復習:「摂理」(1)
発行日時: 2007/11/7ヨブ記
38:2 これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて、神の「経綸」を暗くするとは。(新共同訳)
38:2 知識もなく言い分を述べて、「摂理」を暗くするこの者はだれか。(新改訳)
38:2 Who is this who darkens counsel by words without knowledge?(NKJV)
ここに、「摂理」とか「経綸」と言う難しい言葉が出てきていますが、英語でも、神学用語でも、PROVIDENCEという言葉が用いられています。
その意味をもう一度復習します。
聖書辞典では次のようにまとめられています。
摂理とは,万物の創造者である神の間断なき主権的活動のことであって,
神は造られたすべてのものに対するいつくしみのゆえに(詩編145:9),全被造物を保持し(ヘブル1:3),すべての出来事,状況,人間と御使いの行動を統治,支配し(創世記45:5‐8),
自然界,道徳界,精神界のすべてのことを御自身の目的達成のために導きかつ用いられること(エペソ1:9‐12)を意味する.
では引用聖書箇所を読んでみましょう。
詩篇 145:9 主はすべてのものにいつくしみ深く、そのあわれみは、造られたすべてのものの上にあります。
ヘブル1:3 御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現われであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。
創世記
45:3 ヨセフは兄弟たちに言った。「私はヨセフです。父上はお元気ですか。」兄弟たちはヨセフを前にして驚きのあまり、答えることができなかった。
45:4 ヨセフは兄弟たちに言った。「どうか私に近寄ってください。」彼らが近寄ると、ヨセフは言った。「私はあなたがたがエジプトに売った弟のヨセフです。
45:5 今、私をここに売ったことで心を痛めたり、怒ったりしてはなりません。神はいのちを救うために、あなたがたより先に、私を遣わしてくださったのです。
45:6 この二年の間、国中にききんがあったが、まだあと五年は耕すことも刈り入れることもないでしょう。
45:7 それで神は私をあなたがたより先にお遣わしになりました。それは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによってあなたがたを生きながらえさせるためだったのです。
45:8 だから、今、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。神は私をパロには父とし、その全家の主とし、またエジプト全土の統治者とされたのです。
エペソ 1:9 みこころの奥義を私たちに知らせてくださいました。それは、神が御子においてあらかじめお立てになったご計画によることであって、
1:10 時がついに満ちて、この時のためのみこころが実行に移され、天にあるものも地にあるものも、いっさいのものが、キリストにあって一つに集められることなのです。このキリストにあって、
1:11 私たちは彼にあって御国を受け継ぐ者ともなったのです。私たちは、みこころによりご計画のままをみな実現される方の目的に従って、このようにあらかじめ定められていたのです。
1:12 それは、前からキリストに望みをおいていた私たちが、神の栄光をほめたたえる者となるためです。
摂理とは何かは、聖書を通じて知ることができます。
ところが摂理と言う言葉を持ち出すと、日本人の場合は、運命論や因果応報と取り違えます。
あるいは、「自然が実在のすべてであり、そこで起るすべてのことはみな自然法則の作用による」のであって、人間の幸福や成功の機会は、人間がこれらの法則といかに巧みにつき合うかにかかっていると主張する自然主義か,
すべてのことは偶然(チャンス)によると考えるニヒルな思想があって、神の摂理を信じない人がいます。
しかし、 聖書は、神の主権的な支配が、宇宙全体、自然界、動物界、国々と諸民族、人間の誕生とその生涯、この世における人間の栄枯盛衰、外見上偶発的に見える事象や事柄、神を信じる正しい者たち、祈りに対する答、悪しき者の摘発と処罰などなど広く及んでいることを説いています。
ヨブ記の復習に続いて、「摂理」について学びましょう。(続く)
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