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律法ではなく恵みに生きるとは?(1)

発行日: 2008/5/24

聖書に教えられている律法とは何か?を説明するとき、どう解説したら納得してもらえるだろうか?と私が苦しむのは、使徒パウロの言葉です。

聖書は神の霊感によって書かれていますから、パウロの言葉はすなわち神のみ言葉でもあります。(2テモテ3:16 聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。)

さてその箇所とは、

ローマ 6:14 
なぜなら、罪は、もはや、あなたがたを支配することはないからです。あなたがたは律法の下ではなく、恵みの下にいるのです。

です。

私たちクリスチャンは恵みの下にあって律法の下にはないということなのでしょうが、クリスチャンには律法は不要ということでしょうか。だとしたら十戒を守らなくてもいいことになりますね。

例えば、出エジプト記20:8に書いてある「 安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ」とあるのは、今日で言えば、「日曜日には教会へ行きなさい」ということになりますが、その必要はないということでしょうか。

出エジプト記20:12 あなたの父と母を敬え。20:14 姦淫(不倫)してはならない。 20:16 偽りの証言をしてはならない。・・なども守らなくてもいいのでしょうか。

そんなはずはありませんね。

ところで、私がかって連なっていた教会では、酒は「悪魔の水」だから一滴も飲んではいけないと教えられていました。しかし、

マタイ 26:27 また、主イエスは杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。
 26:28 これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。

とあるように、聖餐式の起源である最後の晩餐では、ぶどう酒が用いられていました。
でもこの教会では、酒は悪魔の水ですから、ぶどう酒の代わりに甘いグレープ・ジュースが使われていました。

では、最後の晩餐で、弟子たちはイエス様から甘いブドウ・ジュースをいただいて飲んだのでしょうか?

聖書の時代に、ぶどう酒はごく普通の飲料として広く用いられていた。特にパレスチナ地方においては肉や野菜が不足していたため、パンとぶどう酒が言わば食事の中心であったと伝えられています。
ただし、原酒ではなくぶどう酒1に対し水3の割合で薄めたとも言われています。

パウロはテモテに「これからは水ばかり飲まないで、胃のために、また、たびたび起こる病気のためにも、少量のぶどう酒を用いなさい」(1テモテ5:23)と、薬用として使用することを勧めています。
しかし、コリントのクリスチャンには、ぶどう酒によって泥酔することをきびしく戒めています(1コリント5:11,6:10)。それは,不品行のもととなるからです。

聖書には、酒を飲むなとはありませんが、酔うことは戒めています。
これが、ぶどう酒を飲んでいいのかいけないのかの答えの基準です。

しかし、聖書の教えにはない規則を考え出して、律法に付け加えている教会があるのは現実です。

それは昔から、特に旧約と新約の中間時代に形成されたユダヤ教の時代にはありました。安息日がそうです。

安息日(あんそくにち〉:

神が天地を6日の聞に造り、7日目に休息されたので(創世記2:1-2)、その日を安息日と称し、全ての業を休むというのが、ユダヤ教の安息日律法であった。その日は神を礼拝し、神に思いをいたす喜びの日である。

律法中最も重要な律法であって、違反は死罪にあたると規定された(出エジプト記31:14-15)。

イエスは安息日律法を重んじたが、これにまさる自らの権威を宣言し、また人を助けるためにはこれの破棄を辞さなかった(マルコ2:23-3:6,ヨハネ5:IO以下)。

マタイの福音書では、憐みがこの律法に優るとされている(12:1以下)。

ユダヤ教の安息日は金曜日の日没から土曜日の日没までであるが、キリスト教会は主の復活の日(日曜日)を安息日として祝うようになった。

ここで再び、ローマの人々への手紙に書かれているパウロの言葉に戻りましょう。

ローマ 6:11 このように、あなたがたも、自分は罪に対しては死んだ者であり、神に対してはキリスト・イエスにあって生きた者だと、思いなさい。

 6:12 ですから、あなたがたの死ぬべきからだを罪の支配にゆだねて、その情欲に従ってはいけません。

 6:13 また、あなたがたの手足を不義の器として罪にささげてはいけません。むしろ、死者の中から生かされた者として、あなたがた自身とその手足を義の器として神にささげなさい。

 6:14 というのは、罪はあなたがたを支配することがないからです。なぜなら、<あなたがたは律法の下にはなく、恵みの下にある>からです。

 6:15 それではどうなのでしょう。私たちは、律法の下にではなく、恵みの下にあるのだから罪を犯そう、ということになるのでしょうか。絶対にそんなことはありません。

お分かりでしょうか?

「律法ではなく、恵みにあって生きる」とは、どんな生き方なのでしょうか?

来週さらに説明します。
(続く)

 
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