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件名: クリスマスについて考える(3)
発行日時: 2006/11/29クリスマス礼拝では、「もろびとこぞりて むかえまつれ ひさしくまちにし 主はきませり 」と会堂に大きく響く歌がありますが、この国日本では、クリスチャンでなければその意味を解する人はいないでしょう。
いえ、イエスが生まれたユダヤの国でもそうでした。イエスは、その人たちが期待していた救い主ではなかったどころか、その人々はイエスを十字架につけてしまったのです。
救い主を期待するユダヤ人は多くいましたが、そのイメージは、外国の圧制から人々を解放する政治的解放者だったのです。
注)ユダヤ人の多くが信奉するのがユダヤ教です。その思想については次のように説明されています。
ユダヤ教のメシヤ待望は、地上的・場所的な成就をその特色とするものであり、一般に、奇蹟的・超自然的な性格を持つ「黙示的」傾向と、ユダヤ教においては主流を占める「理性的」傾向との緊張関係が存在すると言われる。
現代における傾向は、メシヤ個人への待望というよりは、平和,社会の繁栄、人類愛などが支配するメシヤ「時代」への待望が強調されていることであろう。ユダヤ教徒にとって、キリスト教の「メシヤはすでに来た」という主張は、戦争、圧政、不正、病気、死などが存続する現世界においては考えられないことである。
(注終わり)
救い主とは、もとは、「力ある人」、「治世者」などを意味する語で、ローマ人の間ではネロの時代からローマ皇帝に対してもこの名称が用いられていました。
しかし、新約聖書の「救い主」とは、イエス・キリストにのみ与えられた称号です(ヨハネ4:42,エペソ5:23)。
ヨハネ 4:39 さて、その町のサマリヤ人のうち多くの者が、「あの方は、私がしたこと全部を私に言った。」と証言したその女のことばによってイエスを信じた。
4:40 そこで、サマリヤ人たちはイエスのところに来たとき、自分たちのところに滞在してくださるように願った。そこでイエスは二日間そこに滞在された。
4:41 そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた。
4:42 そして彼らはその女に言った。「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。」
旧約聖書でもこの「救い主」という言葉は用いられています。
2サムエル22:3、詩編106:21,イザヤ43:3,45:15,21,49:26,63:8,エレミア14:8などです。
2サムエル
22:1 主が、ダビデのすべての敵の手、特にサウルの手から彼を救い出された日に、ダビデはこの歌のことばを主に歌った。
22:2 彼はこう歌った。「主はわが巌、わがとりで、わが救い主、
22:3 わが身を避けるわが岩なる神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。私を暴虐から救う私の救い主、私の逃げ場。
22:4 ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。」
イザヤ
43:2 あなたが水の中を過ぎるときも、わたしはあなたとともにおり、川を渡るときも、あなたは押し流されない。火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。
43:3 わたしが、あなたの神、主、イスラエルの聖なる者、あなたの救い主であるからだ。わたしは、エジプトをあなたの身代金とし、クシュとセバをあなたの代わりとする。
43:4 わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。だからわたしは人をあなたの代わりにし、国民をあなたのいのちの代わりにするのだ。
43:5 恐れるな。わたしがあなたとともにいるからだ。わたしは東から、あなたの子孫を来させ、西から、あなたを集める。
旧約聖書の基本思想は、人はだれも自分自身を救うことはできず、神のみがその民の救い主であると言うことにあります。
「修行によって悟りの境地に入れ」と教える仏教の影響を受けている日本人には、「救うのは自分自身で、神により頼むのは弱い人間がすること」とする考え方が強くあります。しかし、聖書はこれを真っ向から否定します。
救世主という言葉は、聖書においては、単なる人間に対しては決して用いられていません。ただ父なる神と、子なる神イエス・キリストに対してのみ用いられます。
次に指摘したい重要なことは、 イエス・キリストは,「世の救い主」(ヨハ4:42)と呼ばれ、御子のもたらした救いは一種族や一民族に限定されない全人類にかかわるものであることです。
また、イエスはご自身の来臨の目的を、「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです」(ルカ19:10)と言われました。
そしてキリストは救いの完成のために「救い主」として再び来られることが約束されている(ピリ3:20)ことです。
救い主による救いは、過去と現在と未来にわたります。
(続く)
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