教会暦
発行日時: 2008/5/12昨日の日曜日は、聖霊降臨日で、また母の日でしたね。
両方とも教会に関係がありますが、クリスチャン以外の日本人は、その2つの起源を知りません。
母の日(フリー百科事典『ウィキペディア』による):
アメリカでは南北戦争終結直後の1870年、女性参政権運動家ジュリア・ウォード・ハウが、夫や子どもを戦場に送るのを今後絶対に拒否しようと立ち上がり「母の日宣言」(Mother's Day Proclamation)を発した。
ハウの「母の日」は、南北戦争中にウェストバージニア州で、「母の仕事の日」(Mother's Work Days)と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために地域の女性を結束させたアン・ジャービスの活動にヒントを得たものだが、結局普及することはなかった。
ジャービスの死後2年経った1907年5月12日、その娘のアンナは、亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈った。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされる。
ジャービスの母への想いに感動した人々は、母をおぼえる日の大切さを認識し、翌1908年の5月10日には同教会に470人の生徒と母親達が集まり最初の「母の日」を祝った。アンナは参加者全員に、母親が好きであった赤いカーネーションを手渡した。
(今から100年前だと言うことで、昨日の母の日は、その記念の意味が強かったようですね。)
このことから、赤いカーネーションが母の日のシンボルとなった。アンナ・ジャービスは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案。1914年に「母の日」はアメリカの祝日になり、5月の第2日曜日と定められた。
さて、次はより重要な『聖霊降臨日』です。
クリスチャンになってまだ日の浅い方も、教会で朗読された使徒の働きの聖書箇所などから、また牧師のメッセージから、昨日がどんな日だったのか学ばれたことでしょう。
ところで、教会には教会暦があります。どんな暦なのでしょうか。
キリスト教辞典には、次ぎのように記述されています。
教会暦:
教会暦では1年が大きく2期に分けられる.待降節(降臨節)から聖霊降臨日までの約半年の有祭期と,続く三位一体主日以降の約半年の無祭期である.
有祭期には降誕日,顕現日,受苦日を経て復活日,昇天日と続き,主イエスの生涯の主要な出来事を記念し想起する期間である.
無祭期は三位一体主日後の最多で27主日にわたる期間で,有祭期の主題であったイエスの*救いのみわざと教えを日常の生活に適用し具現化することが主題である.
この期間には主要な祝祭日はないが,カトリックでは諸聖徒の日(11月1日)が記念されている.
これらの教会暦はすべての教会が同一のものを公認しているのではない.
カトリック教会,聖公会,ルーテル教会などリタージカルな教会は,これらを尊重する伝統があるものの,それぞれ独自のものを持っている.従って小異はある.
また日本に伝えられたプロテスタント教会のほとんどが,礼拝の様式を自由なものとすることを主張し,教会暦や聖書日課をあまり重んじない.とはいえ,部分的に降誕日,復活日,聖霊降臨日などは取り入れ,礼拝などで祝う.
(引用終り)
私が以前に連なっていた教会では、聖書にその日が載っていないのに、12月25日をクリスマスとして祝うのはおかしい。それにイエス・キリストは、今は天にあって、父なる神の右に座しておられるのだからなおのこととされ、特にお祝いはしませんでした。コマーシャル化されたクリスマスに抵抗する意味もありました。
受苦日はイエスが十字架に付けられた日ですが、その教会の牧師は、「クリスチャンは幾度イエスを十字架につけたら気が済むのか」と言います。
復活日には、「私たちは、すでに復活して今も生きておられるイエスと共にあるのだから、なぜ再び復活を祝わなければならないのか」とその牧師は言います。
この論理から言えば、聖霊によって導かれている日々でありながら、聖霊降臨日をなぜ祝うのかということになりましょう。
一風変わった牧師だと思われていましたが、その発言は、聖霊降臨日にだけ聖霊を思い、他の日には忘れている、またイースターだけイエスのよみがえりを祝って、他の日には生きておられるイエスに従っていない信徒への戒めという意味もあるのでしょう。
教会暦や特別の日を祝うのは、クリスチャンになろうとしている、あるいはなったばかりの人には、教育的な意味があるでしょう。
しかし、クリスチャンにとっては、毎日が、イエスが私たちのために十字架にかけられ、私たちのために、罪と死を克服してよみがえられ、私たちのために聖霊を与え続けておられるとしたら、どうしてその日だけをお祝いしなければならないのでしょうか?
いつもは忙しくて教会へはいけないけれど、明日はイースターだから、クリスマスだから・・などの言い訳が成り立つているようです。
またその日に、久しぶりに教会で出会った人たちが、「ご復活おめでとうございます。お久しぶりですね。お元気ですか?」と会話を交わしているとしたら、そんな教会は、「会員制のクラブ」と言われても仕方ないかも知れませんね。
毎日が母の日、毎日が聖霊降臨日でありたいですね。
その意味で、教会暦に意味を見出さない一風代わった牧師の存在は、主に感謝すべきではないでしょうか。
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