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イスラエルの人々を取り巻く敵国
発行日時: 2008/4/21「イスラエルとユダの征服」という題で、子供聖書に載っている記事から引用します。
紀元前900年から紀元前300年間、600年間、12部族の北王国イスラエルと南王国ユダは、東方の三つの強力な国々、アッシリア、バビロニア、ペルシアに相次いで征服されました。
それらの国々とは、
1. アッシリア
強力で技術の進んだ軍隊を長年誇っていたアッシリアは、紀元前750年以来、イスラエルとユダを絶えずおびやかしていた。
聖書にはアッシリアの王センナケリブがユダの諸都市を攻撃したありさまが描かれている。アッシリアの首都ニネベで発見されたたくさんの石のレリーフには、アッシリア軍の戦車や弓矢部隊、攻撃塔などのすぐれた装備が描かれている。
アッシリア人は粘土板や円柱に歴史を記録していた。1853年にニネベで考古学者が、大洪水であらゆる生命が失われたことを記した粘土板を発見した。これはさまざまな点で、聖書のノアの箱舟の物語と一致している。
村川注)旧約聖書の物語は、キリスト教の宗教指導者が考え出した作り話だ思っている日本人が多いようですね。でも、作り話は日本の神話や日本の昔からの言い伝えには多いですが、旧約聖書の記事はそうではないのです。考古学的に証明されているものが多くあります。
このニネベで発見された粘土板は、そのなかに登場する主要人物のひとりで英雄的な王ギルガメシュの名をとって、「ギルガメシュ叙事詩」と呼ばれている。
アッシリア人はアッシュールという神を拝し、その中心的な寺院は、この神の名をとったアッシュールという都市にあった。ニネベの寺院は戦いと愛の女神イシュタルをまつったものだった。
ほかにも知恵を司るナフーや狩猟を司るニヌルタなど、生活のいろいろな場面にかかわる神々がいた。
村川注)ギリシャ神話や日本神話には多くの神々が登場しますが、神が選ばれた民イスラエルの周りの国々では、そのような多神教信仰が盛んだったのです。
そして多神教は一神教のイスラエルの民に様々な悪影響を与え、主なる神はそのことに怒りを表されました。
その結果はどうだったのでしょうか。主なる神はその民の国が滅ぼされ、民の多くがそれらの国に捕囚として連れて行かれることを、そのままになさったのでした。
これらのことは、旧約聖書に登場する預言者たちが書いた(歴史書に続く)預言書に記されています。
(注終り)
2. バビロニア
アッシリアの勢力は次第に衰え、紀元前612年にはバビロニア軍がニネベを占領してアッシリア帝国を征服しはじめた。
やがてユダを治めるようになったバビロニア王ネブカドネツァルは、このころあちこちで反乱が起きたため、エルサレムの神殿のとり壊しを命じた。これは紀元前586年のことであった。
このとき多くの人々がバビロンに連れてゆかれた(バビロン捕囚の物語として語られている)。
ネブカドネツァル王はすぐれた職人を使って、バビロンの町を建て直した。その城壁や空中庭園は、古代世界の七不思議に数えられている。
町の北の入口を守るイシュタルの門は、光輝く青いタイルでおおわれ、雄ウシやドラゴンの装飾が施されていた。
壮大な宮殿とバビロンの主神マルドウクの神殿が主な建物で、神殿は高さ100mのジッグラトという塔の上にあった。これをバベルの塔の物語と結びつける人もいる。
町は美しかったが、ユダの人々は故郷をなつかしみ「バビロンの海」といわれたユーフラテス川のほとりにたたずんではエルサレムを思い出して涙を流した、と書き記している。捕囚のあいだ、ユダの人々は後に「シナゴーグ」という名で知られるようになった建物に集まって礼拝するようになった。しかしエルサレムの神殿こそ、彼らがもっとも礼拝を行いたかった場所であった。
村川注)しかし神はその民を見捨ててしまわれることはありませんでした。ここに神の義と愛が貫かれていることを、聖書は伝えています。
3. ペルシア
バビロニアが栄えたのは,ペルシアのキュロス大王によって首都が攻撃された紀元前539年までだった。大王はユーフラテス川の流れを変え、干上がった川沿いに軍隊を進めて侵入した。
大英博物館にある「キュロス大王の円柱」に、このときの彼の感想が記されている。
「平和のうちにバビロンに入り.歓喜の声に迎えられて王宮の玉座につくと、偉大なる主マルドウクが、バビロンの人々の心をわたしに向けさせてくれた」
キュロスは5000kmにおよぶ帝国を20の州に分けて支配した。彼は戦いを避けてペルシアをより豊かにし、とらわれていた入々を故郷に帰した。
こうしてユダの人々(ユダヤ人)は、50年たってようやくエルサレムに戻ったのである。
しかし、その後ユダヤは、ギリシャとローマの支配下に置かれることになり、新約聖書の時代に至ります。
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