エゼキエル書から(5)ここで全体像を
発行日時: 2008/2/19(このところパソコンの不調で、送信時間が乱れていますが、お許しください。)
さて、エゼキエル書の勉強は、各論的になっていきますが、この預言書の全体像を見失わないように、(メモとして)、聖書小事典から引用しておきます。
A. 名称・著者:
紀元前6世紀の預言者エゼキエルの名をもつて呼ばれるこの文書は、従来はひとりの著者(エゼエル)による統一的な文書と考えられてきたが、現在では、数種の資料による加筆が加えられて編集されたものと考えられている。
しかし、旧約預言書中で最も整ったものであり、その骨子ほエゼキエル自身の手によるものであろう。・・・とされています。
B. 内容:
年代順に日付まで付して配列されているが、内容は大きく3つの部分に分類することができる。
(1)1-24章
エルサレム陥落以前(紀元前593-589年頃)になされたユダとエルサレムへめ審判の預言。
すなわち1-3章エゼギエルの召命、4-7章の禍の預言、8-11章のエルサレム神殿への審判、12-19章のエルサレム滅亡の預言、20-24章の刑罰と悔改め。
(2)25-32章
紀元前588-586年頃の預書で、諸外国に対する警告と滅亡の預言。イスラエルの回復についても触れている。
(3)33-48章
回復の希望。
すなわち、33-39章の帰還と平和の契約、40-48章の回復されたイスラエル、神の都、新しき神の宮と、そこで行なわれる理想的な礼拝祭儀。
C. 思想:
きびしい審判と共に、豊かな回復の希望があらわれている。
いろいろな意味で、エレミヤの流れを更におしすすめていると言えるが、そのひとつは、この回復の希望の積極的な主張である。
また、エレミヤの〈新しい契約〉に対して、「永遠の契約」(16:60)、「平和の契約」(37:26)を語り、新しい心(36:26)、心の割礼(44:9)なども、内面性を深めたもめといえる。
しかし、同時にエゼキエルは祭司的な外形的具体性ついて多く語っている。
すなわち、審判、回復・内面性・神の超越的な聖、神の霊の力強い働きなどのような預言者的テーマを、神殿の幻、律法と祭儀の遵守という祭司的形式の中で捉えようとする。
エゼキエルにおいて、人間は徹底的に罪人であり(16・3-5)、神は圧倒的に恵みの神として働く(例えば36:22、37章など)。
そしてそれを具体的な祭儀と、個人的倫理の中で把握するところに、後のユダヤ教の礎石となるべきものを示している。
このような全体像を心に留めて、各論へとお進みください。
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