悪魔の働き(6)終わり
発行日時: 2006/11/25サタンが,さまざまな「あざむき」「策略」(!)コリント2:11)、「わな」(!)テモテ3:7)をもって戦いを挑んでくるとはいえ、聖書は二元論に基づいてはいないと、聖書事典は強調しています。
二元論とは ある対象の考察にあたって二つの根本原理をもって説明する考え方で、宇宙の根本原理を精神と物質との二実在とする考え方、例えばデカルトの物・心二元論は代表的な例です。またゾロアスター教では、世界を善悪二つの原理(神)の闘争と見ています。しかし聖書は違います。
悪魔、サタンは、イエスの十字架と復活によって一度打ち破られた以上、すでに敗北者なのです。
(にもかかわらず、終わりの日にイエスが再び来られて救いが完成するまで、私たちは悪魔に絶えず狙われています。)
新約聖書は、神の計画、主イエス・キリスト、信仰者それぞれに敵対するサタンの姿を明らかにしつつ、同時にサタンの限界と敗北を主張しています。
すなわち、サタンの力は派生的であり(ルカ4:6)、その活動は神が許された範囲でしか行えない(ヨブ1:12,2:6)のです。
イエスは70人の弟子たちによる伝道の際に、勝利の予告をされました。
ルカ10:17 さて、七十人が喜んで帰って来て、こう言った。「主よ。あなたの御名を使うと、悪霊どもでさえ、私たちに服従します。」
10:18 イエスは言われた。「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました。
10:19 確かに、わたしは、あなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けたのです。だから、あなたがたに害を加えるものは何一つありません。
10:20 だがしかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」
イエスは、サタンが「追い出される」(ヨハネ12:31)、「さばかれた」(ヨハネ16:11)とも言われ、聖書は、サタンに対する勝利を明らかに示しています。
聖書事典では、さらに続けて、次のように解説されています。
悪魔と堕落した御使いたちに備えられている「永遠の火」についてもイエスは語られ(マタイ5:41)、ヨハネは世の終りに実現する幻を見て、「彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた」(黙示録20:10)と述べている。
宣教者の働きは人を「サタンの支配から神に立ち返らせる」ことである(使徒26:18)。
パウロは、イエスの勝利と、耐えることのできないような試練にあわせることはしない神の真実(!)コリント10:13)と、サタンの策略についての認識のゆえに(!)コリント2:11)、信仰をもって「平和の神は、すみやかに,あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます」と言い得た(ロマ16:20)。
このように新約聖書におけるサタンに関する証言は明白であり、サタンは悪意をもって常に神とその民に敵対する現実的存在である。
しかし、サタンはキリストの生涯と死、そしてよみがえりにおいてすでに敗北した者であり、この敗北は世の終りに決定的に明らかになり、御国は完成される(!)コリント15:24)。
このように、聖書事典は結んでいます。
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