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He is risen!
発行日時: 2008/3/24私は昨日、英語を話す人たちが会衆のインターナショナル教会のイースター礼拝に加わりました。そこで、いまさらながら実感したのは、日本語と英語の聖書用語の違いでした。
英語聖書を用いることが多い私は、慣れてしまっていたのですが、まず英語の週報で気づいたのは、Christ is risen! です。
日本語の週報ではおそらく、「主イエスはよみがえられた」とあり、「主はよみがえられる」ではないでしょう。
この教会は日本人への伝道にも熱心で、入り口には、聖週用のこんなチラシが置かれていました。
He is risen! (Mark16:6) / あの方はよみがえられました。(マルコの福音書16:6)
この日本語訳は、決して間違いではない、それ以外の日本語らしい言い方はないのですが、ここが問題点です。
引用されている聖書部分を英語と日本語で比較してみます。
NKJV
Mark 16:6 But he said to them, "Do not be alarmed. You seek Jesus of Nazareth, who was crucified.
<He is risen!>
He is not here. See the place where they laid Him.
TEV
16:6 "Don't be alarmed," he said. "I know you are looking for Jesus of Nazareth, who was crucified.
He is not here - <he has been raised!>
Look, here is the place where he was placed.
新改訳
マルコ16:6 青年は言った。「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。
<あの方はよみがえられました。>
ここにはおられません。
ご覧なさい。ここがあの方の納められた所です。
新共同訳
16:6 若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、
<あの方は復活なさって、>
ここにはおられない。
御覧なさい。お納めした場所である。
リビングバイブル
16:6その御使いがおもむろに口を開きました。「そんなに驚くことはありませんよ。十字架につけられたナザレのイエス様を捜しているのでしょう。あの方はもうここにはおられません。
<復活されたのです。>
ごらんなさい。ここがあの方の遺体があった場所です。
英語の文法の初歩を復習しておきます。
rise, rose, risen (自動詞)
raise, raised, raised (他動詞)
現在完了形
その1 have/has + 他動詞および自動詞の過去分詞
その2 be + 自動詞の過去分詞
have/has + 自動詞の過去分詞とbe + 自動詞の過去分詞とのニュアンスの違い:
例1. He has gone: 彼は行ってしまった。
He is gone: 彼はもういない。
例2. Spring has come. 春が来た。
Spring is come. もう春だ。春が来ている。
さてここでもう一度、チラシに戻って、その英語と日本語を比較しましょう。
He is risen! (Mark16:6) / あの方はよみがえられました。(マルコの福音書16:6)
He is risen! という言い方は、New King James Version からのもので、
New International Versionでは、He has risenとなっています。
いずれにせよ、英語聖書では、He is risen あるいは He has risen で現在完了形が使われています。でも、完了形がない日本語では、言葉を補わない限り現在完了のニュアンスを示せません。
ですから、He is risen あるいは He has risenは、「あの方はよみがえられました。」つまり、He roseとしか言いようがないのです。
意地悪な言い方をすれば、過去形を使うと、「あの方はよみがえられました。でもその後、再びお亡くなりになりました。」というニュアンスにもなりかねません。日本語は情緒的で、論理的な言語ではないことを痛感します。
日本人なら以心伝心で分るのだからいいのでしょうが、「東京は今日は雨ですね。大阪も雨です。」の主語は何かを日本人は気にしません。
しかし、東京=雨あるいは今日=雨という言い方は、東京という地名あるいは今日という時間的なものの属性が雨と言う奇妙な言い方なのです。
論理性を重んじる英語国民は、It is raining today in Tokyo. のようにItを用います。
聖書の英語と日本語について、さらに考えましょう。
(続く)
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