聖書神学:予定と選び(その3)
発行日時: 2007/9/17ヨハネ15:16 あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしが、あなたがたを任命したのです。
(ここで、「神の選びは、人間の意志や価値ではない」とイエスは言われました。)
また、予知とは、神が全知であることから引き出される概念であり,人間にとって未来に属しまた不明である事柄についての知識を神が持っていることを言います。
さらに、予定は、全知全能の神が御自分の計画と目的のために,特定の人物や状況をあらかじめ定められるというみわざを言います。
予定の中で、二重予定説についてウェストミンスター信仰告白では、次のように述べています。
「1.神の聖定によって、神の栄光が現われるために、ある人間たちとみ使いたちが永遠の命に予定され、他の者たちは永遠の死にあらかじめ定められている。
2.このように予定されたり、あらかじめ定められているこれらのみ使いや人間は、個別的また不変的に指定されており、またその数もきわめて確実で限定されているので、増し加えられることも、減らされることもできない」
1ペテロ 1:2 父なる神の予知に従い、御霊の聖めによって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人々へ。
以上のことを総合して、
「人間ひとり一人は神によって予知され、予定され、そして選ばれているのだから、自分ではどうすることもできない。
クリスチャンになったのも、キリスト教大嫌いになったのも、日本人には仏教が向いているのも、神がそう定めておられたからで、どうすることもできない。そんな運命に人間は置かれているのではないだろうか?
さらに、クリスチャンは熱心に伝道するが、はじめからクリスチャンになる人は神の予知と予定によって決まっているのだから、伝道の意味はないのではないだろうか?
と思う人がいます。
聖書を全てにわたって読まないでいると、このような間違った考えにいたります。初心者の方に、あるいはすでに成長を始めた方にも、皆様から伝えてください。
これらの考え方が誤りであることは、次の聖書箇所から分かります。
第二歴代誌 16:9 主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。
使徒9:15 主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。」
(選ばれた人々を通じて、神は罪人に働きかけ、そしてその人たちを変えられるのです。)
ヨハネ3:16 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
(神の救いには、差別はありません。)
イザヤ59:1 見よ。主の御手が短くて救えないのではない。その耳が遠くて、聞こえないのではない。
59:2 あなたがたの咎が、あなたがたと、あなたがたの神との仕切りとなり、あなたがたの罪が御顔を隠させ、聞いてくださらないようにしたのだ。
65:1 わたしに問わなかった者たちに、わたしは尋ねられ、わたしを捜さなかった者たちに、見つけられた。わたしは、わたしの名を呼び求めなかった国民に向かって、「わたしはここだ、わたしはここだ。」と言った。
マタイ 5:45 天の父は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださる。
神の恵みはすべての人々を対象とします。しかし、ここで重要なことは、
エペソ 2:8 あなたがたは、恵みのゆえに、「信仰によって」救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。
(信仰も神の恵みとして与えられますが、信仰つまりイエスを信じるか信じないかは、人間ひとり一人の決断なのです。)
神の救いは無条件で与えられますが、神の約束は条件付きです。
最後まで、イエスを信じることをしなかった人には、終りのときに、破滅の道しかありません。
と言うことは、久保牧師がその著書で言われているように、
「歴史は神のご意志一〇〇%、人間の意志一〇〇%」なのです。
その意味を、久保牧師がその著書において、書いておられることを引用しながら、さらに説明します。
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