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12部族とは?

発行日時: 2008/4/9

ソロモン王の背信とその結果について

「栄枯盛衰は世の常」と日本人は言いますが、神は、神に背いた王国とその王たちに懲罰を与えられました。旧約聖書から学びましょう。

列王記上を読みますと、その知恵と信仰が讃えられ、神からの祝福が豊かに与えられたソロモン王の背信について書かれています。(先にも引用しましたが、もう一度書き込みます)

 列王記上11:1 ソロモン王はファラオの娘のほかにもモアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘト人など多くの外国の女を愛した。

 11:2 これらの諸国の民については、主がかつてイスラエルの人々に、「あなたたちは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをあなたたちの中に入れてはならない。彼らは必ずあなたたちの心を迷わせ、彼らの神々に向かわせる」と仰せになったが、ソロモンは彼女たちを愛してそのとりことなった。

 11:3 彼には妻たち、すなわち七百人の王妃と三百人の側室がいた。この妻たちが彼の心を迷わせた。

 11:4 ソロモンが老境に入ったとき、彼女たちは王の心を迷わせ、他の神々に向かわせた。こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、自分の神、主と一つではなかった。

 11:5 ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。

 11:6 ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。

 11:7 そのころ、ソロモンは、モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。

 11:8 また、外国生まれの妻たちすべてのためにも同様に行ったので、彼女らは、自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。

 11:9 ソロモンの心は迷い、イスラエルの神、主から離れたので、主は彼に対してお怒りになった。主は二度も彼に現れ、

 11:10 他の神々に従ってはならないと戒められたが、ソロモンは主の戒めを守らなかった。

 11:11 そこで、主は仰せになった。「あなたがこのようにふるまい、わたしがあなたに授けた契約と掟を守らなかったゆえに、わたしはあなたから王国を裂いて取り上げ、あなたの家臣に渡す。

 11:12 あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。

 11:13 ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。わが僕ダビデのゆえに、わたしが選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える。」

 これがダビデが統一してソロモンが受け継いだ12王国の分裂なのです。

さて、この12王国とは?

話は創世記に戻ります。

旧約聖書の中で、イスラエルという名は、先祖ヤコブの二つ目の名です。創世記32:23-31に、ヤコブは天使と格闘して、天使から「お前は神と人と闘って勝ったから」ヤコブではなくイスラエルと呼ばれると告げられ、改名したとされています。

ヤコブは、アブラハムの息子イサクとリベカの子で、ふたごの弟の方である。彼は心ならずも2人の妻を持つことになったが(レアとラケル)、12人の息子が与えられた。このヤコブは後にイスラエルと呼ばれるようになっり、彼の12人の息子は、イスラエルの12部族の祖となったのです。

ここで、部族とは何かについて、聖書辞典の解説から引用します。

旧約聖書が示す歴史的経過において,必ずしも部族的存在または組織が継続していったのではないが,その変化または移行を次のように見ることができる.

(1)初期.家族間または氏族間において指導者が指名あるいは選出され,血縁,居住地,結婚,資産状況など,種々な社会的要因による融合が部族を形成したと考えられる.創12章以下に見られる族長たちの歴史はそのような背景を持っていると言い得る.

(2)カナン定着時代.
出エジプトに伴う40年にわたる荒野の旅路,特にシナイでの律法賦与の経験をしてカナンの地に侵入する際には,イスラエルの民は部族制度を持っていた.すなわち12部族の形態である(ヨシュア記1:12,4:2).

カナン征服と定着の時代こそが,部族としては社会的に組織化された概念を生み出したと言い得る.カナンという異教文化に挑戦するような形での土地の征服と分割,それに伴う行政は,契約思想を中心とした聖所での宗教行事を定着させた.

(3)王国時代
しかし,祭司たちと士師たちの指導力の喪失,さらに王と王国制度を求めるイスラエルの民の意向は,次の王国制度を作り上げた.

(4)その後
王国時代から、王国が滅亡してその民が外国で捕囚となった時代に至るまでの期間では,元来の部族という社会的存在も,その概念も,厳密な意味では存在しなかったが,「12部族」に根拠を持つと考えられる「12区分」または「12」という数の意義は,旧約聖書では依然として維持されたと考えられる.

ところでこの12部族とはイサクの子孫たちです。

このイサクについては、皆様は、聖書物語をよくご存知でしょう。
ここで復習しておきます。創世記は、次のような記述をしています。

解説書のダイジェスト版からです。

イサクが生れた時,アブラハムは100歳,サラは90歳であった(創世記17:17,21:5).イサクの生涯の2つの側面は,その誕生と結婚を中心に展開する.

人間的にはおよそ不可能と思われる状況の中で,神はアブラハムに対する約束を成就した(創12:1‐3).後に神はアブラハムの信仰をテストするために,その子イサクを全焼のいけにえとしてささげるように命じた.

イサクがまさにほふられようとする直前,神はアブラハムの手をとどめ,いけにえのための代りの雄羊を備えてくださった(創世記22章).

イサクの生涯における第2の重大事件は結婚である.アブラハムは,サラの死後,イサクの妻を見つけるために自分の生れ故郷に彼の忠実な老僕を遣わした.そこでアブラハムのおいベトエルの娘リベカが示され,リベカは喜んで自分の家を離れて老僕と旅立った.

イサクはリベカを母の天幕に迎え入れ,彼女を愛して結婚した(創世記24章は美しい結婚物語です).

それから20年間2人には子がなかったが,イサクの祈りが聞かれてリベカはみごもり,双子を産んだ.エサウとヤコブである(創世記25:24‐26).

エサウ:イサクの双子の息子の兄.弟はヤコブである.何事に対してもヤコブとは対照的で,エサウは巧みな猟師,野の人であったが,ヤコブは全く正反対で平穏な生活をする者であった(創世記25:27).

父イサクはエサウを愛した.その理由として,イサクが猟の獲物を好んだことがあげられている(創世記25:28).エサウは粗野な性格を持っていたらしく,一杯の煮物で長子の権利を手離してしまうほどの現実的な判断しか持ち合せていなかった.

「見てくれ.死にそうなのだ.長子の権利など,今の私に何になろう」(創世記25:32)という彼のことばは,よくそのことを表現している.

イサクの祝福を受ける際に,母リベカの策略でエサウは弟ヤコブにその祝福を奪われてしまった.

エサウは恨みのあまりヤコブを殺そうとひそかに機をうかがっていたが,ヤコブはいち早く,おじラバンのもとに逃げてしまった.20年後に兄弟は再び出会うことになるが(創世記32章),エサウ自身はすでに張り合う気持がなく,むしろ弟ヤコブとの再会を泣いて喜んだ(33:4).エサウはイサクの死後ヤコブと全く別れてしまい(36:6),セイルの山地に住みついた.

そしてこのヤコブの十二人の子供の子孫と考えられるのが十二部族で、その連合体の名がイスラエルであり、これが本来のイスラエル民族の姿なのです。

 
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