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死後の世界 −日本人の場合−

発行日: 2008/6/6

私は毎朝早くに起きて、祈った後、その日のメールマガジンの原稿を書くことにしています。しかし内容を充実しようとすれば、書き込みに時間がかかり、送信が遅れることがしばしばです。

通勤途中に携帯電話でお読みになる方もあろうかと、かっては8時までに送信していましたが、このところできなくなっています。

しかし、昼休みには、携帯でもパソコンでも、目を通していただけるように、その時間帯までには送信しています。
お許しください。

また長文になりますと、読み返えしても、誤字や誤記が多くなっています。このこともお許しいただき、ご判読くださいますように。
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「天国に召される」という言葉を使うクリスチャンは、死後の世界をどう信じているのでしょうか?

その前に、日本人の死後の世界はどこにあるのか?また、日本人はどう信じているのか?を見てみましょう。

靖国神社参拝に関連して、「日本人は、死んだら仏や神になる」と中国大使に、外交の場で発言したのは、前首相の小泉さんでした。

日本人は、死んだら神や仏になれるんですね。これはすごいことではないでしょうか。

お葬式での挨拶は、「ご冥福(死後の幸福)をお祈りいたします」で、ニュース・コメンテーターも、事故や事件の犠牲者に対してそう言いますね。

幼い子供が死んだら、先生は他の子供たちに「−ちゃんは、天国に行きました。今はそこから、皆んなを見守ってくれているのですよ」と言います。でも、「−ちゃんはお空の星になりました」など、いい加減なことも教えます。

でも、仏教が日本人の宗教であるならば、「−ちゃんは、今はお浄土で、やさしい仏様に抱かれています」と教えてもよさそうです。
子供は天国へ、お年寄りは浄土へというのもおかしなことですね。

創価学会の人たちは、日蓮の教えを守り、南無阿弥陀仏と唱えて修行し、この世で成仏する(悟りを得た者となる)ことを目指します。そうすれば死後は宇宙の真理に溶け込むことができると言います。

その時代に日蓮は、法然や親鸞たちの宗教を邪教と決め付け、また今日でも、創価学会の信徒は、浄土真宗は葬式仏教だと批判しています。

ところで、お葬式で、「南無阿弥陀仏」と唱えるのは、浄土宗の死後観に基づくもので、そう唱えれば誰もが阿弥陀仏の主宰する極楽浄土に導き入れられるという教義に基づいています。

日本人の死後はまことに多様性に富み、自分の死後は幾つもある選択肢から自由に、自分で決めることができるみたいです。
その選択肢には、「死んだら何もかもおしまい、それでいいんだ」もあります。

ただ共通しているのは、死後は墓に行き、残された家族・友人・知人がお参りに来て拝んでくれるということではないでしょうか。

でも最近大ヒットした歌がありますね。
「私のお墓の前で 泣かないでください。そこに私はいません。 眠ってなんかいません。千の風になって、あの大きな空を吹きわたっています。」

この歌に感動する日本人は、死後観を変えたのでしょうか。お墓にはいないで、大空の吹き渡る風に死後の行き先を変更したのでしょうか。

さらに、お盆の行事を調べてみますと、死後の行き先は、いわゆるあの世であって、お盆にはそこから一時帰省できるみたいです。

古代の日本人は、その場所を、海の向こうや山の向こうにあるとしていたようですが、古事記では「黄泉」という言葉を用いています。

【黄泉(よみ)】(ヤミ(闇)の転か。ヤマ(山)の転ともいう) 死後、魂が行くという所。死者が住むと信じられた国。黄泉/陰府という言葉は聖書にも出てきます。

さらに話を複雑にすれば、死後に行く所として「彼岸」があり、そこに行くためには三途の川を渡らねばならないとする仏教の言い伝えがあります。

【彼岸(ひがん)】河の向う岸。此岸(しがん)すなわちこの世から、生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界。涅槃の世界。

【三途の川(さんずのかわ】人が死んで7日目に渡るという、冥土への途中にある川。川中に三つの瀬があって、緩急を異にし、生前の業ごうのいかんによって渡る所を異にする。川のほとりに奪衣婆と懸衣翁との2鬼がいて、死者の衣を奪うという。

これらは偽経に基づく仏教の教えですが、日本人はそれをなんとなく信じていて、納棺のとき、棺おけに五円玉を入れて、三途の川の川守に渡せるようにします。
「地獄の沙汰も金次第」という諺がありますね。

さらに地獄と閻魔の存在もありますが、生きているうちに好き勝手をしていて、死後の幸福を願うのが日本人の仏教なのでしょうか

【閻魔(えんま)】 地獄に堕ちる人間の生前の善悪を審判・懲罰するという地獄の主神。もとインドのヴェーダ神話に見える神で、最初の死者として天上の楽土に住して祖霊を支配し、後に下界を支配する死の神、地獄の王となった。

日本人のもうひとつの宗教である神道では、死後の世界と霊魂の行き先は、仏教のそれらとは異なります。

神道では、死者の穢れた霊を清めます。仏式であっても、お葬式のとき「お清めの塩」を渡すのは、神道の言い伝えによるのです。

死者の霊は、はじめは荒らぶる霊で、生きている残された人々に災いを与えることもあります。亡霊がそうです。

そこで、死者の霊を鎮め、それによって死霊は祖霊となって子孫を守るという祖霊信仰が形成されていったのでしょう。

【鎮魂(ちんこん)】魂をおちつけしずめること。たましずめ。死者の魂をなぐさめしずめること。

神道のこの祖霊信仰が仏教の行事と結びついて、現代にあっても、日本人が大切にしているお盆の行事が始まったようです。

いずれにせよ、日本人にとっての神は「八百万(やおよろず)の神ですが、死後の世界も色々です。
ひとり一人に、「あなたの死後は?」と聞いてみたい気がする私です。

明日は、輪廻転生の思想についてです。

 
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