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つまづき(9)

発行日時: 2006/11/10

お読みになって、これは「今日もイエス様と共に」の初心者向けの書き込みではないのかと錯覚なさるかもしれませんが、「成長するクリスチャン」向けです。

と言いますのは、皆様は教会ではリーダーですから、初心者がつまづかないように、聖書のみ言葉を分かりやすく説明していただきたいからです。

また、聖書を読まずにクリスチャン批判をする人たちにも、クリスチャンの生き方について、はっきりものが言えるようになっていただきたいと思うからです。

同時に、ご自身の信仰の確信もさらに強めていただければと思います。

今日は、いろいろな受け止め方がされているマタイ 5:39 についてです。

「わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」

これに対して注解書の説明は異なっています。

(A)クリスチャンは、絶対的無抵抗主義、絶対的非暴力主義をとれとイエスは教えたとする解釈から:

人にとってこれほど難しい事はあまり多くありません。この世はすべて善に対しては善をもって報い、悪に対しては悪をもって報いるのが常です。

人間社会の正しい秩序が保たれるためには、殺人を故意になした者は、死刑にされることによってのみ、己が罪を償うことができます。

故に古来、目には目を、歯には歯をの原則に沿って、法律は立ってきました(目には目をとは復讐者がそれ以上の危害を相手に加えないための人身保護法であったとも言われます)。

しかしイエスはここで、これとその質を全く異にする新律法を与えられました。

旧律法はこの新律法の前に、全く無力となってしまうのです。そしてこの新律法が全人類の中にしみ渡る時に、キリスト教国とイスラム教国の対立も容易に解決してしまうのです。

絶対的無抵抗主義は、私たちにはほとんど不可能な事かも知れません。しかし、これはキリストが取られた道であり、私達も主に従って同じ道を取るべきです。この時、この世は悪魔の支配から脱却できるのです。戦いが消えるのです。

そしてイエスご自身、命をかけて愛敵(敵を愛しなさい)の手本を示されました。

「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」(ルカ23:32-34)。このようにイエスは、イエスを十字架にかけた者たちに対してさえ、神に赦しの祈りを捧げられたのです。故に私達も、私達の敵のために祈るべきです。

そして神とイエスは、私達にこの愛敵の心を与えて下さいます。

その見本はステパノです。こうして、彼らがステパノに石を投げつけている間、ステパノは祈りつづけて言った、「主イエスよ、わたしの霊をお受け下さい」。

そして、ひざまずいて、大声で叫んだ、「主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」。こう言って、彼は死んだ(使徒7:59-67)。

生きているのは、もはや、わたしではない。キリストが、わたしのうちに生きておられるのである(ガラテヤ2:20)。とのパウロの言葉が、私達一人一人に事実となる時に、イエスがここに示された教えは実行可能となるのです。

そして私達は皆、この事をなし得るように、神の助けを切に祈り求めるべきです。そしてこの愛敵の心を神より賜わった時、人はこの世に恐れるものは何一つなくなるのです。

(B)復讐心から解放された姿を衝撃的に示す1つのイラストとする解釈:

イエスは、神のみ心は復讐をなくすこと、人が仕返ししようとする思いから解放されることにあると教えようとしている。

「悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」これらの戒めは、よく無抵抗主義とか絶対平和主義の勧めだとか言われるが、そのような理解はイエスのことばの表面的な理解にしかすぎない。

また、片方の頬を打たれて、「相手を憎みながらほかの頬を向けよ」、とも聖書は教えていない。

右を打たれたら左、という単なる形式的な行為が相手を増長させ、ますます悪を行わせるようになるのであれぽ、それはむしろ逆効果であろう。

イエスは、「律法を廃止するためではなく成就するために来た」と言われている。

 マタイ5:17 わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。

 5:18 まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。
このことからも分かるように、イエスは「歯には歯を」を廃止して「右の頬なら左の頬も」を新しく定めたのではない。その証拠にイエスは実際にそのとおりにはされなかった。

ヨハネ 18:22 イエスがこう言われたとき、そばに立っていた役人のひとりが、「大祭司にそのような答え方をするのか。」と言って、平手でイエスを打った。

 18:23 イエスは彼に答えられた。「もしわたしの言ったことが悪いなら、その悪い証拠を示しなさい。しかし、もし正しいなら、なぜ、わたしを打つのか。」

正規の手続きなしにむち打たれ牢につながれたパウロとシラスも抗議の声を上げている(使徒16:37)

 16:36 そこで看守は、この命令をパウロに伝えて、「長官たちが、あなたがたを釈放するようにと、使いをよこしました。どうぞ、ここを出て、ご無事に行ってください。」と言った。

 16:37 ところが、パウロは、警吏たちにこう言った。「彼らは、ローマ人である私たちを、取り調べもせずに公衆の前でむち打ち、牢に入れてしまいました。それなのに今になって、ひそかに私たちを送り出そうとするのですか。とんでもない。彼ら自身で出向いて来て、私たちを連れ出すべきです。」

(A)と(B)の異なる解釈を、皆様はどうお考えでしょうか。

 
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