの血によって義と認められた(ローマ5:9).
これは決定的なただ一度の性格を持ち,彼の血の注ぎを受けた者,その血を飲む者は,彼の血の恩恵を受け,迫り来る危険からの避難所を発見する.
われわれはキリストの血によって贖いを受け(エペソ1:7,ヘブル9:12),古いむなしい生き方から贖い出された(第一ペテロ1:18,19).
われわれはイエスの血によって最も親しい関係の中で神に近い者とされた(エペソ2:13).そしてイエスの血は,われわれを主との調和に導き入れることによって,われわれのために平和をつくったのである(コロサイ1:20).
キリストの血は罪を取り除くのに効果がある(ヘブル9:24‐26).
キリストの血は赦し(エペソ1:7),継続的きよめ(第一ヨハネ1:7),われわれがきよめられた良心をもって積極的に神に仕えられるように罪の束縛の力からの自由(ヘブル9:14,黙示録1:5)を含んでいる.
旧約聖書を背景にして,われわれはカルバリのイエスの犠牲の意味を理解する.そしてわれわれは,新約聖書の教えを通して,主の血によって勝ち取られたすばらしい恩恵を把握するのである.
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