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イスラム教(13)
発行日時: 2006/12/20大川玲子著「聖典クルーアンの思想」からさらに引用します。
アブラハムは息子を自らの手で殺して神に捧げようとした。聖書によればその息子はイサクである。
だが、クルアーンでは名前は明言されていない。少し長いが重要な句であるので次に引用しておきたい。まずアブラハムに息子が授けられた経緯がこう描かれている。
彼(アブラハム)はこう言った。「主よ、正しい者(となるような息子)を私に授けてください」と。そこで我々(アッラー)は賢き男児についての吉報を伝えた。
(37章99-101節)
続いてアブラハムがアッラーの命令によって、この息子を犠牲として捧げるため殺そうとする様子が語られる。
この息子が彼とともに働くことができる年頃になった時、彼は「息子よ、私はお前を犠牲に捧げる夢を見た。どう思うか?」と言った。
息子は「父よ、命じられた通りにしてください。もしアッラーが欲されるなら私が耐え忍ぶことはお分かりでしょう」と答えた。
そこで.、二人はそれに従うことにし、父が彼をうつ伏せにしたその時、アツラーはこう呼びかけた。
「アブラハムよ、汝は確かにあの夢を実行した。まこと我々は正しい行いをなす者に報いる。これは明らかな試みであった」と。我々(アッラー)は大きな犠牲で彼を贖い(代わりに羊が屠られた)、彼のために後世の人々が「アブラハムに平安あれ」と言うようにしてやった。
このように我々は正しい行いをなす者に報いる。実に彼は我々の信心深いしもべであった。
また我々は正しい者である預言者のイサクについての吉報を伝えた。(37章102-112節)
問題となるのは、このあやうく犠牲の対象になるところであった息子が誰なのかということである。
最後の句でイサクが登場していることから考えても、「息子」はイシュマエルであると解釈するのが自然なようにも考えられる。
実際のところ、通常この「息子」はイシュマエルだと解釈されている。
(大川著書引用終わり)
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