「神の国」(8):「神から人へ,人から神へ」(その2)
発行日時: 2007/12/11クリスマスは誰もが知っていても、イエス・キリストを知らない人が多いこの日本で、キリストとは誰なのかを、この季節に分かりやすく伝えてください。
クリスマス・キャロルのCDを聞きながら、その歌詞の意味を伝えるのもいいでしょう。
クリスマスはイエス・キリストのの誕生を祝う日、4月8日は灌仏会(かんぶつえ)でお釈迦さまの誕生を祝う日といえば分かる人が多いかもしれませんが・・クリスマスはそんなことではありませんね。
注)4月8日に釈尊の降誕を祝して行う法会。花で飾った小堂(花御堂はなみどう)を作り、水盤に釈尊の像(誕生仏)を安置し、参詣者は小柄杓で甘茶(正しくは5種の香水)を釈尊像の頭上にそそぎ、また持ち帰って飲む。日本には中国から伝わり606年元興寺で行われたのを最初とし寺院・宮廷・民間の行事として広まる。
さて、クリスマスに皆様から伝えていただきたい重要なメッセージは、「神の国の到来」です。
マタイ 3:1 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。
3:3 これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」
マルコ 1:14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、
1:15 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
「神の国」とは、イエスが初めて提唱された教義ではありません。
解説書は、旧約聖書から説き起こして、まとめています。
私たちは、聖書をいつもまた深く読んでいるつもりですが、そこまで総合してまとめられません。
神学者、聖書学者の研究成果を借りて、自分のものとさせていただくしかありません。
以下は、新聖書辞典からの引用です。
1.旧約聖書における神の国.
主イエスの神の国の教えは,旧約聖書の背景に深く根差している.旧約聖書は,唯一の生ける真の神が王として統治している事実を宣言している.
(1)宇宙の王として.
神は,天と地を創造し(創世記1:1,詩編95:3‐5),これを御手の中に統治している.
この万物の創造者なる神の普遍的な統治こそ,旧約聖書全体が明言しているところであり,主イエスの神の国の教えの大切な基盤である.
神の王権は,人間の宗教的領域にかかわるばかりでなく,人生の全領域に,また,特定の個人,国にかかわるばかりでなく,全人類,すべての国々に,しかも,単に人間だけでなく,万物,宇宙全体にまで及ぶ.神の統治は豊かな広がりを持つ(詩編19:1‐3).
(2)イスラエルの王として.
全世界は,創造者なる神の統治のもとにあり,諸国民は意識するとしないとにかかわらず,神の恵みに支えられている.しかし,イスラエルの民は,特別な意味で,神の統治を意識的に受け止め,恵みに応答する使命を与えられた.
この意味で,神はイスラエルの真実な王なのである(申命記33:5,第一サムエル記12:12).
現実のイスラエルは,神からの使命に応答し得ず,罪の中に陥り,約束の地から追放され,捕囚の経験をする.
しかし,悲惨な現実の中から,神は民を解き放ち,救済者,王として御自身を現し,民を敵の手から救い(イザヤ4:12,44:6,ゼファニア3:15),約束の地へ戻すのである(イザヤ52:7,エゼキエル20:33以下,ミカ2:12‐13).
(3)メシヤ待望.
捕囚からの解放の望みは,シオンにおける神の諸国民統治と結びつく(イザや24:23,オバディア21節,ミカ4:6‐7,ゼカリア14:9‐17).
この希望は,ダビデの末である油注がれた者(メシヤ)とかかわり(イザヤ9:6‐7,11:1‐5,エレミア23:5‐6,エゼキエル34:23‐24,37:24‐25,ゼカリア9:9‐10),
この新しい理想的な統治者によって,神の統治が具体的に実現されるとのメシヤ待望となっていった.
この待望は,中間時代を経て,多様な形をとるようになる.
たとえば,クムラン宗団のように,神が王として介入,敵を打倒し,光の子たちが暗黒の子たちに勝利する地上の王国を待ち望んだり,
また熱心党のように,神の統治実現のためには政治的行動が不可欠であり,そのためには武力闘争をも辞さない者たちが現れた.
■主イエスは,種々多様な待望の中にある自己中心的な要素を浄化し,旧約聖書に一貫する神中心の宣言に固く立ち,生ける神が驚くべき規模と方法で救いのみわざを遂行し,御自身の統治を推し進める事実を,神の国の理念のもとに宣べ伝えている.
村川注)引用しました解説の最後の部分に特に注目してください。
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