イスラム教(4)
発行日時: 2006/12/9クルアーン(コーラン)ではイエスをどう扱っているのでしょうか。あるコーランの解説書ではこう説明しています。
クルアーンによれば、母マリア(マルヤム)は聖霊=天使(ガブリエルとされる)の告知を受け、「在れ」(19章35節)と命じた神意の結果、処女のまま懐胎する(3章42節、19章17-22節)。
ちなみにマリアはイスラームでも敬意の対象とされる女性である。例えば、ムハンマドの妻ハディージャや後妻アーイシャ、娘のファーティマと並べて讃える伝承が存在する。
ではまず聖書からイエスの誕生を復習しましょう。
今日の書き込みは超長文ですが、聖書の復習の部分はすでにご存知ですから、読み飛ばしながらお読みください。比較のために、一応引用しただけですから。
ルカ 1:5 ユダヤの王ヘロデの時に、アビヤの組の者でザカリヤという祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。
1:6 ふたりとも、神の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく踏み行なっていた。
1:7 エリサベツは不妊の女だったので、彼らには子がなく、ふたりとももう年をとっていた。
1:8 さて、ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、
1:11 ところが、主の使いが彼に現われて、香壇の右に立った。
1:12 これを見たザカリヤは不安を覚え、恐怖に襲われたが、
1:13 御使いは彼に言った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。
1:21 人々はザカリヤを待っていたが、神殿であまり暇取るので不思議に思った。
1:22 やがて彼は出て来たが、人々に話をすることができなかった。それで、彼は神殿で幻を見たのだとわかった。ザカリヤは、彼らに合図を続けるだけで、おしのままであった。
1:23 やがて、務めの期間が終わったので、彼は自分の家に帰った。
1:24 その後、妻エリサベツはみごもり、五か月の間引きこもって、こう言った。
1:25 「主は、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。」
1:26 ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。
1:26 ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。
1:28 御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
1:29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
1:30 すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。
1:31 ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。
1:32 その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」
1:34 そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」
1:35 御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。
1:36 ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。
1:37 神にとって不可能なことは一つもありません。」
1:38 マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。
この辺について、コーランではどのように記されているのでしょうか?
以下の部分は、よくお読みください。
コーラン第3章
33神は、アダムとノアと、アブラハムの一族とイムラーンの一族とを選びだして、万民の上に置きたもうた。
34彼らは一系の子々孫々である。神はあまねく聞き、すべてを知りたもう。
35イムラーンの妻がこう言ったときのこと、「主よ、私の胎内に宿ったものをあなたにささげることを誓います。
なにとぞ私からお受けください。まことにあなたはあまねく聞き、すべてを知りたもうお方であります。」
36そして、女児を産んだとき彼女は言った、「主よ、私が産んだのは女でした」。神は彼女が産んだ子のことくらいもっとよく知りたもう。
男の子は女の子と同じではない。「そして、私はこの子をマリヤと名づけました。この子とこの子の子孫のために、呪うべきサタンからお守りくださいますよう、あなたのお加護を願いたてまつます」
37そこで主は、その子をご嘉納あらせられ、これをりっぱに成長させたもうた。そして、ザカリヤにその娘の世話をさせたもうた。
彼が聖所にいる彼女のもとにはいってきてみると、いつも彼女のそばに食べ物が置いてあった。「マリヤよ、どうしておまえにこれが」と尋ねると、彼女は言った。「それは神のみもとからです。」
神はみ心にかなう者に計算抜きで授けたたまう。
38そこでザカリアは主に祈って言った。「主よ、私にあなたのみもとからよき子孫を与えたまえ。あなたは祈りをよく聞きたまうお方であらせられます。
39彼がまだ聖所にたって祈っていると、天使たちが呼びかけて言った、「神はおまえにヨハネを授けてやるとのよき知らせをつげたもう。
やがて、彼こそ神のみことぽの確証者となり、指導者、思慮ある者、預言者にして義しい人の一人となろう」
40彼は言った、「主よ、私はすでに老齢に達し、妻はうまずめですのに、どうして私に子どもができましょうか」。
すると、「このように神は、なにごとでもみ心のままに行ないたもう」とお答えになった。
41彼は言った、「主よ、私にみしるしをお示しください」。そこで、「おまえは三日間、身ぶりだけで人々と話すことになろう。これがおまえのしるしだ。何度となく主を念じ、夕に朝に讃美せよ」とお答えになった。
42天使たちがこう言ったときのことを思え。「マリヤよ、神はおまえを選び、おまえを浄め、おまえを選んで世のすべての女の上に置きたもうた。
43マリヤよ、主に心服し、ひれ伏し、みなといっしょに脆け」
44これは見えないものに属する話であるが、われらは汝にだけ啓示してやるのだ。彼らがマリヤの世話をする者をきめるために占いの矢を投じていたとき、汝は彼らのそばにいなかったしまた彼らが言い争っていたときも、汝はそばにいなかった。
45また、天使たちがこう言ったときのことを思え。「マリヤよ、神はおまえに神よりのみことぽを授けてやるとのよき知らせを告げたもう。
その名はメシヤ、マリヤの子イエス。現世にても来世にても高貴なる人、神のおそば近くにある人。
46彼はゆりかごの中にあっても、また成人してからも、人々に語りかけ、義しい人となるであろう」
47彼女が、「主よ、まだだれも私にふれませんのに、どうして私に子どもができましょうか」と言うと、「このように神はみ心のままに造りだしたもう。
事をおきめになったら、ただ、『あれ』と言いたもうだけでそうなるのである。
48そして神は、その子に啓典と知恵と律法と福音書とをお教えになり、
49イスラエルの子らへの使徒として遣わされるであろう。
すなわち、『私はおまえたちに主よりのみしるしをもってきた。私がおまえたちのために粘土で鳥の形を造り、それに息を吹きこいやむと、神のお許しで鳥になるだろう。また、私が生まれながらの盲人やハンセン病者を癒し、神のお許しにより死者を生きかえらせよう。
また、おまえたちが食べているものや家に蓄えているものをはっきり言いあてよう。もしおまえたちがほんとうの信者であるならぽ、これこそおまえたちのためのみしるしである。
聖書の記述とコーランの内容とは類似しているようですが、根本的には、イエスはアダムと同じで、アツラーは三位一体の神ではないという大きな違いがあるのです。
でも、聖書とコーランとは、今回引用したように、兄弟聖典的な部分もあるのです。(続く)
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