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聖書の神と日本の神々

発行日時: 2008/4/26

今週は、「聖書の人々」とは離れて、日本神話の神々についての知識を提供しています。
資料を参照するのに時間がかかり、送信に著しく遅れがでてしまいましたことをお詫びいたします。

聖書の神と日本神話の神々を比較することは、聖書の歴史書と日本の古代の歴史書(神話)を比較することにもなります。

日本の歴史書は、他の国でも同じですが、その時代の権力者よって意図的に編集されたものが多くあります。古事記も日本書紀もそうですが、南朝を正統として、幕末の勤王思想に多大の影響を与えた徳川光圀の「大日本史」もしかりです。

それに対して聖書の歴史書は、唯一の全知全能の神に従った人たちが、その神の遠大な計画がどのように実現されたかを、神の霊感を与えられて、書き記したものです。

このことを理解していただいたうえで、お読みいただければと思います。

今日は、続けて、日本の神々について書き込みます。

アマテラス大神は伊勢の内宮に鎮座し、日本で最も貴い、国家の最高神と信じられてきた。そのため、今日ではアマテラスを皇室の祖神とすることが当たり前のように思われているが、すでに多くの学者がさまざまな角度から明らかにしているように、アマテラスはけっして皇室の祖神ではなかった。

これは、伊勢神宮とそこに祀られている天照大神についての古代史研究者たちの研究結果です。

この内容は、伊勢神宮参拝を重視する日本の総理大臣、閣僚、そして政治指導者、また天照大神を信仰する日本人に知っていただきたいし、さらに、全知全能の創造神を信仰する日本人クリスチャンの皆様にも、あるいはまだ聖書の神についてよく分からない方々にも、知識として持っていただきたいと思います。

さてこのアマテラスは、大和王朝が成立するはるか以前から各地の首長たちによって祀られていた「日神(太陽神)」が、天皇という王権のもとに一元化された結果、登場してきた神なのです。

古代人にとって、「日神」崇拝は、何よりも農作業と結びついていた。太陽が、目印の山のどの位置から昇り、どのように推移していくかによって、彼らは季節や一年の循環を知り、種まきの時期やその他農事の節目を計っていた。

このように、太陽は暦との関連においても、またその熱と光によって万物を育む力においても、必ず崇拝されねばならない最も重要な自然神だったから、各地の豪族はそれぞれに太陽神を祀っていた。

また冬に入って火の衰えた(死にかけた)太陽を復活させるための祭りを行って、祭政権を保持していた。

世界的に見られる冬至の祭りがこれに当たり、クリスマスの原型もこれとされている。

このように"原アマテラス"は、日本の各地に存在していた。というのです。

ところで、「アマテラスが本当に天皇家の祖神だったのかという問題を見ていくと、われわれはそこで意外な事実に突き当たる。」と歴史研究者は言います。

記紀(古事記と日本書紀)の天孫降臨神話には多くの異伝がある。そして、それら異伝のうち、天降って日本を治めよと、二ニギ尊に命令した神をアマテラス神とするのは、実は『日本書紀』の一部のみで、そのほかの箇所や、また『古事記』では、アマテラスと並んでタカムスビという神が司令塔として登場し、天孫降臨に関わっていたことが、読み取れる。

このことから、皇室の本来の祖神はタカミムスビであろうとし、アマテラスは後に祖神として祀り上げられたとする神話研究者が少なくないのです。

ここで、さらに、注目していただきたいのは、「天津神(あまつかみ)」と「国津神(くにつかみ)」の2つの異なる神格があったことです。

一般的に、高天原に住む神と天孫に従って天降った神を天津神、天孫降臨の前から日本の国土に土着していた神(土着の神)を国津神といいます。

天照大神は天津神の代表格、先に述べた大国主神は国津神の代表格です。

もう少しわかりやすく言えば、天津神は、伊弉諾尊、伊弉冉尊の子孫であり、国津神は日本の地に元々住んでいた地方神となります。

この天津神と国津神は互いに対立することが多く、神武天皇と長髄彦神との戦いなどが有名ですね。

今日の皇室の祖先は、国津神との権力抗争の末に天津神の国を確立し、その権威付けのために、あるいは各地の豪族との関係維持のために、地上の「日神」と天上の「天照大神」を融合させて、歴代天皇の祖神(祖先神)に仕立て上げたとも言えるでしょう。

記紀に書かれている神話は、ロマンがあり、それを読む現代人を楽しませてくれますが、その神々を、今日にあっても、信仰や礼拝の対象として、またご利益や加護を求める日本人は、宗教的に幼稚だといわれても仕方ないのではないでしょうか。

それは、日本人が「本当の神−聖書の神」を知らないからに他ならないと私は思います。

「神」と言っても色々です。「神」という同じ言葉を使っても、その神格は異なります。広辞苑では、神を次ぎのように分類しています。

(1)人間を超越した威力を持つ、かくれた存在。人知を以てはかることのできない能力を持ち、人類に禍福を降すと考えられる威霊。人間が畏怖し、また信仰の対象とするもの。

(2)日本の神話に登場する人格神。古事記上「天地初めて発ひらけし時、高天たかまの原に成れる神の名は」

(3)最高の支配者。天皇。万葉集3「大君は神にし座ませば天雲の雷いかずちの上に廬いおらせるかも」

(4)神社などに奉祀される霊。

(5)人間に危害を及ぼし、怖れられているもの。
雷。なるかみ。万葉集14「伊香保嶺(ね)に神鳴(な)りそね」
虎・狼・蛇など。万葉集16「韓国(からくに)の虎とふ神を生取(いけとり)に」

(6)キリスト教で、宇宙を創造して支配する、全知全能の絶対者。

どの神が信仰と礼拝にふさわしいかは、それぞれの人にとっては自由で、日本では信教の自由が憲法で保障されています。

しかし、保障されているからといって、どの神も信仰し、礼拝するにふさわしいとは言えません。

でも、日本には、「鰯の頭も信心から」という諺があり、「鰯の頭のようなつまらないものでも、信仰すると、ひどくありがたく思える。」のが日本人の伝統的な心情のようです。
神や仏と聞けば、教義はどうでもよく、何でもありがたがって拝むのが日本人のようです。
でも聖書の神は、はっきりと戒めています。

出エジプト記

 20:1 それから神はこれらのことばを、ことごとく告げて仰せられた。

 20:2 「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した、あなたの神、主である。

 20:3 あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。

 20:4 あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。

 20:5 それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神、わたしを憎む者には、父の咎を子に報い、三代、四代にまで及ぼし、

 20:6 わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからである。

 長くなりましたが、日本人の神々と聖書の神との違いについて学んでいただけたでしょうか。

 
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