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聖書とは何か?

発行日時: 2008/5/1

「キリスト教入門」と題された本は多くあります。

それらの中で、私が特にお勧めしているのは、内田和彦牧師のシリーズ入門案内 「聖書 /  教会  /   祈り  /  キリスト教 とはなにか —「聖書は初めて」という人のための本(いのちのことば社発行)— です。

小冊子ですが、とてもしっかりとまとめられている本です。

さて、旧約聖書に親しんでいただきたい、神と人との歴史のロマンと、その中に満ち充ちている神の義と愛について知っていただきたいとの私の願いから、聖書の人々について物語ってきました。

そしてここでもう一度、「聖書とはなんなのか?」という根本に戻ってみましょう。

そんな時役立つのは、やさしく短く書かれていますが、私がお勧めしたい、内田牧師の「聖書は初めて」という人のための本です。
その中から引用させていただきます。

(以下引用)

聖書そのものを読まず、入門書のたぐいをかじって、「聖書っていうのは……」と論じる人が時たまにいますが、残念なことです。
入門書で終わらせずに、ぜひご自分で聖書と取り組んでいただきたいと思います。

しかしまた、聖書を読むことは、決して容易ではありません。

「読めばわかります」と言うのは無責任でしょう。聖書という深い森に入って行くためには、地図が必要です。

そこでこの章では、必要最低限の道しるべをさしあげたいと思います。
聖書の目次を開いてみてください。旧約聖書が多くの書物で構成されていることがわかるでしょう。全部で三十九あります。

それは大きく三つに区分できます。最初の創世記から十七番目のエステル記までが「歴史書」。その次のヨブ記から雅歌までの五つが「詩歌」。残る十七が「預言書」です。

ただしこれは便宜上の区分で、「歴史書」に詩や預言が語られていたり、「預言書」に歴史的な記述が含まれていたりします。しかし、おおまかに言えば、「歴史書」は、天地創造に始まり、イスラエル民族の起源と歴史を記したものです。

また、「詩歌」には詩や格言などがあります。「預言書」は、神のことばを語る預言者たちのことばが中心です。

「預言」は「予言」と受け取られがちですが、必ずしも同じではありません。同じ「よげん」でも漢字の「預」と「予」は違うのです。「予言」はこれから起こることの予告ですが、「預言」は必ずしも未来のことではありません。現在のことも過去のことも含めて、神から語るように「預けられたことば」なのです。

それでは、この三つの区分にしたがって、少し内容を紹介しましょう。

(1)創世記

創世記は、「創世」について、つまり世界の創造について語る書です。

この宇宙が偶然生じたものではなく、驚くべき知恵と力をもった人格的な神が創造したものであること、また人間は「神のかたち」に創造されたが、神にそむいて罪を犯すものとなったことなどが、最初の三章に記されています。

これが聖書の世界観、人生観の土台です。

続いて大洪水が起こります。ノアとその家族だけが洪水から救われ、そこから人類は増え広がります。その中から神はアブラハムを選び、彼の子孫を通して人類全体を祝福することを約束します。

アブラハムの孫ヤコブがイスラエルと呼ばれ、彼の十二人の息子たちがイスラエル民族(ユダヤ人〉の先祖となります。

大飢饒が起こって、ヤコブ一族はエジプトに助けを求めますが、そこで、死んだと思っていた息子のひとりヨセブと劇的な再会をします。ヨセブはエジプトの宰相になっていました。そのヨセブの死をもって「創世記」は終わります。

(引用終り)

そして、短くてもよくまとめた各書の要点は(2)出エジプト記へと続きます。

ここで、内田牧師のこの本の後の章へ飛びます。

聖書全体が伝えている内容の基本はなにかについても、内田牧師は、次ぎのように巧みな表現を用いておられます。

聖書の中心テーマ:

さまざまな内容をもった六十六の書物から聖書はできあがっているのですが、そこには一貫したテーマがあります。

第一に、天地万物を創造した人格的な神、愛と義の神が存在し、一切のものを究極的に支配しているというこ


第二に、その神のかたちに創造された人間は、神にそむき罪を犯すようになったということ。

第三に、その人間を救うために、神はまずアブラハムを選び、彼の子孫を神の民として用意したこと、そして
その民のひとりとして神の「ひとり子」イエスが生まれ、メシヤ −キリスト− として人類を救う計画を実現したということ。

第四に、「神の民」、聖霊の働きによってキリストを信じるようになった者たちは、教会を形づくり、神のみこころにしたがって生きることを通し、この世界で神の栄光を現すよう期待されていること

第五に、救いは終末においてキリストが再び来ることによって、最終的に完成すること。
これまで見てきた各書の内容は、この五つのポイントのどれかに関係しているといえるでしょう。
(引用終り)

 
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